
抱返り渓谷(だきがえりけいこく)
すれ違うには、互いを抱きかかえて道を譲るしかなかった。そう伝わるほど険しかった谷が、今は誰もが歩ける遊歩道になっています。
このページでわかること
- 抱返り渓谷が「東北の耶馬渓」と呼ばれる理由と、編集部5指標による評価
- 見学無料、遊歩道は抱返神社から片道約1.5km・30分という基礎知識
- 神の岩橋、回顧の滝(落差約30m)という2つのハイライトの巡り方
- 田沢湖駅から車で約20分、角館駅から車で約15分というアクセス
- 角館・田沢湖エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
抱返り渓谷ってどんな場所?
田沢湖と角館の間を流れる玉川中流に、全長10kmにわたって続く渓谷があります。切り立った岩壁と深い緑(そして錦の紅葉)が玉川の流れを挟み込む景観は、大分の耶馬渓になぞらえて「東北の耶馬渓」と呼ばれています。「抱返り」という少し変わった名前は、かつてこの谷がすれ違うことすら難しいほど狭く険しい山道だったことに由来します。行き交う人がお互いに抱きかかえるようにして道を譲らなければ通れなかった、そんな厳しさが地名になって今も残っているのです。現在は遊歩道が整備され、入口の抱返神社からわずか2〜3分歩くと、この渓谷を代表する景勝地「神の岩橋」に出会います。玉川の清流の上に架かる朱色の橋と、両岸に迫る岩壁のコントラストは、一目で「抱返り」の名にふさわしい迫力を伝えてきます。さらに素掘りのトンネルを3つ抜けると、抱返神社から約1.5km、片道30分ほどの場所に「回顧(みかえり)の滝」が現れます。落差約30m、木々の間から一筋の白い流れが差し込む姿は、何度も振り返りたくなるほどの美しさで、この名がついたと伝わります。遊歩道はアップダウンが少なく歩きやすい一本道ですが、山の中の道であることに変わりはありません。安全のため、遊歩道には音を鳴らす金属製パイプが5箇所設置されており、必要に応じて叩いて人の存在を知らせられるようになっています。1人での散策は危険なので、必ず2人以上で訪れましょう。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | 抱返り渓谷(だきがえりけいこく) |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県仙北市田沢湖卒田 |
| 見学料 | 無料 |
| 遊歩道の距離 | 抱返神社から回顧の滝まで片道約1.5km、所要約30分 |
| 主な見どころ | 神の岩橋(抱返神社から2〜3分)、回顧の滝(落差約30m) |
| アクセス | JR田沢湖駅から車で約20分、JR角館駅から車で約15分 |
| 安全設備 | 遊歩道に音出し用の金属製パイプを5箇所設置 |
| 注意事項 | 1人での散策は避け、必ず2人以上で行動する |
行き方・駐車場
抱返り渓谷へは、JR田沢湖駅から車で約20分、JR角館駅からなら車で約15分です。角館・田沢湖観光の合流地点にあたる立地のため、両方のエリアを回る旅程に自然に組み込めます。遊歩道の入口は抱返神社。ここから玉川沿いに整備された一本道を歩き、わずか2〜3分で神の岩橋に到着します。橋を渡らずそのまま奥へ進むと、素掘りのトンネルを3つ抜けた先に回顧の滝があり、抱返神社からの所要時間は片道約30分です。遊歩道はアップダウンが少なく歩きやすい設計ですが、山中の一本道であることに変わりはなく、道中には音を鳴らす金属製パイプが5箇所設置されています。熊などの野生動物へ人の存在を知らせるためのものなので、必要に応じて活用しましょう。公式にも案内されている通り、1人での散策は危険とされているため、必ず2人以上で訪れてください。駐車場は抱返神社周辺に用意されています。角館・田沢湖エリアを車で回るなら、レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
角館・田沢湖の間はレンタカーが便利
抱返り渓谷は角館と田沢湖のちょうど中間に位置します。両エリアを1日で回るなら、レンタカーでの移動が効率的です。














季節ごとの楽しみ方
春(4〜5月)
雪解け後の新緑が芽吹き始める季節。渓谷の水量も豊かで、清流の勢いを感じられる時期です。
夏(6〜8月)
深い緑に包まれた渓谷を涼を求めて歩く人が増える季節。回顧の滝のしぶきが心地よく感じられます。
秋(9〜11月)
抱返り渓谷が一年で最も賑わう紅葉シーズン。神の岩橋と錦の山肌が織りなす景観は、渓谷随一の見どころです。
冬(12〜3月)
積雪のため遊歩道の通行が困難になる季節。多くの場合、冬季は閉鎖されるため訪問前の確認が必須です。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 神の岩橋で渓谷美を一望する
抱返神社から2〜3分という手軽さながら、この渓谷を象徴する景観が広がります。橋の上から見る玉川の流れと岩壁は必見です。

2. 素掘りのトンネルを抜けて滝へ
神の岩橋からさらに奥へ。3つの素掘りトンネルを抜けた先に現れる回顧の滝は、何度も振り返りたくなる美しさです。

3. 橋の上から下流側も眺める
神の岩橋の上から上流だけでなく下流側にも目を向けると、玉川が緩やかに蛇行していく様子も楽しめます。

4. 対岸から渓谷全体を見渡す
遊歩道の途中、少し開けた場所からは神の岩橋を含めた渓谷全体を遠くから見渡せます。近くと遠くで違う表情を楽しめます。
あわせて回りたい、近くの見どころ

近くの人気飲食店
抱返り渓谷の周辺は自然公園エリアのため飲食店は多くありません。角館か田沢湖方面まで移動しての食事がおすすめです。
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
渓谷の撮影は光の入り方で表情が大きく変わります。晴天の日中は木漏れ日が渓谷に差し込み、より立体的な写真になります。
神の岩橋は縦構図で橋の高さと谷の深さを同時に伝えるなら縦構図がおすすめです。橋の朱色と山肌の紅葉のコントラストを意識しましょう。
橋の上は通行があるため、他の見学者の妨げにならないように
滝はスローシャッターで三脚が使える場所であれば、少し遅めのシャッタースピードで滝の水の流れを滑らかに表現できます。
遊歩道の狭い箇所での三脚使用は他の利用者に配慮を
このエリアの宿(料金比較)
抱返り渓谷は角館と田沢湖のほぼ中間。どちらに宿を取っても日帰りで訪れやすい立地です。紅葉シーズンは両エリアとも早めの予約が安心です。

角館・田沢湖エリア
紅葉の渓谷を満喫するなら※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
遊歩道は歩きやすいとはいえ山道です。安全に散策するための装備から逆算して選びました。
ウォーキングシューズ遊歩道はアップダウンが少ないとはいえ、素掘りのトンネルや岩場もあります。歩きやすい靴で臨みましょう。
ステンレスボトル・水筒往復1時間ほどの散策になります。渓谷周辺に自販機は少ないため、水分は事前に用意しておきましょう。
羽織れる薄手アウター渓谷の中は日差しが遮られ、平地より涼しく感じられます。特に紅葉シーズンの朝晩は羽織るものがあると安心です。
よくあるご質問(FAQ)
抱返り渓谷の見学料はいくらですか。
無料です。遊歩道の利用に料金はかかりません。
遊歩道はどのくらい歩きますか。
抱返神社から回顧の滝まで片道約1.5km、所要約30分です。アップダウンは少なく、比較的歩きやすい一本道です。
「抱返り」という名前の由来は何ですか。
かつてこの谷道が非常に狭く険しく、すれ違う人がお互いに抱きかかえるようにして道を譲らなければ通れなかったことに由来すると伝わっています。
1人で散策しても大丈夫ですか。
公式に1人での散策は危険とされており、必ず2人以上での行動が推奨されています。遊歩道には音出し用の金属製パイプも設置されています。
アクセス方法を教えてください。
JR田沢湖駅から車で約20分、JR角館駅から車で約15分です。角館・田沢湖観光と組み合わせやすい立地にあります。
抱返り渓谷は、角館と田沢湖のちょうど中間にあり、角館・田沢湖モデルコースの移動途中に立ち寄りやすいスポットです。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
秋田空港ゆきの国内線をANA、JALなど横断比較。秋田空港から抱返り渓谷へはレンタカーで約1時間の距離です。
















