
大悲山の石仏
平安時代、誰が何のために彫ったのかさえ分かっていない、東北最古最大の石仏群。ガラス一枚を隔てた薬師堂の中で、千年以上前の仏たちが静かにこの地を見守り続けています。
このページでわかること
- 大悲山の石仏の由来と、日本三大磨崖仏に数えられる理由
- 薬師堂・観音堂・阿弥陀堂、3つの石仏それぞれの見どころ
- 拝観料、駐車場、行き方など訪問前に知っておきたい情報
- あわせて訪ねたい、小高区の見どころと飲食店
- 南相馬エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
大悲山の石仏ってどんな場所?
福島県南相馬市小高区、木立に囲まれた丘陵の斜面に、平安時代前期につくられたと伝わる石仏群があります。「大悲山の石仏」と呼ばれるこの遺跡は、大分県の臼杵磨崖仏、栃木県の大谷磨崖仏とともに「日本三大磨崖仏」に数えられ、東北地方では最大・最古の石仏群として知られています。石仏は薬師堂・観音堂・阿弥陀堂の3つに分かれており、なかでも保存状態が最も良い薬師堂には4体の如来像と2体の菩薩像が刻まれ、壁には線刻の菩薩像と飛天も残ります。観音堂には高さ約9メートルという日本最大級の千手観音坐像が多数の化仏とともに鎮座し、訪れる人を圧倒します。阿弥陀堂の石仏は長い年月による剥落で今はその姿をはっきりと確かめられませんが、伝承では阿弥陀仏が刻まれていたといいます。誰が、何のためにこれほどの石仏を彫ったのか、その造立者も歴史的背景も、実はいまだに分かっていません。1930年(昭和5年)に「薬師堂石仏 附 阿弥陀堂石仏」として国の史跡に指定されて以来、多くの謎を抱えたまま、静かにこの地を見守り続けています。
参道の入り口には、樹齢1000年を超えるとされる2本の大杉がそびえ、福島県の天然記念物に指定されています。2011年の東日本大震災では観音堂の千手観音像を覆う建物が倒壊しましたが、2016年1月に修復が完了し、現在もその姿を見ることができます。石仏の前には「大悲山大蛇物語公園」も整備されており、この地に伝わる大蛇伝説の絵巻とあわせて、大悲山の歴史と自然を静かに散策できます。古くから安産祈願、子宝祈願のパワースポットとしても親しまれ、静かに手を合わせに訪れる人が絶えません。
フォトギャラリー

※現地の実写が確認できたのは現時点で1枚のみです。写真は随時追加してまいります。
基本情報
| 名称 | 大悲山の石仏(薬師堂石仏・観音堂石仏・阿弥陀堂石仏) |
|---|---|
| 所在地 | 福島県南相馬市小高区泉沢字薬師前(観音堂石仏は字後屋) |
| 指定 | 国指定史跡「薬師堂石仏 附 阿弥陀堂石仏」(1930年7月8日指定)。日本三大磨崖仏の一つ |
| 拝観料 | 無料 |
| 駐車場 | あり |
| アクセス | JR常磐線 小高駅から車で約10分/桃内駅から徒歩約20分。常磐自動車道 浪江ICから車で約15分 |
| 問い合わせ | 南相馬市教育委員会文化財課(0244-24-5284) |
行き方・駐車場
JR常磐線の小高駅から車で約10分。桃内駅からは徒歩約20分ほどですが、県道120号を北へ進み、線路をくぐってからは上り下りのある道が続くので、歩く場合は歩きやすい靴での訪問がおすすめです。常磐自動車道を利用する場合は浪江ICから車で約15分。駐車場が整備されているので、公共交通機関の本数が限られるこのエリアでは、レンタカーでの訪問が確実です。
レンタカーでの訪問が安心
小高区は電車の本数が限られ、石仏の周辺には路線バスもありません。福島や仙台方面からあわせて観光するなら、レンタカーを利用するのが確実です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
新緑が眩しい季節。木立に囲まれた境内は空気が澄み、静かに石仏と向き合う時間を過ごせます。
夏(6〜9月)
深い緑に包まれ、大杉の木陰が心地よい季節。木立が多いため虫よけ対策をして訪れましょう。
秋(10〜11月)
境内一帯が紅葉に染まる、大悲山がもっとも美しくなる季節のひとつです。
冬(12〜2月)
木々の葉が落ち、石仏の彫りがより際立って見える季節。足元が凍ることもあるので、歩きやすい靴での訪問を。
編集部おすすめの過ごし方 4選

1. 薬師堂石仏をガラス越しにじっくり眺める
スリッパに履き替えてお堂に上がると、ガラス戸の向こうに如来像と菩薩像が並びます。千年以上前の彫りの表情を、時間をかけて眺めてみてください。

2. 相馬小高神社(小高城跡)へ足を延ばす
かつて相馬氏の居城があった高台に建つ神社。相馬野馬追の神事「野馬懸」の舞台としても知られ、春は桜の名所としても親しまれています。

3. 貴布根神社の静かな杜を訪ねる
小高区村上に鎮座する神社。地域に伝わる田植踊が春祭りで奉納されるなど、杉木立に包まれた境内が地域の暮らしと結びついてきた場所です。

4. 小高駅で、まちの今を感じる
東日本大震災の避難指示で長く運行を休止していましたが、2016年12月に運転を再開。石仏をめぐる旅の行き帰りに、駅舎から小高のまちの空気を感じてみてください。
あわせて回りたい、近くの見どころ

相馬小高神社(小高城跡)
相馬氏代々の居城跡に鎮座し、「相馬三妙見」の一つに数えられる神社。相馬野馬追の神事の舞台としても知られ、桜の名所でもあります。


JR小高駅
東日本大震災の避難指示で運行を休止していましたが、2016年12月に運転を再開。石仏めぐりの行き帰りに立ち寄れる、小高のまちの玄関口です。
近くの人気飲食店
小高駅周辺には、地域に根づいた食堂やカフェが揃っています。石仏を参拝したあとの一休みにどうぞ。
浦島鮨寿司小高区東町/火・水定休/昼¥1,000〜1,999📍Googleマップで現在地からのルートを見る小高駅から徒歩5分。地元の魚を使った握りと季節の一品が味わえる、地域で長く親しまれてきた寿司店です。
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故郷喫茶CAFeカミツレカフェ・スイーツ小高交流センター内/月曜定休/〜¥999📍Googleマップで現在地からのルートを見る小高駅から徒歩3分、交流センター内のコミュニティカフェ。地元農家から届く苺を使った手作りスイーツが評判です。
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めざせ!殿様食堂食堂・からあげ小高交流センター内/月曜定休/〜¥999📍Googleマップで現在地からのルートを見る同じく小高交流センター内。ボリュームのある唐揚げ定食が名物で、観光の合間にがっつり食事をとりたいときに。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
アクティビティ
現在、アクティビティはありません。
このエリアの宿(料金比較)
大悲山の石仏の周辺は宿泊施設が限られるエリア。南相馬市中心部の原町エリアを拠点にすると、買い物や食事もあわせやすくなります。小高駅からはJR常磐線で原ノ町駅まで一駅、車でも行き来できます。

南相馬市中心部・原町エリア
石仏めぐりの拠点として動きやすい滞在向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
山あいの参道と、文化財のお堂を巡る参拝であると便利なアイテムです。




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よくあるご質問(FAQ)
大悲山の石仏の拝観料はいくらですか。
無料です。駐車場も整備されています。
大悲山の石仏はいつ、誰が作ったのですか。
平安時代前期に造立されたと推定されていますが、造立者や歴史的背景は今も分かっていません。
大悲山の石仏へのアクセス方法は。
JR常磐線小高駅から車で約10分。桃内駅からは徒歩約20分、常磐自動車道浪江ICからは車で約15分です。
大悲山の石仏はどんなご利益がありますか。
安産祈願、子宝祈願のパワースポットとして親しまれています。
大悲山の石仏は日本三大磨崖仏の一つですか。
はい。大分県の臼杵磨崖仏、栃木県の大谷磨崖仏とともに「日本三大磨崖仏」に数えられ、東北地方では最大・最古の石仏群です。
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