
虻田神社(あぶたじんじゃ)
利尻山、羊蹄山、駒ヶ岳を結ぶ龍脈の上に鎮座すると伝わる、洞爺湖町の総鎮守。冬、条件が揃った鳥居に白蛇の姿が浮かぶ「雪蛇鳥居」で知られています。
このページでわかること
- 虻田神社が「龍脈のパワースポット」と呼ばれる理由と、編集部5指標による評価
- 文化元年(1804年)の創建から現在地へ遷るまでの由緒と、稲荷大神、恵比寿大神という御祭神
- 冬にだけ姿を見せる自然現象「雪蛇鳥居」と、白蛇伝説にまつわる授与品
- 裏山の龍山道を片道15分歩いて向かう「龍の珠」モニュメントの参拝方法(初穂料300円)
- JR洞爺駅から徒歩7分というアクセスの良さと、洞爺湖、有珠山エリアの宿の料金比較
虻田神社ってどんな神社?
洞爺湖町の高台、内浦湾を見下ろす青葉町に、虻田神社は静かに建っています。文化元年(1804年)、京都の伏見稲荷大社から御分霊を迎え、稲荷神社として産声を上げたのが始まりです。同じ年に建てられた恵比寿神社は大正六年に合祀され、以来、稲荷大神(保食神)と恵比寿大神(事代主神)の二柱を御祭神として祀っています。1822年の有珠山噴火では鎮座地をフレナイへ移し、1936年の長輪線開通にあわせて現在地へ遷座、1971年に今の社殿が完成しました。二百年余り、火山とともに生きるこの土地の歴史をそのまま背負ってきた神社です。虻田神社が「龍脈のパワースポット」と呼ばれるのは、利尻山、羊蹄山、駒ヶ岳を結ぶ線上、羊蹄山から洞爺湖、有珠山を経て噴火湾対岸の駒ヶ岳へ流れる龍脈の上に鎮座すると伝わるためです。境内には古くから白蛇を見たという言い伝えが残り、白蛇は神の化身として再生と繁栄をもたらすとされてきました。平成24年の冬、その伝説を裏付けるように、鳥居の柱に雪が張りついて白蛇のかたちを結ぶ「雪蛇鳥居」が初めて確認され、以来、気象条件が奇跡的に重なった年だけ姿を現す神秘の現象として知る人ぞ知る存在になっています。拝殿へ続く石段の両脇には夫婦イチョウが並び、鳥居を振り返れば内浦湾とJRの線路まで見渡せる、開けた眺めも魅力です。
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基本情報
| 名称 | 虻田神社(あぶたじんじゃ)/洞爺湖町総鎮守 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道虻田郡洞爺湖町青葉町54 |
| 御祭神 | 稲荷大神(保食神)、恵比寿大神(事代主神) |
| 創建 | 文化元年(1804年)、京都の伏見稲荷大社より分霊 |
| 参拝 | 境内参拝は終日自由(無料) |
| 社務所受付時間 | 9:00〜17:00(月2〜3回の休務日あり。祈祷、御朱印等は休務日不可) |
| 龍の珠(むすび石)祈願 | 初穂料300円。裏山の龍山道を片道約15分歩いた先のモニュメントへ |
| 例祭日 | 8月17日 |
| アクセス | JR洞爺駅から徒歩約7分。道央自動車道 虻田洞爺湖ICから車で約5分 |
| 駐車場 | 社務所前に10〜15台。積雪期は除雪状況により停められる台数が減ります |
行き方・駐車場
新千歳空港からは、JR快速エアポートで南千歳駅へ出て特急北斗に乗り換えると、洞爺駅まで約1時間25分です。車なら道央自動車道を虻田洞爺湖ICまで走って約1時間15〜30分、そこから神社までは5分もかかりません。札幌市内からも道央道を使えばおよそ2時間の道のりです。洞爺駅からは徒歩約7分。駅前の通りをまっすぐ進み、案内が見えたら石段を上がれば境内に着きます。境内までは平坦ですが、裏山にある「龍の珠」モニュメントへは、賽銭箱の上に用意された封筒に願い事を書き、初穂料300円とともに納めて祈祷済みの「むすび石」を受け取り、それを持って龍山道(全長約1km、片道15分)を登ります。滑りにくい靴で向かうと安心です。洞爺湖温泉街や有珠山方面へ足を延ばすなら、洞爺駅からのバスやタクシーより、レンタカーの方が時間の融通が利きます。
洞爺湖、有珠山エリアはレンタカーが圧倒的に便利
虻田神社から洞爺湖温泉や有珠山ロープウェイ、昭和新山までは、路線バスの本数が限られる時間帯もあります。新千歳空港や札幌からまとめて借りてしまえば、朝の静かな時間に鳥居前へ立つことも、龍山道の往復も、自分のペースで動けます。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
雪が解けると夫婦イチョウが芽吹き、境内の空気がやわらぎます。冬の間は近づきにくかった龍山道も歩きやすくなり、龍の珠までの参拝がしやすい季節です。
夏(6〜9月)
例祭日は8月17日。洞爺湖町総鎮守としての一年で最も賑わう日です。内浦湾からの風が心地よく、石段を上りきった先の眺めも夏らしい青さに変わります。
秋(10〜11月)
夫婦イチョウが色づき、境内全体が金色に染まります。観光客の少ない静かな時期で、腰を据えて参拝したい人にはこの季節が向いています。
冬(12〜2月)
虻田神社が最も特別な表情を見せる季節です。風に運ばれた雪が鳥居の柱に張りつき、気温の上昇とともにゆっくり溶け落ちていく過程で、まれに白蛇のかたちを結ぶ「雪蛇鳥居」が現れます。確実に見られる現象ではありませんが、雪の日の参拝には特別な楽しみがあります。
編集部おすすめの過ごし方 4選

1. 鳥居の前で、一度立ち止まる
二基の鳥居が奥へと続く参道は、洞爺湖町の総鎮守にふさわしい佇まい。くぐる前に一礼して、龍脈の上に立つ場所であることを感じてみてください。

2. 石段を上りきって、社殿を仰ぐ
石段の両脇には夫婦イチョウ。上りきると稲荷大神と恵比寿大神を祀る社殿が現れます。振り返れば内浦湾とJRの線路まで見渡せる、開けた景色が待っています。

3. 雪の日は、鳥居の柱をよく見てみる
「雪蛇鳥居」は、風で運ばれた雪が鳥居の柱に張りつき、気温の上昇でゆっくり流れ落ちる過程で偶然生まれる現象です。毎回見られるわけではありませんが、雪の日に訪れたら柱を確かめてみる価値があります。

4. 社務所で白蛇にちなむお守りを授かる
白蛇をモチーフにした叶守りや、天然木の御朱印帳など、この神社ならではの授与品があります。月替わりで絵柄が変わる御朱印も人気です。社務所受付は9時から17時まで。
あわせて回りたい、近くの見どころ

洞爺湖
有珠山と昭和新山を望むカルデラ湖。湖畔の洞爺湖温泉街には遊覧船やホテルが並び、夏は毎晩花火が上がります。虻田神社とはまったく違う開放感を味わえます。

とうや水の駅
洞爺湖畔にある産直施設。地元農家が朝採りする野菜や、地場ブランド米「宝多米」の直売所と、地場食材を使う食堂TSUDOUがあります。神社参拝のあとの休憩にちょうどいい距離です。

有珠山ロープウェイ
約6分の空中散歩で山頂展望台へ。洞爺湖と昭和新山、今も活動を続ける有珠山の火口を同時に見渡せます。虻田神社からはタクシーで約10分の距離です。

昭和新山
1943年から1945年にかけての火山活動で隆起した、国の特別天然記念物。有珠山ロープウェイ山麓駅のすぐそばにあり、今も湯気を上げる赤茶色の山肌を間近で見られます。
近くの人気飲食店
虻田神社の最寄りはJR洞爺駅で、駅前には歩いてすぐの食事処が数軒あります。洞爺湖温泉街まで足を延ばせば選択肢はさらに増えますが、車かタクシーでの移動が前提になります。営業時間や定休日は季節で変わりやすいので、訪問前の確認がおすすめです。
Bistrante&Bento KOTTA洋食、弁当📍Googleマップで現在地からのルートを見るJR洞爺駅前に建つ洋食店。地元の水産会社直営ならではの魚介と、旬の野菜を使った弁当やランチが人気です。水曜定休、ランチは11時から14時。
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旬菜和居酒屋、海鮮📍Googleマップで現在地からのルートを見る洞爺駅から徒歩約3分の創作和食店。西胆振の新鮮な海鮮と和牛を使った料理が並びます。営業は夕方からで、月曜、第1第3日曜が定休日。
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とうや水の駅食堂TSUDOU食堂、地場野菜📍Googleマップで現在地からのルートを見る地場ブランド米「宝多米」と洞爺湖野菜を使った丼が名物。11時から16時営業、月曜定休(祝日の場合は翌火曜休み)。テイクアウトもできます。
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でめきん食堂ラーメン、食堂📍Googleマップで現在地からのルートを見る洞爺湖温泉街にある地元で長く愛される食堂。虻田産のホタテを使ったホタテラーメンが看板メニューです。営業は11時から14時、火水定休。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
このエリアの宿(料金比較)
虻田神社そのものに宿泊施設はありませんが、車で15〜20分の洞爺湖温泉街まで出れば、湖を見渡す露天風呂付きの宿が揃っています。朝いちばんに神社へ参拝してから宿へ戻る、というプランも組みやすい距離です。

洞爺湖温泉エリア
参拝とあわせて温泉宿でゆっくりするなら※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
龍の珠までは裏山を片道15分歩き、初穂料は現金のみ。冬は雪と風に備える装備があると安心です。この2点から逆算して選びました。
滑りにくいアウトドアシューズ龍山道は全長約1kmの山道で、積雪期や雨上がりは滑りやすくなります。境内の石段も含めて、グリップの効く靴があると安心です。
マウンテンパーカー(防寒、防風)内浦湾からの風が吹き抜ける高台にあります。北海道の冬は特に冷えるので、防風性のあるアウターが1枚あると龍山道の往復も快適です。
御朱印帳入れ巾着虻田神社は月替わりで絵柄が変わる御朱印や、天然木の御朱印帳が人気です。せっかく授かった御朱印帳は巾着に入れて丁寧に持ち歩きたいところ。
コインケース/小銭入れ龍の珠を祈願する「むすび石」の初穂料は300円で現金のみ。山道に入る前に小銭を分けておくと、社務所での受け取りがスムーズです。
よくあるご質問(FAQ)
虻田神社の参拝は無料ですか。
境内の参拝は無料です。裏山の「龍の珠」モニュメントで祈願する場合のみ、むすび石の初穂料として300円が必要です。
「雪蛇鳥居」はいつ見られますか。
風で運ばれた雪が鳥居の柱に張りつき、気温の上昇とともに流れ落ちる過程でまれに白蛇のかたちを結ぶ、冬季限定の自然現象です。平成24年に初めて確認されて以来、気象条件が揃った年だけ姿を現すため、訪れれば必ず見られるものではありません。
虻田神社へのアクセス方法を教えてください。
JR洞爺駅から徒歩約7分です。車の場合は道央自動車道 虻田洞爺湖ICから約5分。社務所前に10〜15台分の駐車場があります。
「龍の珠」モニュメントまではどれくらい歩きますか。
神社裏の龍山道を片道約15分、山道の全長は約1kmです。社務所前で封筒と初穂料300円を納めてむすび石を受け取り、それを持って山道を登ります。
虻田神社の御祭神は誰ですか。
稲荷大神(保食神)と恵比寿大神(事代主神)の二柱です。文化元年(1804年)に京都の伏見稲荷大社から分霊を受けた稲荷神社が始まりで、後に恵比寿神社が合祀されました。
写真提供: 虻田神社 Satoshi KINOKUNI(Flickr, CC BY 2.0)/洞爺湖 Photos of Japan(Wikimedia Commons, CC0)/とうや水の駅 dora1977(Wikimedia Commons, パブリックドメイン)/有珠山ロープウェイ、昭和新山 663highland(Wikimedia Commons, CC BY 2.5 / CC BY-SA 3.0)/オムライス 高砂の浦(Wikimedia Commons, CC0)/刺身盛り合わせ Santiago M. Mola(Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)/醤油ラーメン Guilhem Vellut(Wikimedia Commons, CC BY 2.0)
虻田神社から洞爺湖畔までは車で15〜20分。北海道の他の人気観光スポットもあわせてチェックしてみてください。
新千歳空港ゆきの航空券も、まとめて比較
ANA、JAL、LCC各社の新千歳空港ゆき国内線を横断比較。空港から洞爺湖町までは特急北斗かレンタカーが基本ルートです。往路と復路で交通手段を変えると総額が下がることもあります。
















