
田束山(たばくやま)
奥州藤原氏の当主・藤原秀衡が篤く信仰し、山頂に寺院を建立した山岳信仰の霊峰。中腹には藤原氏ゆかりの経塚群が今も眠り、初夏には5万本のヤマツツジが全山を燃えるような朱色に染めます。
このページでわかること
- 田束山の由来と、藤原秀衡ゆかりの経塚群
- ヤマツツジの見頃時期と、修験の道「行者の道」の見どころ
- 山頂まで車で行けるアクセス情報と駐車場
- 山頂エリアの見どころと、あわせて立ち寄りたい飲食店
- 登拝時にあると助かるアイテム
田束山ってどんな山?
宮城県南三陸町と気仙沼市にまたがる標高512mの田束山は、古くから山岳信仰を集めてきた霊峰です。平安末期、奥州藤原氏三代当主・藤原秀衡はこの山を篤く信仰し、山頂に羽黒山清水寺、中腹に田束山寂光寺、北嶺に幌羽山金峰寺など、七堂伽藍七十余房を造営したと伝わります。秀衡の子・本吉四郎高衡が山神祭礼を司ったとも伝えられ、山頂に残る11基の経塚からは、藤原氏が納めたとされる青銅製の経筒と経巻(法華経)が出土しました。奥州藤原氏との深いゆかりを今日に伝える、貴重な遺構です。麓の樋の口地区は主要な登拝口で、滝の沢沿いには修験者が歩いた古道「行者の道」が今も整備されています。「東の行場」と呼ばれた修行の地には、蜘蛛滝や穴滝といった滝が点在し、麓には慈覚大師円仁の作と伝わる不動明王像を祀る荒沢不動尊も鎮座します。そして田束山を語るうえで欠かせないのが、5月中旬から6月上旬にかけて咲き誇る5万本ものヤマツツジです。山肌一面が朱色に染まるさまは町内屈指のビュースポットとして知られ、山頂からはリアス式海岸と太平洋の大パノラマも一望できます。信仰の歴史と、命が芽吹く花の季節が同じ稜線の上で重なり合う、静かで力強い山です。
フォトギャラリー



※写真は晩秋(紅葉期)の撮影です。ヤマツツジの見頃は5月中旬〜6月上旬となります。
基本情報
| 名称 | 田束山(たばくやま) |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県本吉郡南三陸町歌津樋の口150 |
| 標高 | 512m |
| ヤマツツジ見頃 | 5月中旬〜6月上旬(約5万本) |
| 見学料 | 無料 |
| 駐車場 | 山頂付近に無料駐車場(約100台、大型バス対応可) |
| アクセス | 三陸自動車道「歌津IC」から車で約20分(9.5km)。仙台市街から車で約2時間(約120km) |
| 問い合わせ | 南三陸町観光協会 0226-47-2550 |
行き方・駐車場
三陸自動車道「歌津IC」を降り、南三陸町側の払川・上沢ルート、または気仙沼市本吉町小泉ルートを進むと、車で約20分(9.5km)で山頂直下まで到達できます。山頂付近には約100台収容の無料駐車場があり、大型バスにも対応。公共トイレも整備されているため、初めての参拝や登拝でも安心です。麓の樋の口地区からは、滝の沢沿いに修験の古道「行者の道」が続いており、車ではなく歩いて登拝したい人はこちらの登拝口から向かいます。バスなど公共交通の便は限られるエリアのため、未手配ならレンタカーの最安値比較からどうぞ。
レンタカーは早めに予約を
田束山周辺はバスの本数が限られ、車での移動が便利です。ツツジのシーズンは町内外から多くの参拝者や観光客が訪れるため、レンタカーは早めに押さえておくと安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
5月中旬から6月上旬にかけて、5万本のヤマツツジが全山を朱色に染める、田束山が最も輝く季節です。伊里前しろうおまつりなど地域行事とあわせて訪れる人も多くいます。
夏(6〜9月)
新緑に包まれた稜線から太平洋を望む、静かな季節。行者の道の沢沿いは涼しく、修験の古道歩きにも向いています。
秋(10〜11月)
ツツジとはまた違う趣で、山全体が紅葉に染まります。牧草地越しに山容を望む展望は、この季節ならではの落ち着いた美しさです。
冬(12〜2月)
空気が澄み渡り、山頂からのリアス式海岸の眺望が一年で最も遠くまで見通せる季節。防寒対策のうえ訪れたい静寂の時期です。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 山頂から太平洋のパノラマを望む
車で山頂直下まで到達でき、そこから少し歩くだけでリアス式海岸と太平洋を一望できます。町内屈指のビュースポットです。

2. 藤原氏ゆかりの経塚群に手を合わせる
山頂には11基の経塚が残り、青銅製の経筒と経巻が出土しています。奥州藤原氏の信仰の厚さを、静かに感じられる場所です。

3. 「行者の道」を歩き、修験の聖地を体感する
樋の口の登拝口から続く古道は、蜘蛛滝や穴滝が点在する「東の行場」。修験者が歩いた道を、自分の足でたどってみましょう。

4. 下山後はハマーレ歌津で海の幸を味わう
歌津IC近くの海辺の商業施設で、歌津産の海の幸を使った丼ものを堪能。登拝の疲れを癒やすのにぴったりです。

5. ツツジの見頃にあわせて訪れる(5月中旬〜6月上旬)
年に一度、山全体が朱色に染まるこの時期だけの絶景。地元グルメとあわせて、シーズン中に一度は訪れたい景色です。
山頂エリアであわせて見ておきたい史跡

経塚群と一等三角点
山頂に残る11基の経塚。藤原氏が納めたとされる青銅製の経筒と経巻(法華経)が出土した、奥州藤原氏ゆかりの貴重な遺構です。

行者の道と穴滝(東の行場)
樋の口の登拝口から続く、滝の沢沿いの修験の古道。蜘蛛滝、穴滝といった滝が点在し、かつて修験者が歩いた「東の行場」の空気を今に伝えます。
近くの人気飲食店
田束山からもっとも近い繁華エリアは、歌津IC至近の南三陸ハマーレ歌津と、歌津駅周辺の伊里前地区です。下山後、車で立ち寄りやすい店を集めました。
田束食堂(たつがね食堂)海鮮丼・食堂南三陸ハマーレ歌津内/定休:月曜夜・火曜/うにマグロ丼3,000円、うに丼3,500円📍Googleマップで現在地からのルートを見る田束山にちなんで名付けられた食堂。歌津産のわかめやうにを使った丼ものが名物で、田束山から車で約20分のハマーレ歌津内にあります。
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中華タナカ中華料理・ラーメン歌津伊里前/定休:火曜/みそチャーシューメン950円📍Googleマップで現在地からのルートを見る震災で被災しながらも2015年に再オープンした、地元で愛される中華料理店。震災前と変わらぬ味のみそラーメンが評判です。
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飛上(とびあげ)ラーメン・中華歌津管の浜/定休:月曜/みそチャーシュー1,000円📍Googleマップで現在地からのルートを見る仙台の老舗ホテルで腕を磨いた店主が営むラーメン店。鶏白湯をベースにした濃厚みそラーメンが看板メニューです。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
アクティビティ
現在、アクティビティはありません。
田束山周辺では、現時点で予約可能なアクティビティは確認できませんでした。行者の道のトレイルツアーなど、予約可能なプランが見つかり次第、随時追加していきます。
あると助かるアイテム
山頂までは車で行けますが、行者の道を歩く場合や、山頂での散策にはしっかりした装備があると安心です。
トレッキングシューズ行者の道は沢沿いの岩場や木道が続きます。滑りにくいトレッキングシューズがあると安心です。
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熊鈴田束山一帯は野生動物の生息域でもあります。行者の道など山道を歩く際は、熊鈴で存在を知らせておくと安心です。
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虫除けスプレー沢沿いの行者の道は湿度が高く、夏場は虫が多くなります。肌の露出部分にひと吹きしておくと快適です。
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水筒山頂周辺にコンビニなどはありません。行者の道を歩く場合はもちろん、参拝や見学の間の水分補給用にも持参をおすすめします。
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よくあるご質問(FAQ)
田束山の見学料はかかりますか。
無料です。山頂まで自由に見学や参拝ができます。
ヤマツツジの見頃はいつですか。
例年5月中旬から6月上旬です。約5万本のヤマツツジが咲き誇り、山全体が朱色に染まります。
山頂まで車で行けますか。
はい。三陸自動車道「歌津IC」から車で約20分で山頂直下の駐車場まで到達できます。約100台収容、大型バスにも対応しています。
「行者の道」とはどんな道ですか。
麓の樋の口地区から続く修験者の古道です。滝の沢沿いに蜘蛛滝、穴滝などが点在し、「東の行場」と呼ばれた修行の地の面影を今に伝えます。
経塚群とは何ですか。
山頂に残る11基の経塚です。奥州藤原氏が納めたとされる青銅製の経筒と経巻(法華経)が出土し、藤原氏との深いゆかりを伝える貴重な遺構とされています。
写真提供: Wikimedia Commons(南三陸町 霊峰 田束山、田束山、田束山 山頂 一等三角点 撮影: Yoshio Kohara / CC BY 3.0)
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