「観光の店じゃなくて、島の人が普段食べてる店に行きたい」。
宮古島に着いた日、レンタカーのラジオから流れる島の言葉を聞きながら、そう決めた。海の青さは、もう知っている。今回の旅の主役は、この島の台所だ。
麺の下に、しあわせを隠す島
朝いちばんに向かったのは、島の人に「そばならここ」と教わった食堂。出てきた丼は、麺とねぎだけの、拍子抜けするほど素朴な顔をしていた。ところが箸を入れると、麺の下から三枚肉とかまぼこが現れる。具を麺の下に隠すのが、昔ながらの宮古そばの流儀なのだそうだ。贅沢を表に出さない、つつましい島の歴史が、一杯の中に折りたたまれていた。カツオだしの澄んだスープは、驚くほどやさしい。気づけば、朝から汁まで飲み干していた。

漁師町の昼は、港のマグロ丼
二日目は伊良部大橋を渡って、漁師の町・佐良浜へ。港のそばには漁協が営む食堂があって、水揚げされたばかりのマグロやカツオが、驚くような気前のよさで丼にのって出てくる。「おーばんまい」とは大盤振る舞いのこと。名前に嘘がなかった。帰り道、道ばたの売店で揚げたてのサーターアンダギーと紅芋のぱんびんを買う。車の中に広がる甘い香りだけで、もう今日は良い日だと確信した。

まちぐゎーで、島のおやつ巡り
午後は平良の市街地をぶらぶらと。色とりどりのパラソルの下で、おばぁが島の野菜や果物を並べている。スーパーに入れば、地元の人が当たり前のように「うずまきパン」をかごに入れていく。渦を巻いた生地に甘いクリーム。素朴なのに、なぜか手が止まらない。仕上げは雪塩のソフトクリーム。ミネラルを含んだ塩をひとふりすると、甘さがすっと立ち上がる。観光地の味ではなく、島の暮らしの味が、いちばん記憶に残る。

有名な店より、通いたくなる店。
この島の味は、人の距離の近さでできている。
泡盛と三線が響く、島の夜
夜は西里の路地へ。島料理の居酒屋で、海ぶどうのプチプチ、ゴーヤチャンプルーの苦み、そして炙った宮古牛。グラスの中は、菊之露や多良川といった島の蔵の泡盛だ。店の奥から三線の音が聞こえてくると、知らないおじぃが「にいさん、踊らんね」と手招きしてくる。気づけば店じゅうでカチャーシー。誰かの誕生日でも、お祝いでもない、ただの平日の夜。この島では、それだけで宴になる。

最後の夕陽と、忘れられない一皿
最終日の夕方、来間島の農園カフェで、完熟マンゴーを頬張った。太陽をそのまま閉じ込めたような甘さに、言葉が出ない。そのまま浜に降りて、燃えるような夕陽を眺める。この三日間、絶景の展望台よりも、食堂ののれんをくぐる瞬間のほうが、ずっと胸が高鳴っていた気がする。宮古島は、青い海の島で、そして間違いなく、うまい島だった。

AIコンシェルジュ MALINE(マリン)この食欲のまま、
あなただけの宮古島へ。
行き先と日程を選ぶだけ。宮古そばの朝、佐良浜のマグロ丼、三線の夜。あなたのための食べ歩きプランを、私がつくります。気に入ったら、そのまま予約まで。
登録不要ですぐ試せます・1日3回まで無料ここからは、はじめての宮古島グルメでも迷わないための実用ガイドです。地元の人が通う名店16軒を宮古そば、海鮮、ランチ、スイーツ、夜の5カテゴリに分けて、営業時間、定休日、予算、空港からの所要時間つきで紹介。実際の営業時間で組んだ食べ歩き1日モデルプラン、旅程づくりに効く定休日早見表、名物の相場、宿の料金比較まで、この1ページで宮古島の食は全部わかります。
宮古島に来たら、最初の一食は迷わず宮古そばを。平たい麺、あっさり澄んだカツオだし、そして具を麺の下に隠す奥ゆかしい盛り付け。相場は1杯400〜900円前後と旅の財布にやさしく、どの店も昼が勝負です。人気店はスープや麺が切れ次第のれんを下ろすので、11時台の入店がいちばん確実です。
- 古謝そば屋宮古そば平良・下里★3.491,256件昭和7年(1932年)創業、宮古そばの代名詞的な老舗。宮古そば780円、麺と具にこだわった看板の「KOJASOBA」880円、炊き込みご飯「じゅーしー」を合わせるのが定番です。ウッディな店内は約40席、店舗裏に駐車場もあります。昼どきは行列必至なので早めの時間が狙い目。営業11:00〜16:00定休水曜空港から車10分電話0980-72-8304
- 大和食堂宮古そば平良・西里★3.48462件朝9時40分から開く、島でも貴重な「朝そば」ができる食堂。具を麺の下に隠す伝統スタイルの宮古そばが名物で、テーブルのカレー粉を途中で振り入れる「味変」が地元流の楽しみ方です。透き通ったカツオだしは朝の体にやさしくしみます。営業9:40〜16:00、17:15〜19:00定休火曜電話0980-72-0718
- 丸吉食堂宮古そば城辺・砂川★3.52996件島の南東、多良川酒造の蔵の近くにある地元御用達の一軒。にんにくの風味がふわりと効いただしに、骨付きソーキがごろごろのソーキそば1,300円が名物です。宮古そばは大600円、小400円と昔ながらの値段。売り切れ次第終了で、早い日は昼過ぎに閉まります。営業10:30〜売り切れ次第終了定休火曜・金曜空港から車20分電話0980-77-4211
- 伊良部そば かめ宮古そば伊良部島・長浜★3.51527件伊良部島の集落にたたずむ、座敷を含めて26席の家庭的な人気店。券売機で食券を買い、名前を書いて席が空くのを待つスタイルです。ソーキとてびちがどんとのった名物「かめそば」を目当てに、島の外からも人が渡ってきます。営業11:00〜16:00定休火曜電話0980-78-5477
伊良部島の佐良浜港は、昔からカツオとマグロの漁で栄えた町。水揚げされたばかりの魚が、港の食堂で1,000円台から味わえます。北部の池間方面にはタコ料理の名物店も。どちらも昼のみの営業なので、ドライブの昼食に組み込むのが正解です。
- おーばんまい食堂海鮮食堂伊良部島・佐良浜港★3.41170件伊良部漁協が直営する、漁師町ならではの食堂。佐良浜港「いんしゃの駅」の1階にあり、海側のカウンターからは港が一望できます。水揚げされたばかりのマグロやカツオの丼が気前よく盛られて登場。店名の「おーばんまい」は大盤振る舞いの意で、予算は1,000〜2,000円ほどです。営業11:00〜15:00(LO14:30)定休火曜電話0980-79-7677
- お食事処 すむばりタコ料理平良・狩俣★3.46428件池間大橋の手前、狩俣にあるタコ料理の専門店。2002年に橋を望むこの場所で始まり、口コミだけで名物店になりました。やわらかく炊いたタコがたっぷりのる「すむばり丼」1,000円や、ここでしか食べられないすむばりそばが看板。座敷が広く、子ども連れでもくつろげます。営業10:30〜15:00定休日曜空港から車29分電話0980-72-5813
そば以外の昼ごはんなら、島豆腐の食堂と島育ちの牛のグルメバーガーを。どちらも平良市街から近く、ビーチ帰りにふらりと寄れます。
- 島とうふ 春おばぁ食堂島とうふ平良・下里★3.48379件島豆腐とゆし豆腐の専門食堂。ふわふわのゆし豆腐が入った定食やそばは、飲んだ翌日の体にもやさしくしみわたります。ランチはスープがなくなり次第終了なので、早めの来店が安心。夜は豆腐料理と島の惣菜で一杯やれる、地元の人の顔もよく見える店です。営業11:30〜15:00、17:00〜22:00(水は昼のみ)定休不定休空港から車7分電話0980-79-5829
- ダグズ・バーガー 宮古島本店バーガー平良・下里★3.501,517件多良間島育ちの牛を100%使ったパティで知られる、本格グルメバーガーの人気店。肉の味がまっすぐ伝わる王道の一個は、ビーチ帰りの空腹にこそ刺さります。店内が混んでいてもテイクアウトができるので、前浜ビーチへ持ち出すのもおすすめ。営業11:00〜20:00(店内LO19:00)空港から車8分電話0980-79-0930
強い日差しの島では、おやつ休憩も旅の大事な一部。揚げたてのサーターアンダギーから完熟マンゴー、島牛乳のジェラートまで、数百円で幸せになれる寄り道がそろっています。マンゴーの旬は例年6月下旬から8月ごろです。

- なかゆくい商店島のおやつ伊良部島・国仲★3.56910件紅芋を包んで揚げた「ぱんびん」とサーターアンダギー1個100円で知られる、島のおやつの聖地。ブルーシールアイスをのせたアンダギー390円や、マンゴーなど島の味のかき氷200円も。揚げたてはさっくり、中はしっとり。ビーチ巡りの合間の休憩にどうぞ。営業9:30〜12:00、13:30〜16:00定休月曜・木曜電話090-9476-3215
- リッコジェラートジェラート平良・下里★3.62775件島の牛乳と果実を主役にしたジェラート専門店。マンゴーや塩ちんすこうなど、宮古島をそのまますくったようなフレーバーが並びます。金曜・土曜は夜の部(19:00〜21:00)もあり、夕食後のデザート散歩にもぴったり。専用駐車場はないため、近くのコインパーキングを利用しましょう。営業12:00〜18:00(金土は夜も)定休火曜・水曜
- 楽園の果実農園カフェ来間島★3.49705件来間大橋を渡った先、農園直営のフルーツカフェ。看板の完熟マンゴーのパフェやタルトを目当てに、旬の夏は行列ができます。予約は受け付けておらず来店順の案内なので、時間に余裕を持って。来間島の展望台や竜宮城展望台とセットで巡るのが定番です。営業11:00〜18:00(LO17:30)定休不定休空港から車20分電話0980-76-2991
- ユートピアファーム宮古島農園カフェ上野・宮国★3.59471件2001年開園の観光農園。完熟マンゴーを使ったソフトクリーム480円〜やジュースが評判で、約50種のブーゲンビレア園(入園料360円)も併設しています。夏はマンゴー、通年でトロピカルフルーツの味覚が楽しめ、おみやげのフルーツ加工品も充実。営業10:00〜17:00定休日曜空港から車10分電話0980-76-2949
- モンテドール本店 ファクトリー&カフェベーカリーカフェ平良・西里★3.52306件宮古みやげの代名詞、バナナケーキの本店。工場併設のファクトリー&カフェで、焼きたてに近い一本を味わえます。朝9時から開いているので、島の朝カフェとしても優秀。おみやげの買い忘れも、ここでまとめて解決できます。営業9:00〜20:00(冬季変更あり)電話0120-564-877
宮古の夜は、泡盛と三線と笑い声でできています。居酒屋の予算はおおむね3,000〜6,000円、宮古牛の焼肉なら6,000〜8,000円が目安。人気店ばかりなので、旅程が決まったらすぐ電話予約が鉄則です。

- 郷家(ごーや)民謡居酒屋平良・西里★3.48470件毎晩19時ごろから三線ライブが約50分。演者は日替わりで、最後は店じゅうでカチャーシーになる、島の夜の代名詞のような居酒屋です。ラフテーやじーまみ豆腐、島おでんなどの郷土料理も本格派。繁忙期はライブ観覧に予約が必須なので、必ず電話を。営業17:30〜24:00(LO23:30)定休不定休空港から車11分電話0980-74-2358
- ぽうちゃたつや居酒屋平良・西里★3.52176件島の魚と食材を丁寧に出す、大人がしっぽり飲むための一軒。予算は5,000〜6,000円ほどで、料理はどれも外れなしと地元でも評判です。席が少なく人気が高いため予約はお早めに。店内は写真撮影ができないので、味と時間だけを記憶に刻むつもりで。営業18:00〜22:00(LO21:00)定休火曜・水曜空港から車13分電話0980-73-3931
- 炭火焼肉 琉宮苑宮古牛上野・シギラ★3.46303件シギラリゾート近くにある宮古牛の炭火焼肉店。名物は部位ごとの味を食べ比べる「宮古牛5種盛り」で、予算は6,000〜8,000円ほど。テーブル、テラス、個室あわせて123席と広く、家族旅行の「ごほうびの夜」にも使いやすい一軒です。営業17:00〜22:00(LO21:30)定休不定休空港から車15分電話0980-74-7229
※営業時間・定休日・価格は2026年7月時点の公開情報です。島の店は臨時休業や早じまいも多いため、訪問前に最新情報をご確認ください。「食べログで見る・予約」は食べログの各店舗ページへ移動します。ネット予約に対応していない店舗は、掲載の電話番号からご予約ください。
食べ歩き1日モデルプラン|実際の営業時間で組んだ一日
16店の営業時間をもとに、無理なく回れる一日を組みました。朝そばに始まり、三線ライブで締める。宮古島の「うまい」を全部乗せした12時間です。
- 9:40
大和食堂で朝そば島でも貴重な朝9時40分開店。澄んだだしで一日のエンジンをかける(火曜休) - 11:00
伊良部大橋を渡る無料で渡れる橋では日本屈指の長さ。窓を開けて、宮古ブルーの上をドライブ - 11:30
おーばんまい食堂でマグロ丼佐良浜港に着いたら開店直後の一番乗りを狙う(火曜休) - 14:00
なかゆくい商店でおやつ揚げたての紅芋ぱんびんとサーターアンダギーを、車内の甘い香りごと楽しむ(月・木休) - 15:30
リッコジェラートでクールダウン島の牛乳と果実のジェラートで、火照った体を冷ます(火・水休) - 17:30
与那覇前浜か来間島で夕陽東洋一と呼ばれる白砂の浜で、今日食べたものを思い返す時間 - 19:00
郷家で三線ライブと島料理19時からのライブに間に合うように。締めは泡盛とカチャーシー(要予約)
定休日早見表|火曜日だけは要注意
宮古島の食べ歩きには、実は「曜日の罠」があります。とくに火曜日は6店が一斉に休むので、旅程づくりの前にこの表をチェックしてください。
| 月曜 | なかゆくい商店 |
|---|---|
| 火曜 | 大和食堂、丸吉食堂、おーばんまい食堂、伊良部そば かめ、リッコジェラート、ぽうちゃたつや。そばと海鮮の主力が軒並み休み。火曜は古謝そば屋、すむばり、春おばぁ食堂が頼りになります |
| 水曜 | 古謝そば屋、リッコジェラート、ぽうちゃたつや(春おばぁ食堂は夜のみ休み) |
| 木曜 | なかゆくい商店 |
| 金曜 | 丸吉食堂 |
| 土曜 | 定休の店はほぼなし。そのぶん混むので、昼は早め、夜は予約を |
| 日曜 | お食事処 すむばり、ユートピアファーム宮古島 |
| 不定休 | 郷家、楽園の果実、炭火焼肉 琉宮苑、島とうふ 春おばぁ食堂。当日の営業はSNSや電話で確認を |
宮古島の名物お品書き
店選びに迷ったら、まずは島の名物から。どれも島の風土が育てた、ここでしか出会えない味です。
エリア別・宮古島グルメの楽しみ方
宮古島の食は、エリアごとに顔が変わります。拠点の平良市街と、橋で渡れる離島を組み合わせるのがおすすめです。
| 平良市街(西里・下里) | 食堂も居酒屋も集まる島の中心。夜は西里通り界隈の路地に地元客の多い店が並びます。徒歩で飲み歩けるのもこのエリアだけ |
|---|---|
| 伊良部島・佐良浜 | 伊良部大橋を渡った先の漁師町。港の食堂のマグロ丼、下地島側の売店のおやつなど、昼の食べ歩きが楽しいエリア |
| 北部(池間方面) | 池間大橋へのドライブ途中に、タコ料理のすむばり食堂や雪塩ミュージアムが。絶景と名物を一度に楽しめます |
| 南部・東部(上野・城辺) | 観光農園のマンゴースイーツや、地元御用達の食堂が点在。シギラ方面や東平安名崎の観光とセットでどうぞ |
予約・混雑・旅のコツ
- 人気食堂は昼前が狙い目:宮古そばの有名店は昼どきに行列ができ、スープがなくなり次第閉まる店もあります。11時台の入店が安心です。
- 夜の居酒屋は予約を:三線ライブのある店や人気店は、観光シーズンは満席が当たり前。旅程が決まったら早めに電話を。
- 営業日は当日確認:島の店は不定休や早じまいも多め。SNSや電話で当日の営業を確かめてから向かうと確実です。
- 移動はレンタカーが便利:名店は島じゅうに散らばっています。宮古空港のレンタカー料金を比較して、島を食べ歩きましょう。飲む日は代行やタクシーの利用を。
モデルコースに組み込むなら
観光と食を無理なく両立させるなら、朝そば、港の昼、居酒屋の夜という一日の型がおすすめです。絶景スポットの巡り方は、宮古島2泊3日モデルコース完全ガイドで詳しく紹介しています。伊良部大橋や与那覇前浜のルートに、この記事の名店を差し込めば、景色と味の両方で忘れられない旅程になります。
宮古島の宿を比較して予約する
食べ歩きの拠点は、店が集まる平良市街か、リゾートエリアかで旅の性格が変わります。同じ宿でも予約サイト(OTA)ごとに料金やプラン、ポイント還元が異なるため、複数サイトを見比べてから予約するのがいちばんお得です(下記の価格は表示イメージのサンプルです)。
※TRAVEL HUBは各予約サイトの料金をまとめて比較できるメディアです。当サイト自体は予約・決済を行いません。宮古島の宿をまとめて比較する







