
垂水遺跡・峯の浦(裏山寺)
山寺の奥に隠れた、通称「裏山寺」。蜂の巣状に穴が開いた白い岩肌に、木の鳥居と祠が並ぶ、慈覚大師円仁ゆかりの霊場です。
このページでわかること
- 垂水遺跡・峯の浦(裏山寺)の由来と、蜂の巣状の奇岩ができた背景
- 千手院からのアクセス、駐車場、山道の様子
- 熊出没や冬期閉鎖など、訪問前に知っておきたい注意点
- 立石寺(山寺)との違いと、あわせて回りたい近くの見どころ、飲食店
- 天童温泉エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
垂水遺跡・峯の浦ってどんなスポット?
山寺として知られる立石寺の、さらに奥。地元で「裏山寺」と呼ばれてきた峯の浦に、垂水遺跡はあります。830年、東北巡錫の途上でこの地の景観に心を惹かれた慈覚大師円仁が天台宗霊場の建立を決意し、後の立石寺開山の構想を練った場所と伝わります。大正時代までは山伏の修行の場でもありました。最大の特徴は、凝灰岩の白い岩肌に無数の穴が開いた「蜂の巣状」の奇岩群。その岩窟には白木の鳥居や古峯神社、稲荷神社、不動明王の祠が点在し、円仁が籠もったとされる岩の窪み「円仁宿跡」も残っています。柵も案内板も最小限の、手つかずの霊場そのものの空気が漂う場所。近年はSNSでその神秘的な光景が知られるようになりましたが、訪れる人はまだ多くありません。なお、立石寺(山寺)そのものとは入口も参道も異なる別の一角にあるので、訪れる際は混同しないよう気をつけてください。
フォトギャラリー


※垂水遺跡・峯の浦は無許可撮影が難しい秘境のため、園内の蜂の巣岩そのものの実写は入手できていません。上記はアクセスの起点となる山寺駅周辺の実写です。
基本情報
| 名称 | 垂水遺跡・峯の浦(通称「裏山寺」) |
|---|---|
| 所在地 | 山形県山形市山寺(千手院奥) |
| 料金 | 無料(散策自由) |
| 入口 | 千手院観音(最上三十三観音第二番札所) |
| 駐車場 | 千手院観音前に約5台分(無料) |
| アクセス | JR仙山線 山寺駅から徒歩約15分で入口へ。そこから山道を徒歩約10〜15分 |
| 所要時間の目安 | 垂水遺跡・円仁宿跡の往復で約1時間、周辺を含む周回で約1時間30分 |
| 立入できない時期 | 積雪期(12月頃〜3月末が目安) |
| 問い合わせ | 山寺観光案内所 023-695-2816 |
行き方・駐車場
JR仙山線 山寺駅から徒歩約15分。山寺の門前を左に見ながらさらに奥へ進むと、最上三十三観音第二番札所「千手院観音」の鳥居が登山口の目印です。参道の途中には現役の仙山線の線路を横断する区間があるため、列車の通過に注意して渡りましょう。千手院からは山道をさらに徒歩約10〜15分。急勾配はなく緩やかな登りがほぼ一本道で続き、案内看板も設置されています。駐車場は千手院観音前に約5台分(無料)。車の場合は山形自動車道 山形北ICから約20分です。電車と徒歩がメインのアクセスなので車は必須ではありませんが、天童温泉に宿を取る場合や山形市街とあわせて周遊するならレンタカーの最安値比較からどうぞ。
レンタカーがあれば、もっと自由に
垂水遺跡へは電車と徒歩でアクセスできますが、天童温泉に宿泊する場合や、山形市街、蔵王方面とあわせて周遊するならレンタカーが便利です。














季節ごとの楽しみ方
春(4〜5月)
雪解けとともに登山道が開通。残雪の心配が少なくなり、歩きやすい季節です。
夏(6〜9月)
熊の目撃情報が増える時期。単独訪問を避け、熊鈴など音の出るものを携行しましょう。木陰が多く涼しい山道です。
秋(10〜11月)
紅葉と蜂の巣状の白い岩肌のコントラストが美しい季節。台風通過後は足元のぬかるみに注意を。
冬(12月〜3月頃)
積雪のため登山道が閉ざされ、立入りできません。次のシーズンは例年の雪解け後からです。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 千手院から、緩やかな山道を登る
千手院観音の鳥居をくぐり、ほぼ一本道の山道を約10〜15分。急勾配はなく、案内看板を頼りに進めば迷うことはありません。

2. 仙山線の線路を渡っていく参道
山寺駅を出て少し歩くと、現役の仙山線の線路を横断する区間があります。列車の通過時刻に気を配りながら進む、この場所ならではの道のりです。

3. 熊鈴を鳴らしながら、静かに巡る
この一帯は熊の目撃情報がある山域です。鈴などで人の気配を知らせながら、鳥居や祠、蜂の巣状の岩肌をひとつずつ静かに巡りましょう。

4. 立石寺(山寺)もあわせて参拝する
垂水遺跡とは入口も参道も異なる別の一角ですが、同じ宝珠山の麓。時間が許せば、松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ立石寺もあわせて参拝したい。

5. 山寺芭蕉記念館で、歴史を振り返る
下山後は山寺芭蕉記念館に立ち寄って、この地に積み重なってきた信仰と歴史の背景を知ってから振り返るのもおすすめです。
あわせて回りたい、近くの見どころ
千手院
垂水遺跡・峯の浦への登山口にあたる、最上三十三観音第二番札所。天台宗宝珠山千手院、本尊は千手観世音菩薩。慈覚大師円仁の開山と伝わり、松尾芭蕉ゆかりの地としても知られます。

立石寺(山寺)
松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ、全国的に知られる天台宗の古刹。垂水遺跡とは同じ宝珠山にありながら、入口も参道も異なる別の一角です。混同しないよう、訪れる際は登り口を確認しましょう。

山寺芭蕉記念館
松尾芭蕉と「おくのほそ道」にまつわる資料を展示する記念館。立石寺を見晴らす高台に建ち、参拝の前後に歴史的背景を知るのに向いています。
近くの人気飲食店
山寺の参道沿いには、山形名物の板そばを味わえる店が揃っています。垂水遺跡へ向かう前後の腹ごしらえにどうぞ。
美登屋(みとや)そば・甘味処山寺/不定休/¥1,000〜¥1,999/評価3.47(319件)📍Googleマップで現在地からのルートを見る参道沿いにある老舗そば店。名物の板そばやだしそば、天ざるそばのほか、秋限定の栗の渋皮煮も人気です。写真はイメージです。
食べログ予約 ›
焔蔵 山寺店(エンゾウ)そば・カフェ山寺/火曜定休/¥1,000〜¥1,999/評価3.44(170件)📍Googleマップで現在地からのルートを見る山寺駅前にあるそば処。最上早生を使った十割板そばと、冷たい肉そばが人気です。写真はイメージです。
食べログ予約 ›
対面石そば・甘味処山寺/水曜定休/¥1,000〜¥1,999/評価3.34(91件)📍Googleマップで現在地からのルートを見る芋煮そばや、そば・芋煮・炊き込みご飯が揃う「芭蕉御膳」が味わえる一軒。参道歩きの合間の休憩にも向いています。写真はイメージです。
食べログ予約 ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
アクティビティ
現在、アクティビティはありません。
このエリアの宿(料金比較)
垂水遺跡・峯の浦がある山寺エリアには宿泊施設が少ないため、車で約20分の天童温泉を拠点にすると、将棋の駒の産地としても知られる温泉街の湯めぐりもあわせて楽しめます。

天童温泉エリア
山寺観光とあわせて動きやすい滞在向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
熊の目撃情報がある山道を歩くため、装備をひとつ整えてから向かうと安心です。
熊よけ鈴この一帯は熊の生息情報がある山域です。人の気配を知らせる鈴を1つ携行しておきましょう。
歩きやすいスニーカー・トレッキングシューズ柵のない岩窟周辺や、雨天時に滑りやすい山道もあります。歩き慣れた靴での訪問が安心です。
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虫よけスプレー木立に囲まれた山道は、初夏から秋にかけて虫が多くなります。肌の露出が多い服装のときは特に対策を。
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よくあるご質問(FAQ)
垂水遺跡・峯の浦とは何ですか。
山寺の奥にある通称「裏山寺」です。慈覚大師円仁が立石寺開山前に修行したと伝わる霊場で、蜂の巣状の穴が無数に開いた岩壁に、木の鳥居と祠が並んでいます。
立石寺(山寺)とは違う場所ですか。
はい。同じ宝珠山にありますが、入口も参道も異なる別の一角にあります。訪れる際は千手院観音を目印に、登り口を確認してください。
アクセス方法を教えてください。
JR仙山線 山寺駅から徒歩約15分で登山口の千手院観音へ。そこから山道を徒歩約10〜15分で垂水遺跡に着きます。
熊が出ると聞きましたが大丈夫ですか。
例年6月頃から目撃情報が出ています。単独での訪問は避け、熊鈴など音の出るものを携行し、なるべく複数人で訪れましょう。
冬でも行けますか。
積雪期(12月頃〜3月末が目安)は登山道が閉ざされ、立入りできません。
垂水遺跡・峯の浦は、立石寺(山寺)とセットで訪れる人が増えている隠れスポット。あわせて山形県の観光スポットもチェックしてみてください。
航空券も、まとめて比較
山形空港ゆきの国内線をANA、JALなど横断比較。新幹線とあわせて、日程に合う移動手段を早めにチェックしておくと安心です。
















写真提供(Wikimedia Commons): 山寺駅の眺め(Crown of Lenten rose / CC BY 3.0)、山寺駅ホーム(Mister0124 / CC BY-SA 4.0)、立石寺根本中堂(Cp9asngf / CC BY-SA 4.0)、山寺芭蕉記念館(Yauchi / CC BY-SA 4.0)
