
発荷峠展望台
湖畔を歩いても、十和田湖の輪郭は見えない。標高610メートルまで上がって、ようやく湖はひとつの形になる。
このページでわかること
- 標高610メートルから十和田湖がどう見えるかと、編集部5指標による評価
- ここが青森県ではなく秋田県小坂町にあるという、意外と知られていない事実
- 例年11月中旬から4月下旬までの冬期閉鎖という、旅程を左右する制約
- 駐車場(大型可)とトイレの有無、樹海ラインと国道103号の交点という立地
- 十和田湖エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
発荷峠展望台ってどんな場所?
十和田湖の湖畔に立っていると、意外なことに湖の姿はよくわかりません。水面は目の高さにあり、対岸の山が視界を切ってしまうからです。この湖が本当はどういう形をしているのか。それが一目でわかる場所が、標高610メートルの発荷峠展望台です。まず正直に書いておくと、ここは青森県ではありません。秋田県鹿角郡小坂町発荷。十和田湖は青森と秋田にまたがっていて、発荷峠はその南の玄関口にあたります。樹海ラインと国道103号が交わる地点で、南から車で十和田湖を目指すと、最後の登りを終えた先にいきなりこの眺めが待っている。順路として、これ以上によくできた場所はそうありません。展望台から見えるものは、はっきりしています。中山半島と御倉半島が手前で重なり合い、その向こうに十和田カルデラの御鼻部山。さらに遠く、南八甲田の山々。半島が二枚重ねになって見えるのがこの角度の特徴で、湖が単なる水たまりではなく、火山が陥没してできた二重カルデラなのだと、地形の説明を読むより早く納得できます。駐車場は大型車も停められる広さがあり、トイレもあります。車を降りて、数十歩。それだけでこの景色に立てるという気軽さが、この場所の価値をもう一段押し上げています。ただしひとつ、旅程に関わる制約があります。例年11月中旬から4月下旬まで、展望台は冬期閉鎖になります。雪の十和田湖を思い描いてここを目的地に据えると、その計画は崩れます。訪ねるなら、その期間の外側で。
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基本情報
| 名称 | 発荷峠展望台(はっかとうげてんぼうだい) |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県鹿角郡小坂町発荷(十和田湖の南の玄関口、樹海ラインと国道103号の交点) |
| 標高 | 610メートル |
| 眺望 | 中山半島と御倉半島が重なって見え、その先に十和田カルデラの御鼻部山、遠くに南八甲田の山々 |
| 駐車場 | あり(大型車も駐車可能) |
| トイレ | あり |
| 冬期閉鎖 | 例年11月中旬から4月下旬まで、展望台は冬期閉鎖 |
| 問い合わせ | 小坂町観光産業課 観光商工班 0186-29-3908 |
※標高、眺望、設備、冬期閉鎖の時期は小坂町公式サイトの掲載内容に基づく編集部確認値です。閉鎖期間は年により前後します。最新情報は小坂町観光産業課へご確認ください。
行き方・駐車場
発荷峠は樹海ラインと国道103号が交わる地点にあり、十和田湖の南の玄関口です。ここが秋田県小坂町だという点は、旅程を組むときに効いてきます。青森側から湖を回り込んで南岸へ出るのか、秋田側から樹海ラインを詰めて上がるのかで、着き方も、着いたときの感動の質も変わるからです。駐車場は大型車も停められる広さがあり、トイレもあります。バスツアーが立ち寄る場所でもあるので、車を降りてから景色まではごく短い距離。逆にいえば、この眺望に対して身構える準備は何も要りません。注意すべきは冬期閉鎖だけです。例年11月中旬から4月下旬までは展望台に入れないため、その期間は峠を目的地にしないでください。十和田湖と奥入瀬をまとめて回るなら、レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
峠は、車でしか越えられない
樹海ラインと国道103号の交点という立地は、裏を返せば車が前提だということ。十和田湖を一周し、奥入瀬へ下り、八甲田を越えて青森市へ抜ける。この動線を一日で組めるかどうかは、レンタカーがあるかどうかで決まります。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
冬期閉鎖が明けるのは例年4月下旬。開いた直後の峠は、芽吹き始めた斜面と、まだ冷えたままの湖面の青が同時に見られる短い季節です。
夏(6〜9月)
湖面がいちばん濃く青を返す季節。半島の緑と水の青のコントラストが強く出るので、半島が二枚に重なる構図がもっともはっきり写ります。
秋(10〜11月)
紅葉と十和田湖を一枚に収められる最盛期。ただし11月中旬から冬期閉鎖に入るため、狙うなら10月から11月上旬。年により前後するので事前確認を。
冬(12〜2月)
例年11月中旬から4月下旬まで、展望台は冬期閉鎖です。雪の十和田湖をここから見下ろすことはできません。冬の旅程には組み込まないでください。
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1. 半島が二枚に重なる瞬間を、探す
中山半島と御倉半島は、立つ位置を少し変えるだけで重なり方が変わります。手前と奥がきれいに二枚に見えるポイントを探してみてください。それが見つかったとき、この湖がカルデラだという話が腑に落ちます。

2. 屋上のデッキまで、必ず上がる
駐車場からの眺めで満足して帰る人がいますが、それはもったいない。デッキに上がると視界を遮るものがなくなり、見えている湖の面積がはっきり増えます。数十歩の差です。

3. 御鼻部山と南八甲田まで、視線を伸ばす
湖だけ見て帰らないこと。半島の先には十和田カルデラの御鼻部山があり、さらに遠くには南八甲田の山々が連なります。手前から奥へ、視線を三段階で送ってみてください。

4. 峠で見た湖に、船で入ってみる
ここから見下ろした御倉半島は、湖上に降りると赤褐色の岩壁として目の前に立ち上がります。上から見る日と、内側から見る日。同じ湖を二つの高さで体験すると、記憶の残り方が違います。

5. 冬に来ないという判断を、先にしておく
雪の十和田湖の写真は確かに美しい。ただし展望台は例年11月中旬から4月下旬まで閉鎖です。行けば見られると思って現地で引き返すより、日程を組む段階で外しておくほうがずっと賢明です。
あわせて回りたい、近くの見どころ

グリランド RIBツアー
峠から見下ろした御倉半島の、その足元まで入っていくボートツアー。十和田湖で唯一イトムカの入り江へ行ける船です。所要50分、濡れずにそのままの服装で乗れます。

八甲田ロープウェー
発荷峠から見えていた南八甲田の、その向こう側。約10分で山頂公園駅へ上がれば、今度は湖ではなく山の上から北東北を見渡せます。展望好きならセットで。
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近くの人気飲食店
峠の上には、景色以外のものはほとんどありません。食事をするなら、湖畔へ下りた休屋まで。十和田湖のヒメマスを出す店が集まっているのはこのあたりです。
みずうみ亭日本料理十和田市その他/十和田湖畔・休屋/ヒメマス料理が名物📍Googleマップで現在地からのルートを見る峠から見下ろしていた、あの水で育った魚。ヒメマスを味わえる湖畔の一軒です。高い場所から眺めた湖が、下りてきたら皿の上にいるという流れが、この土地らしくて気に入っています。※写真は発荷峠から見た十和田湖で、料理写真ではありません。
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十和田食堂食堂十和田市その他/十和田湖畔・休屋/ヒメマス、バラ焼きが名物📍Googleマップで現在地からのルートを見るヒメマスに加えて、十和田名物のバラ焼きも出す食堂。峠で写真を撮り終えて、そろそろ本気で腹が減った、という状態でたどり着くのにちょうどいい構えです。※写真は発荷峠へ続く峠道で、料理写真ではありません。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
ここは車を降りて数十歩で絶景に立てる場所です。だからこそ、撮らずに眺めるだけで帰る人も多い。せっかくなので、この地形が伝わる撮り方を3つ。
半島の重なりを主役にするこの角度の特徴は、中山半島と御倉半島が手前で重なり合うこと。湖の水面を画面いっぱいに入れるより、半島の稜線が二枚に重なるラインを中心に置くほうが、カルデラの地形が伝わります。
デッキの高さを使う駐車場の高さと屋上デッキの高さでは、手前の樹木の入り方が変わります。木々が視界の下を切ってしまうときは、上がるだけで解決する。三脚を出す前に、まず立つ高さを変えてみてください。
奥行きは三段で作る手前に半島、中景に御鼻部山、遠景に南八甲田。この三段が入る画角を選ぶと、平坦になりがちな湖の写真に奥行きが出ます。晴天の日ほど遠景が効くので、視界がいい日は迷わず引きで。
このエリアの宿(料金比較)
峠の眺めがいちばん澄むのは、空気が動く前の朝の時間です。青森市や盛岡から日帰りで往復すると、どうしても着くのは昼を回ってから。十和田湖畔や奥入瀬に泊まっていれば、朝いちで峠に上がり、そのまま湖畔へ下りて船に乗るという一日が組めます。冬期閉鎖の期間さえ外せば、この湖は泊まる価値のある場所です。

八甲田・十和田湖・奥入瀬
峠から湖畔へ下りた一帯※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
車を降りて数十歩、という気軽な展望台です。登山装備は要りません。ただし標高610メートルの峠は、麓とは日差しの強さも天気の変わり方も違います。長い一日のドライブの途中に何度も車を降りる、というこの旅の形に合うものを選びました。
サングラス峠の上には日差しを遮るものがなく、そこへ湖面からの照り返しが加わります。半島の重なりや遠くの南八甲田まで見極めたいなら、眩しさを削るだけで見える情報量が変わります。
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日焼け止め標高610メートル、しかも屋上のデッキには日陰がありません。滞在時間は短くても、一日のうちに何か所も展望台に立てば、その積み重ねはしっかり肌に出ます。
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折りたたみ傘峠の天気は麓の予報どおりには動きません。湖の上に雲が湧けば、視界も足元も一気に変わります。車に一本積んでおけば、降ってきた数分をやり過ごして晴れ間を待てます。
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モバイルバッテリー峠、湖畔、渓流と、降りるたびに撮る一日になります。しかも山あいでは電波を探し続けてバッテリーが余計に減る。ナビをスマホに頼っているなら、なおさら積んでおきたいところです。
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ウォーキングシューズ展望台そのものは数十歩ですが、この峠を組み込む日はたいてい奥入瀬の遊歩道や湖畔の桟橋まで続きます。峠で降りて、渓流で降りて、また降りて。歩ける靴のままで一日を通すのが結局いちばんラクです。
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よくあるご質問(FAQ)
発荷峠展望台の標高は何メートルですか。
610メートルです。十和田湖の南の玄関口にあたり、樹海ラインと国道103号が交わる地点に位置します。
発荷峠展望台は青森県にありますか。
いいえ、秋田県鹿角郡小坂町発荷にあります。十和田湖は青森県と秋田県にまたがっており、発荷峠は秋田県側、湖の南の玄関口にあたります。カーナビや検索の際は県名にご注意ください。
発荷峠展望台は冬でも行けますか。
例年11月中旬から4月下旬まで、展望台は冬期閉鎖となります。閉鎖の時期は年により前後するため、その前後に訪ねる場合は小坂町観光産業課(0186-29-3908)へご確認ください。
発荷峠展望台からは何が見えますか。
中山半島と御倉半島が重なって見え、その先に十和田カルデラの御鼻部山、遠くには南八甲田の山々が見えます。半島が二枚に重なって見えるのが、この角度ならではの眺めです。
駐車場やトイレはありますか。
あります。駐車場は大型車も駐車可能で、トイレも設置されています。車を降りてすぐに眺望へ立てるため、長いドライブの途中に短時間だけ立ち寄ることもできます。
発荷峠展望台は、青森ねぶた+奥入瀬 2泊3日モデルコースの2日目、十和田湖を回る行程に組み込むのが定番。八甲田から奥入瀬へ抜ける全行程の回り方はこちらでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
青森空港ゆきの国内線をJAL、ANA、FDAなど横断比較。紅葉期の十和田湖と奥入瀬は座席が真っ先に埋まるので、日程が固まったら早めのチェックが安心です。
















