
八甲田ロープウェー
約10分。歩けば何時間もかかる高さへ、靴を汚さずに着いてしまう。山頂公園駅の扉が開いた瞬間、空気の温度が変わる。
このページでわかること
- 約10分で田茂萢岳の山頂公園駅へ上がれる仕組みと、編集部5指標による評価
- 運賃(片道 大人1,400円、往復 大人2,200円)と季節ごとの運行時間
- 風速25m/s以上と荒天時の運休、毎年11月上旬の作業運休という注意点
- 山頂の湿原を巡る散策コース(30分〜)の楽しみ方
- 八甲田・十和田湖エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
八甲田ロープウェーってどんな場所?
八甲田は、本来なら装備を整えて登る山です。それを約10分で越えてしまうのが、この八甲田ロープウェーです。山麓駅からゴンドラに乗り込み、扉が閉まる。斜面が下へ流れ出したかと思うと、窓の外の木々が見る間に低くなり、やがて自分が森の天井の上を滑っていることに気づきます。着くのは田茂萢岳の山頂公園駅。降りた瞬間に、まず気温でわかります。麓で汗ばんでいた体に、明らかに違う空気が当たる。同じ日の同じ時刻に、10分だけ移動して、別の季節の入口に立っているという感覚です。山頂には湿原を巡る散策コースがあり、30分ほどから歩けます。登山靴も体力も要りません。ただし、ここは紛れもなく山の上です。だから景色の当たり外れがある。この路線の最大の魅力と最大の弱点は同じところにあって、風速25メートル毎秒以上のときや荒天時には運休します。加えて毎年11月上旬には、機械整備と点検のための作業運休が入る。つまり「行けば必ず乗れる」場所ではありません。それでも、当たった日の見返りは大きい。秋には斜面全体が色を変え、ゴンドラは紅葉の海の上を進みます。冬になれば、樹木が氷と雪をまとった霧氷の林が眼下に広がる。あの景色を、登らずに、暖かい箱の中から見られてしまう。ずるいくらいによくできた乗り物です。
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基本情報
| 名称 | 八甲田ロープウェー |
|---|---|
| 所在地 | 青森県青森市大字荒川字寒水沢1番地12(山麓駅) |
| 運賃 | 片道 大人1,400円、小人450円。往復 大人2,200円、小人700円 |
| 運行時間 | 3月〜11月上旬は始発9:00、最終16:20。11月中旬〜2月は始発9:00、最終15:40 |
| 所要時間 | 約10分(山麓駅〜山頂公園駅) |
| 作業運休 | 毎年11月上旬に機械整備・点検のための作業運休あり |
| 運休条件 | 風速25m/s以上のときや荒天時は運休 |
| 山頂 | 田茂萢岳(たもやちだけ)の山頂公園駅。山頂には湿原の散策コース(30分〜) |
※運賃、運行時間、運休条件は八甲田ロープウェー公式サイト(hakkoda-ropeway.jp)の掲載内容に基づく編集部確認値です。当日の運行状況は天候により変わります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
行き方・駐車場
山麓駅は青森市大字荒川字寒水沢。青森市街から八甲田へ上がっていく道の途中にあり、市内観光と組み合わせやすい位置です。ここで押さえておきたいのは、時間ではなく運休の条件のほうです。風速25メートル毎秒以上、あるいは荒天時には運休します。加えて毎年11月上旬には、機械整備と点検のための作業運休が入る。紅葉の終わりと初雪の間を狙って旅程を組む人ほど、この作業運休に当たりやすいので、日程を決める前に公式サイトで確認してください。運行時間も季節で変わります。3月から11月上旬は最終16:20、11月中旬から2月は最終15:40。冬は思っているより早く終わります。往復する場合、山頂での滞在時間から逆算して最終便に間に合う便を選びましょう。八甲田から十和田湖まで足を延ばすなら、レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
八甲田は、通り道にすると惜しい
山麓駅は青森市街から八甲田へ上がる道の途中。車があれば、ロープウェーで山頂へ上がったあと、そのまま十和田湖や奥入瀬へ抜ける一日が組めます。運休に当たった日に予定を組み替えられるのも、車があってこそです。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
3月から運行時間が最終16:20に延びます。麓が春でも山頂にはまだ雪が残る時期があり、10分の移動で季節をひとつ戻れるのがこの季節ならではの体験です。
夏(6〜9月)
山頂の湿原がいちばん歩きやすい季節。散策コースは30分ほどから。麓で汗ばんでいても山頂の風は涼しいので、羽織るものが一枚あると快適に歩けます。
秋(10〜11月)
斜面全体が色を変え、ゴンドラが紅葉の上を進む最盛期。ただし毎年11月上旬には機械整備・点検の作業運休が入り、11月中旬からは最終15:40に短縮されます。
冬(12〜2月)
霧氷の林を真上から見下ろせる季節。始発9:00、最終15:40と時間は短く、風速25m/s以上や荒天では運休します。当日の運行状況の確認が欠かせません。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 進行方向ではなく、真下を見る
ゴンドラに乗るとつい遠くを眺めてしまいますが、この路線の面白さは足元にあります。森の天井の上を滑っていく約10分。木々の頭を上から見続ける経験は、そう何度もできるものではありません。

2. 山頂公園駅を出た瞬間、深呼吸する
扉が開いた瞬間に温度が変わります。麓で吸っていた空気と別物だと、頭より先に肺が気づく。写真を構える前に、まず一度だけ大きく息を吸ってみてください。

3. 湿原の散策コースを、30分だけ歩く
山頂には湿原を巡る散策コースがあり、30分ほどから歩けます。登山の装備は要りません。ロープウェーで着いた高さを、自分の足で少しだけ味わい直す時間です。

4. 冬は、最終15:40から逆算する
11月中旬から2月の最終便は15:40。冬の八甲田は日が落ちるのも早く、山頂でのんびりしていると帰りが慌ただしくなります。上がる前に帰りの便を決めておくと、山頂の時間が落ち着きます。

5. 山の上と、湖の上をひと続きにする
八甲田で山頂に立った日は、そのまま十和田湖へ下って発荷峠に寄るのが気持ちいい。山から見下ろす景色と、湖を見下ろす景色。高いところから見る一日として、きれいにつながります。
あわせて回りたい、近くの見どころ

発荷峠展望台
標高610メートルから十和田湖を見下ろす展望台。山頂公園駅で山の上に立った日に寄ると、今度は湖がひとつの形として現れます。例年11月中旬から4月下旬は冬期閉鎖です。

銚子大滝
高さ7メートル、幅20メートル。奥入瀬渓流の本流にかかる随一の滝で、木漏れ日が水霧に幾本もの光の筋をつくります。八甲田から十和田湖へ下る道すがらに。
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近くの人気飲食店
八甲田の山中は、店が軒を連ねる場所ではありません。ここで食べるということは、温泉やそば処という、この山に昔からある場所へ立ち寄るということです。
鬼面庵そば八甲田山/酸ヶ湯温泉内の「酸ヶ湯そば」、10:00〜16:30(LO16:15)📍Googleマップで現在地からのルートを見る酸ヶ湯温泉のなかにあるそば処。山頂で冷えて下りてきた体には、あたたかいそばが驚くほどよく落ちます。ラストオーダーが16:15なので、遅い便で上がった日は先に食べておくのが正解です。※写真は紅葉の八甲田で、料理写真ではありません。
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八甲田そば処 きこりそば八甲田山/八甲田エリアのそば処📍Googleマップで現在地からのルートを見る八甲田のそば処。山の食事は選択肢が多くないぶん、一杯の重みが街とは違います。運休に当たって手持ち無沙汰になった日でも、ここで一息つけば旅の帳尻は合います。※写真は霧氷の八甲田で、料理写真ではありません。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
山頂での過ごし方
上がって、写真を撮って、すぐ下りる。それでも十分に元は取れますが、この山頂は少し歩いてこそ本領を見せます。
山頂公園駅山麓駅から約10分で着く、田茂萢岳の山頂公園駅。ここが山頂での起点になります。降りた瞬間の気温差がこの乗り物のいちばんの見どころだ、と言ってしまってもいいくらいです。
湿原の散策コース山頂には湿原を巡る散策コースがあり、30分ほどから歩けます。登山の装備がなくても、山の上の湿原という特別な地形の中に立てる。ロープウェーで得た高さを、自分の足で確かめる時間です。
冬の霧氷を見に行く冬は、木々が氷と雪をまとった霧氷の林が眼下に広がります。ただし始発9:00・最終15:40と時間が短く、風速25m/s以上や荒天では運休。狙う日は、運行状況の確認から一日が始まります。
このエリアの宿(料金比較)
この乗り物は、天気に左右されます。日帰りで一度きりの挑戦にすると、運休や霧に当たった時点でその旅の八甲田は終わりです。八甲田や十和田湖側に泊まっていれば、翌朝もう一度9:00の始発を狙える。当たり外れのある場所ほど、近くに泊まっておく価値があります。

八甲田・十和田湖・奥入瀬
山麓駅から八甲田・十和田湖側へ※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
約10分乗るだけ、と考えると何も要らない気がします。ただしこのロープウェーは、麓と山頂で体感がはっきり変わります。上は風が通り、日差しは強く、散策コースへ出れば足元は山道です。麓の服装のまま上がって後悔しないための5つを選びました。
ウォーキングシューズ山頂の湿原を巡る散策コースは30分ほどから歩けますが、そこは舗装された遊歩道ではなく山の上です。街の靴のまま上がって、コースの入口で引き返す人をよく見ます。歩ける靴なら選択肢が増えます。
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サングラス山頂には日差しを遮るものがなく、冬は一面の雪と霧氷が光を跳ね返してきます。眩しさで目を細めていると、せっかくの眺望を細部まで見ないまま下りることになります。
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日焼け止め山頂の日差しは麓と同じではありません。しかも涼しいので、焼けている自覚が最後まで湧かない。散策コースを30分歩くつもりなら、上がる前に塗っておくのが確実です。
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モバイルバッテリー冬の山頂では、気温が下がるだけでスマホの残量が目に見えて減ります。運行状況を確認しながら動く日でもあるので、電池切れは地味に困る。一つ入れておくと安心です。
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防水スマホケース山頂は霧が巻きやすく、湿原のコースへ出れば空気そのものが湿っています。冬は霧氷が解けた水滴も。首から下げられるケースに入れておけば、手袋のままでも撮れて取り落としません。
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よくあるご質問(FAQ)
八甲田ロープウェーの運賃はいくらですか。
片道は大人1,400円、小人450円です。往復は大人2,200円、小人700円になります。山頂の散策コースを歩いてから戻る場合は、往復券のほうがお得です。
八甲田ロープウェーの運行時間を教えてください。
3月から11月上旬は始発9:00、最終16:20です。11月中旬から2月は始発9:00、最終15:40と短くなります。冬は特に、山頂での滞在時間を最終便から逆算して計画してください。
八甲田ロープウェーの所要時間はどのくらいですか。
山麓駅から田茂萢岳の山頂公園駅まで、約10分です。山頂には湿原を巡る散策コースがあり、30分ほどから歩けます。
八甲田ロープウェーが運休することはありますか。
あります。風速25m/s以上のときや荒天時には運休します。また毎年11月上旬には、機械整備・点検のための作業運休があります。当日の運行状況は公式サイトでご確認ください。
登山の装備がなくても山頂まで行けますか。
ロープウェーで山頂公園駅まで上がるだけなら、特別な装備は必要ありません。ただし山頂は麓と気温が違い、湿原の散策コースへ出るなら歩きやすい靴と羽織るものがあると安心です。
八甲田ロープウェーは、青森ねぶた+奥入瀬 2泊3日モデルコースの2日目、青森市から十和田湖へ抜ける途中に組み込むのが定番。奥入瀬まで続く全行程の回り方はこちらでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
青森空港ゆきの国内線をJAL、ANA、FDAなど横断比較。紅葉期と樹氷期の八甲田は座席が真っ先に埋まるので、日程が固まったら早めのチェックが安心です。
















