
谷地温泉
400年、同じ場所から湧き続けている。八甲田の奥にぽつんと一軒だけ、日本三秘湯はまだそこにある。
このページでわかること
- 開湯400年、日本三秘湯に数えられる一軒宿という成り立ちと、編集部5指標による評価
- 日帰り入浴の料金(大人800円、子供450円、幼児無料)と受付時間(10:00〜15:00、最終受付14:30)
- 上の湯42℃と下の湯38℃、2つの浴槽の泉質の違いと、足下自噴という湯の湧き方
- 冬季期間(11月1日〜4月末日)の火・水・木曜休館という、日程を左右する注意点
- 八甲田・十和田湖エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
谷地温泉ってどんな温泉?
青森県十和田市法量谷地1。住所を見ても、たどり着く先が想像できない場所です。八甲田の深い山のふところ、樹々に囲まれたわずかな窪地に、木造の建物が身を寄せ合うように建っている。それが谷地温泉です。開湯400年。日本三秘湯のひとつに数えられる一軒宿で、周りには集落も店もなく、あるのは山と、湯と、宿だけ。ここの湯が特別なのは、2つの浴槽がまったく違う顔をしていることです。上の湯は42℃。硫黄の湯花で白く濁った単純温泉で、体の芯にすっと熱が入っていきます。もうひとつの下の湯は38℃。無色透明の単純硫黄温泉「硫化水素型」で、入った瞬間は「ぬるい」と感じるかもしれません。けれど、この温度こそが谷地温泉の核心です。熱くないから、いつまでも出たくならない。10分、20分と時間が溶けていき、気づけば体の内側からじわじわと温まっている。そして何より驚くのは、この湯が足下自噴だということ。どこかから引いてきた湯ではなく、いま自分が浸かっている浴槽の底から、そのまま湧き上がってくる。足の裏に、湯が生まれる場所がある。400年前にこの湯を見つけた誰かも、まったく同じ底に足をつけて、同じ温度に驚いたはずです。日帰り入浴は10:00から15:00、最終受付は14:30。八甲田の奥まで来て、たった数時間しか開いていない扉をくぐる。その不便さごと含めて、ここは秘湯と呼ばれています。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | 谷地温泉(日本三秘湯の一軒宿、開湯400年) |
|---|---|
| 所在地 | 青森県十和田市法量谷地1 |
| 日帰り入浴料 | 大人(中学生以上)800円、子供450円、幼児(未就学児)無料 |
| 日帰り受付時間 | 10:00〜15:00(最終受付14:30) |
| 休館日 | 冬季期間の11月1日〜4月末日は火・水・木曜日が休館。不定期で臨時休館する場合があります |
| 駐車場 | 公式サイトに台数の記載はありません。空撮写真では建物前に除雪された駐車スペースが確認できます |
| アクセス | 八甲田の山中に位置する一軒宿です。詳しい経路は公式サイト(yachionsen.com)でご確認ください |
| 所要時間の目安 | 日帰り入浴なら1時間〜1時間30分。ぬるい下の湯にじっくり浸かるなら2時間みておくと余裕があります |
※料金、受付時間、休館日は谷地温泉公式サイト(yachionsen.com)の掲載内容に基づく編集部確認値です。冬季期間は不定期の臨時休館があります。訪問前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
行き方・駐車場
谷地温泉は八甲田の山中にある一軒宿で、周辺に集落はありません。青森県十和田市法量谷地1という住所どおり、山道を分け入った先にぽつんと現れます。詳しい経路や冬季の道路状況は、公式サイト(yachionsen.com)で必ず確認してから出発してください。駐車台数は公式に記載がありませんが、上の空撮写真を見ると、建物の前に除雪された駐車スペースがあることがわかります。八甲田や十和田湖まで一日で組むなら、レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
八甲田の一軒宿へは、車がいちばん確実
谷地温泉は山の中の一軒宿。しかも日帰り入浴の受付は10:00から15:00、最終受付は14:30までと短い。到着時刻を自分で決められる車なら、この短い扉に確実に間に合わせられます。酸ヶ湯温泉や睡蓮沼と結んで、八甲田を一日で回る組み方もできます。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
4月末日までは冬季期間にあたり、火・水・木曜日が休館です。裏を返せば、5月に入ればこの曜日の縛りが明けます。まだ雪が残る山で、42℃の上の湯に体を沈める贅沢を味わえる季節です。
夏(6〜9月)
38℃の下の湯がいちばん心地よく感じられる時期。熱い湯が苦手な人でも、いくらでも浸かっていられます。冬季期間ではないので曜日の休館もなく、日程を組みやすい季節です。
秋(10〜11月)
八甲田が色づく季節。近くの睡蓮沼に映る連峰と組み合わせれば、一日が濃くなります。ただし11月1日から冬季期間に入り、火・水・木曜日が休館になります。月末月初をまたぐ日程は要注意です。
冬(12〜2月)
空撮写真のとおり、宿が雪の底に沈む季節。除雪された一本道の先に湯があるという事実だけで、秘湯という言葉の意味がわかります。火・水・木曜日は休館、臨時休館もあるため、公式サイトの確認は必須です。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. まず、42℃の上の湯で芯を温める
硫黄の湯花で白く濁った上の湯は42℃。いきなりぬるい湯に入るより、まずここで体の芯まで熱を入れておくと、このあとが変わります。白濁の色が濃い日は、湯花がよく出ている証拠です。

2. 38℃の下の湯で、時間を捨てる
無色透明の下の湯は38℃。体温とほぼ変わらない温度なので、境目がなくなっていきます。急ぐ理由がひとつもない湯です。腕時計を外して、何分入っていたか数えないでください。

3. 足の裏で、湯が湧く場所を探す
谷地温泉の湯は足下自噴。浴槽の底から、そのまま湧いています。ゆっくり足裏をずらしていくと、ふっと温かい場所に当たる。地球が湯を出している一点に、いま自分が立っている。写真は背後にそびえる高田大岳です。

4. 湯上がりに、睡蓮沼まで足を延ばす
谷地温泉から近い八甲田の名所が睡蓮沼。水面が連峰をまるごと映し込みます。体の中に湯の熱を残したまま、この景色の前に立つ時間は格別です。

5. 「15時まで」から逆算して、一日を組む
日帰り入浴の最終受付は14:30。八甲田は移動に時間がかかるので、午前のうちに谷地温泉へ入り、午後を周辺に充てるのが失敗しない順番です。この一点だけ、旅程の最初に固定してください。
あわせて回りたい、近くの見どころ

酸ヶ湯温泉
1684年開湯、1954年に国民保養温泉地の第1号に指定された八甲田を代表する温泉。総ヒバ造り160畳の混浴大浴場「ヒバ千人風呂」には、ひとつの浴室に4つの源泉が湧いています。日帰り入浴は大人1,000円、小学生500円。

睡蓮沼
八甲田連峰を水面にまるごと映し込む沼。湯上がりに立ち寄れば、体に残った熱と目の前の静けさが同時に押し寄せてきます。ギャラリー4枚目の写真は、この睡蓮沼です。
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近くの人気飲食店
谷地温泉の周りに飲食店街はありません。食事は、八甲田の温泉宿に付随する食事処が頼りになります。いずれも湯の帰り道に寄れる場所です。なお、以下の写真は八甲田の風景で、店舗そのものの写真ではありません。
鬼面庵そば八甲田山/酸ヶ湯温泉内の「酸ヶ湯そば」、10:00〜16:30(LO16:15)📍Googleマップで現在地からのルートを見る酸ヶ湯温泉の中にあるそば処。谷地温泉で湯に浸かったあと、八甲田を移動する途中に組み込めます。16:30まで開いているので、午後の遅い時間でも間に合うのがありがたいところです。
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食事処 蔦食堂八甲田山/蔦温泉内の食事処📍Googleマップで現在地からのルートを見る蔦温泉に併設された食事処。蔦沼の散策と谷地温泉をつなぐ日程なら、ちょうど中継地点になります。山の中で温かい食事にありつけるという、それだけで価値のある一軒です。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
2つの湯の入り方
谷地温泉には、性格のまったく違う湯が2つあります。順番と時間の使い方を知っておくだけで、同じ800円の価値が変わります。
上の湯(42℃)硫黄の湯花で白く濁った単純温泉。42℃という、日本人が「ちょうどいい」と感じる温度です。まずここで体の芯を温めてから、下の湯へ向かうのが基本の流れです。
下の湯(38℃)無色透明の単純硫黄温泉「硫化水素型」で、38℃。体温とほとんど変わらないので、湯と体の境目が消えていきます。急がず、長く浸かるための湯です。
足下自噴という湧き方谷地温泉の湯は、浴槽の底からそのまま自噴しています。配管を通ってきた湯ではなく、湧いた瞬間の湯にいきなり体を沈めているということ。この贅沢は、湯の真上に宿を建てた場所でしか成立しません。
このエリアの宿(料金比較)
谷地温泉は日帰り受付が10:00から15:00まで。この短い窓に確実に間に合わせるには、前夜に八甲田・十和田湖エリアへ入っておくのがいちばん堅い方法です。朝いちばんに山へ向かえば、混み合う前の上の湯に体を沈められます。冬季期間は火・水・木曜日が休館なので、宿泊日程を決める前に営業日の確認を。

八甲田・十和田湖・奥入瀬エリア
谷地温泉へ向かう拠点※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
山中の一軒宿で、日帰りの扉が開いているのは10:00から15:00まで。そして下の湯は38℃と、長湯が前提の温度です。この2つの条件に合うものだけを選びました。なお、下の湯は硫化水素型の硫黄泉です。銀やメッキのアクセサリーは変色することがあるので、入浴前に外しておきましょう。
温泉タオル上の湯と下の湯、2つの浴槽を行き来する温泉です。吸水性のよいタオルを持参しておくと、湯めぐりのあいだも気持ちよく過ごせます。
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水筒38℃の下の湯は、気づかないうちに長湯になります。周りに店のない一軒宿なので、飲み物を持参しておくと入浴前後の水分補給に困りません。
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小銭入れ(コインケース)山中の一軒宿へ、日帰りの湯だけを浴びに行く日です。財布を丸ごと脱衣所に置くより、必要な分だけを小さく分けて持つほうが気楽。38℃の下の湯に、余計なことを考えずに浸かっていられます。
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歩きやすいスニーカー宿の前は除雪された山道です。湯上がりに睡蓮沼まで足を延ばす人も多いので、滑りにくく歩きやすい靴だと安心して動けます。
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モバイルバッテリー八甲田は車での移動が長く、地図と撮影でスマホの電池が減っていきます。山中の一軒宿では充電できる場所も限られるため、予備の電源があると心強いです。
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よくあるご質問(FAQ)
谷地温泉の日帰り入浴料はいくらですか。
大人(中学生以上)800円、子供450円、幼児(未就学児)は無料です。
谷地温泉の日帰り入浴の受付時間を教えてください。
10:00〜15:00です。最終受付は14:30となっており、これを過ぎると入浴できません。八甲田は移動に時間がかかるため、午前中に向かう日程が安全です。
谷地温泉の休館日はいつですか。
冬季期間の11月1日から4月末日までは、火・水・木曜日が休館です。加えて、不定期に臨時休館する場合があります。訪問前に公式サイトで当日の営業をご確認ください。
谷地温泉のお湯はどんな泉質ですか。
浴槽が2つあります。上の湯は42℃で、硫黄の湯花によって白濁した単純温泉。下の湯は38℃で、無色透明の単純硫黄温泉「硫化水素型」です。いずれも浴槽の底から直接湧く足下自噴の湯です。
谷地温泉はどんな温泉ですか。
開湯400年、日本三秘湯のひとつに数えられる一軒宿です。所在地は青森県十和田市法量谷地1で、八甲田の山中に位置します。42℃の上の湯と38℃の下の湯という性格の違う2つの浴槽があり、日帰り入浴も受け付けています。
谷地温泉は、青森ねぶた+奥入瀬 2泊3日モデルコースの八甲田パートに組み込むのが自然な流れ。酸ヶ湯温泉、睡蓮沼、奥入瀬渓流へ抜ける全行程の回り方はこちらでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
青森空港ゆきの国内線をJAL、ANA、FDAなど横断比較。夏の青森は座席が真っ先に埋まるので、日程が固まったら早めのチェックが安心です。
















