
酸ヶ湯温泉
1684年開湯。八甲田の山ふところで、白濁の湯が330年以上、絶えることなく湧き続けている。
このページでわかること
- 1684年開湯、国民保養温泉地の第1号に指定された理由と、編集部5指標による評価
- 日帰り入浴料と、ヒバ千人風呂の利用時間(7:00〜18:00、受付終了17:30)
- 混浴が不安な方へ。女性専用時間8:00〜9:00と、男女別の玉の湯という選択肢
- ひとつの浴室に4つの源泉が湧くという、この湯だけの構造
- 八甲田・十和田湖・奥入瀬エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
酸ヶ湯温泉ってどんな温泉?
八甲田連峰の主峰、大岳の西麓。標高およそ900mの山の中に、その一軒だけがぽつんと建っています。酸ヶ湯温泉の開湯は1684年、貞享元年。以来330数年、この湯は一度も止まることなく湧き続けてきました。1954年、昭和29年には、湯量、効能、環境、施設が総合的に優れているとして、国民保養温泉地の第1号に指定されています。日本中に数えきれないほど温泉がある中で、最初に国が「ここで療養しなさい」と名指しした湯が、この山の中にあるということです。主役は、総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。160畳という数字を聞いてもぴんと来ませんが、扉を開けた瞬間に理解します。柱で視界を遮らない一枚の空間に、湯気が天井まで立ちのぼり、その向こう側の壁がかすんで見えない。そして驚くのはここからで、この、ひとつの浴室の中に、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝という、4つの異なる源泉が湧いています。数歩移動するだけで湯あたりが変わる。同じ屋根の下で、湯を選んで歩けるのです。湯は白く濁り、浴室には「この温泉(浴槽)は石けんがきゝません」と貼り紙が出ています。石けんの泡が立たないほどの湯に、身体ひとつで入る。洗って出るための風呂ではなく、浸かるためだけの風呂です。千人風呂は混浴で、女性専用の時間は朝の8時から9時までの1時間。それが不安なら、男女別の玉の湯があります。観光地として磨き上げられた温泉ではありません。むしろ、湯治に来た人が何日も通った場所が、そのまま今日まで続いている。だからこそ、湯船の縁に腰かけて湯気を眺めているだけの時間が、驚くほど長く感じられます。
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基本情報
| 名称 | 酸ヶ湯温泉(酸ヶ湯温泉旅館) |
|---|---|
| 所在地 | 〒030-0197 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地 |
| 日帰り入浴料 | 大人1,000円、小学生500円 |
| 利用時間 | ヒバ千人風呂は午前7時〜午後6時(受付終了17:30)。玉の湯(男女別)は午前9時〜午後5時(受付終了16:30)。ヒバ千人風呂の女性専用時間は8:00〜9:00 |
| 休館日 | 公式サイト(sukayu.jp)で最新の営業状況をご確認ください |
| 駐車場 | 宿の前に大きな駐車場があります。台数、料金は公式サイトでご確認ください |
| アクセス | 八甲田連峰の主峰・大岳の西麓、標高約900mの高地に建つ一軒宿。詳しい経路と所要時間は公式サイトおよびGoogleマップでご確認ください |
| 所要時間の目安 | ヒバ千人風呂だけなら1時間前後。玉の湯とあわせ、鬼面庵のそばまで含めると2時間 |
※料金、利用時間、女性専用時間は酸ヶ湯温泉公式サイト(sukayu.jp)の掲載内容に基づく編集部確認値です。浴場の清掃や設備点検で一時的に利用できない時間が生じる場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
行き方・駐車場
酸ヶ湯温泉は、八甲田大岳の西麓、標高約900mの山の中にぽつんと建つ一軒宿です。市街地からふらりと歩いて行ける場所ではなく、山道を登った先にたどり着く。その道のりごと含めて、この湯の体験だと思ってください。宿の前には大きな駐車場が広がっていて、写真のとおり、雪の残る季節でも車で埋まります。それだけの人が、この湯ひとつのためにわざわざ山を登ってくるということです。時間に縛られず、湯上がりに大岳の稜線を眺めてから動きたいなら、やはり車がいちばん自由が利きます。八甲田や十和田湖、奥入瀬までつなげて回るなら、レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
山の一軒宿だから、車があるほど自由になる
酸ヶ湯温泉は八甲田の山中。時間を気にせず湯に浸かり、上がってから谷地温泉や城ヶ倉大橋、十和田湖まで足を延ばすなら、移動手段を自分で持っているかどうかで一日の中身がまるごと変わります。青森市内で借りて八甲田を越える動線が、いちばん無駄になりません。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
斜面にはまだ雪が残り、ブナの林は葉を落としたまま。それでも駐車場は埋まります。雪景色の中で白濁の湯に浸かる、いちばん贅沢な時期かもしれません。
夏(6〜9月)
標高約900mの高地。青空の下、宿の向こうに八甲田大岳の稜線がくっきり立ち上がります。大岳を歩いてから湯に降りてくる、という贅沢ができる季節です。
秋(10〜11月)
宿の背後の山肌が色づき始めます。八甲田を下れば城ヶ倉大橋、足を延ばせば奥入瀬。湯を軸に一日を組み立てるのに、いちばん向いた季節です。
冬(12〜2月)
浴室の窓の外が雪で埋まります。外の白と、湯船の白。山道の状況は日々変わるので、冬に向かうなら公式サイトで営業状況と道路情報を必ず確認してから出発を。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 総ヒバ造り160畳の空間に、まず立ち尽くす
脱衣所から扉を開けたら、すぐに湯へ向かわないでください。まず立ち止まって、天井まで立ちのぼる湯気と、かすんで見えない向こう側の壁を眺める。160畳という数字が身体でわかる瞬間は、この数秒だけです。

2. ひとつの浴室で、4つの源泉を浴び分ける
熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝。ここは湯船が分かれているのではなく、ひとつの浴室の中に4つの源泉が湧いています。数歩動くだけで湯あたりが変わるので、自分の身体に合う場所を探して歩いてみてください。

3. 混浴が不安なら、朝8時に照準を合わせる
ヒバ千人風呂の女性専用時間は8:00〜9:00の1時間だけ。この枠を狙って前泊するか、朝いちで山を登るか。逆算して動く価値のある60分です。

4. 玉の湯で、誰にも気を遣わず浸かる
男女別の浴場、玉の湯があります。利用時間は9:00〜17:00(受付終了16:30)。混浴が目的ではなく湯が目的なら、こちらを選んでも酸ヶ湯の湯はまったく損なわれません。

5. 湯上がりに、鬼面庵のそばをすする
温泉内のそば処、鬼面庵は10:00〜16:30(ラストオーダー16:15)。長く浸かったあとの身体に、あたたかいそばが入っていく感覚は、山を登ってきた人だけのごほうびです。
あわせて回りたい、近くの見どころ

谷地温泉
開湯400年、日本三秘湯に数えられる一軒宿。浴槽の底から直接湧く足下自噴の湯で、上の湯は42℃、下の湯は38℃。日帰り入浴は大人800円、受付は10:00〜15:00(最終受付14:30)です。酸ヶ湯とはしごすれば、八甲田の湯の違いがはっきりわかります。

城ヶ倉大橋
八甲田の深い谷を、ひとまたぎにするアーチ橋。橋の上には歩道が渡されていて、真下の渓谷をのぞき込めます。湯に浸かる前でも、上がったあとでも、車を停めて数分立ち寄るだけで印象に残る場所です。
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近くの人気飲食店
山の中の一軒宿ですから、周りに飲食店が並んでいるわけではありません。ここで食べるということは、温泉のなかで食べるということです。それが不便ではなく、むしろこの場所らしさになっています。
鬼面庵そば八甲田山/酸ヶ湯温泉内・酸ヶ湯そば、10:00〜16:30(ラストオーダー16:15)📍Googleマップで現在地からのルートを見る酸ヶ湯温泉のなかにあるそば処。長く湯に浸かったあとの身体は、思っている以上に空っぽです。そこへあたたかいそばが落ちていく。派手な演出は何もないのに、この一杯が旅の記憶に残ります。※写真は鬼面庵が入る酸ヶ湯温泉旅館の玄関です。
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酸ヶ湯温泉旅館料理旅館八甲田山/標高約900m、大岳西麓の一軒宿📍Googleマップで現在地からのルートを見る湯だけをいただいて帰るのもいいのですが、この山にはもうひとつの選択肢があります。泊まって、食べて、朝いちの千人風呂に入る。湯治に来た人が何日も過ごしてきた場所を、一晩だけ真似してみる贅沢です。※写真は夏の酸ヶ湯温泉と八甲田大岳です。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
湯めぐりの楽しみ方
酸ヶ湯には、性格の違う浴場があります。どちらを選んでも湯は同じ山から湧いていますが、過ごし方はまるで別物になります。
ヒバ千人風呂(混浴)総ヒバ造り、160畳の大浴場。ひとつの浴室に熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝という4つの異なる源泉が湧きます。利用時間は午前7時〜午後6時(受付終了17:30)。女性専用時間は8:00〜9:00です。
玉の湯(男女別)男女別の浴場。利用時間は午前9時〜午後5時(受付終了16:30)と、千人風呂より短めです。混浴に抵抗がある方や、家族連れでも気兼ねなく湯に向き合えます。
日帰りで訪ねる日帰り入浴は大人1,000円、小学生500円。宿泊しなくても、この湯には入れます。ただし受付の締切は浴場ごとに違うので、時間から逆算して山を登ってください。
このエリアの宿(料金比較)
酸ヶ湯は、日帰りでも十分に満たされる湯です。ただ、朝の8時に女性専用時間の千人風呂へ入りたいなら、あるいは湯上がりに時間を気にせず山を眺めていたいなら、答えはひとつ。この山に泊まることです。八甲田・十和田湖・奥入瀬エリアは宿の選択肢が広く、酸ヶ湯を軸に翌日を組み立てやすいのも利点です。

八甲田・十和田湖・奥入瀬エリア
酸ヶ湯温泉を含むエリア※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
山の中の一軒宿です。コンビニに走って買い足す、ということができません。標高約900m、白濁の湯、石けんの泡が立たない浴室。この場所の条件に本当に効くものだけを選びました。
温泉タオル石けんが泡立たない湯なので、身体を拭き、湯を拭う道具はタオル一本が頼りです。千人風呂と玉の湯を続けて回るなら、乾いた替えがもう一本あると気持ちが違います。
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小銭入れ日帰り入浴は大人1,000円、小学生500円。山の一軒宿では、財布ごと持ち歩くより小銭をまとめておくほうが受付も脱衣所も身軽です。金属のアクセサリーを入浴前に外して仕舞っておく先にもなります。
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水筒4つの源泉を行き来していると、自分で思うよりずっと長く湯に入っています。湯上がりの一口のために、大きめの水筒を車に置いておいてください。山を下るまで自販機を探さなくて済みます。
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ウォーキングシューズ宿の前は広い駐車場で、路面は雪解けで濡れていることもあります。大岳の稜線を眺めに少し歩くなら、街用の靴よりも歩ける靴のほうが一日が長持ちします。
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虫よけスプレー夏の八甲田はブナの森のただ中です。湯上がりに外の空気を吸いに出た数分で刺されると、せっかくの湯の余韻が台無しになります。一本、車に転がしておくだけで違います。
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よくあるご質問(FAQ)
酸ヶ湯温泉の日帰り入浴料はいくらですか。
大人1,000円、小学生500円です。
ヒバ千人風呂の利用時間を教えてください。
ヒバ千人風呂は午前7時から午後6時まで(受付終了17:30)です。男女別の玉の湯は午前9時から午後5時まで(受付終了16:30)と、こちらのほうが短くなっています。
ヒバ千人風呂は混浴ですか。
混浴です。総ヒバ造り、160畳の混浴大浴場です。女性専用の時間は8:00〜9:00の1時間のみ設けられています。混浴に抵抗がある場合は、男女別の玉の湯(9:00〜17:00、受付終了16:30)をご利用ください。
酸ヶ湯温泉はいつ開湯したのですか。
1684年(貞享元年)の開湯とされ、以来330数年になります。1954年(昭和29年)には、湯量、効能、環境、施設が総合的に優れているとして、国民保養温泉地の第1号に指定されました。
ヒバ千人風呂にはいくつの源泉がありますか。
ひとつの浴室の中に、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝という4つの異なる源泉が湧いています。数歩移動するだけで湯あたりが変わるのが、この浴場ならではの体験です。
酸ヶ湯温泉は、青森ねぶた+奥入瀬 2泊3日モデルコースの2日目、八甲田を越えて十和田湖へ向かう道中に組み込むのが自然な流れ。全行程の回り方はこちらでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
青森空港ゆきの国内線をJAL、ANA、FDAなど横断比較。夏の青森は座席が真っ先に埋まるので、日程が固まったら早めのチェックが安心です。
















