
羅臼岳(らうすだけ)
標高1,661m、知床連山の最高峰にして日本百名山のひとつ。海から突き上げるように立つその姿は、知床がヒグマと共存する原生の半島であることを、登るほどに実感させてくれます。
このページでわかること
- 羅臼岳が知床連山最高峰、日本百名山と呼ばれる理由と、編集部5指標による評価
- 岩尾別ルート(登り5時間・下り4時間)と羅臼温泉ルート(往復8〜11時間)、2つの登山口の違い
- 2025年8月のヒグマ人身事故以降、閉鎖と解除が繰り返されている登山道の最新状況
- 往復6〜11時間という長時間行程を歩くための装備と計画のポイント
- ウトロ・羅臼エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
羅臼岳ってどんな山?
標高1,661m、知床連山の最高峰であり、日本百名山にも数えられる羅臼岳。知床半島の付け根から海に向かって連なる連山の中でもひときわ高く、山頂からは天候に恵まれれば国後島まで見渡せます。登山口は大きく2つ。ウトロ側の岩尾別温泉からの「岩尾別ルート」は、登り約5時間・下り約4時間、距離6.9km、標高差1,420m。登山道が比較的よく整備され、知床連山縦走路の起点にもなるため、羅臼岳登山の中では利用者の多い定番コースです。一方、羅臼側の羅臼温泉(熊の湯)からの「羅臼温泉ルート」は往復約18km、8〜11時間、標高差1,500m以上に及ぶ長丁場。より手つかずの自然を歩ける反面、ヒグマとの遭遇率が岩尾別ルートより高いとされる上級者向けのコースです。どちらのルートも、知床という土地の性格上、ヒグマの生息密度が高いエリアを歩くことになります。単なる百名山のひとつではなく、「ヒグマの領域を人間が歩かせてもらっている山」という感覚を持って臨むべき山、それが羅臼岳です。
フォトギャラリー



基本情報
| 名称 | 羅臼岳(らうすだけ)・日本百名山 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道斜里郡斜里町・目梨郡羅臼町(知床連山) |
| 標高 | 1,661m(知床連山最高峰) |
| 岩尾別ルート | 登り約5時間・下り約4時間、距離6.9km、標高差1,420m(比較的整備良好、ウトロ側) |
| 羅臼温泉ルート(熊の湯ルート) | 往復約18km、8〜11時間、標高差1,500m以上(上級者向け、羅臼側) |
| 登山適期 | 例年6月〜9月頃が目安。年による残雪状況を要確認 |
| 注意事項 | ヒグマ多発地帯。登山道の閉鎖・解除が繰り返されるため訪問前の最新情報確認が必須 |
| 問い合わせ先 | 知床データセンターまたは知床羅臼ビジターセンター(0153-87-2828) |
行き方・駐車場
ウトロ側から登る場合は、ウトロ市街から国道334号を知床五湖方面へ進み、岩尾別温泉方面へ分岐。木下小屋前の登山口から「岩尾別ルート」で登ります。登り約5時間、下り約4時間、標高差1,420mの行程です。羅臼側から登る場合は、羅臼市街から羅臼温泉(熊の湯)方面へ向かい、「羅臼温泉ルート」の登山口から入山します。往復約18km、8〜11時間という長丁場で、より上級者向けのコースです。どちらのルートも登山口までレンタカーでのアクセスが基本で、公共交通機関だけでは登山口にたどり着けません。日帰りの場合は早朝出発が前提となり、山小屋(岩尾別温泉の木下小屋、羅臼平の羅臼平避難小屋など)を利用した1泊2日の行程を組む登山者も多くいます。訪問前には必ず知床データセンターまたは知床羅臼ビジターセンター(0153-87-2828)で、登山道の開放状況とヒグマの出没情報を確認してください。レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
登山口まではレンタカーが前提
岩尾別温泉、羅臼温泉のどちらの登山口も公共交通機関だけでは到達できません。ウトロか羅臼を拠点に、レンタカーで前泊地から早朝に向かう計画が基本です。














季節ごとの楽しみ方
春(4〜5月)
残雪が多く、登山道の状況も年により大きく異なる時期。本格的な登山適期は初夏以降です。
夏(6〜8月)
登山適期の中心。ヒグマの活動も活発な季節で、最新の出没情報の確認がいっそう欠かせません。
秋(9〜11月)
9月に入ると天候の急変や気温の低下に注意が必要になる、登山シーズンの終盤です。
冬(12〜3月)
積雪期は登山シーズンではありません。登山口までのアクセス路自体が冬季閉鎖の対象になることがあります。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 登る前に登山道の開放状況を確認する
2025年8月のヒグマ人身事故以降、登山道は閉鎖と解除を繰り返しています。知床データセンターやビジターセンターで最新の開放状況を確認してから計画を確定させてください。

2. 岩尾別ルートか羅臼温泉ルートかを見極める
整備状況と体力に応じて、比較的登りやすい岩尾別ルートか、より本格的な羅臼温泉ルートかを選びましょう。初めての羅臼岳なら岩尾別ルートが無難です。

3. 知床連山縦走の起点として捉える
体力と経験に十分な余裕がある登山者は、羅臼岳から硫黄山まで知床連山を縦走することもあります。まずは羅臼岳単体の登頂から実力を見極めてください。

4. 下山後の温泉で疲れを癒やす
羅臼温泉ルートの登山口近くには無料の露天風呂「熊の湯」があります。長時間行程の疲れを、地元の人たちが守り続ける湯で癒やすのも羅臼岳登山ならではの楽しみです。
あわせて回りたい、近くの見どころ


知床羅臼ビジターセンター
羅臼側の登山、通行許可、最新の登山道情報を確認できる拠点。羅臼温泉ルートで登るなら訪問前に必ず立ち寄りたい施設です。

近くの人気飲食店
登山口周辺には店がありません。食事はウトロ市街か羅臼市街で済ませてから向かうのが基本です。
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
登山中は安全確保が最優先。撮影は行動の妨げにならない範囲、休憩ポイントで手短に済ませてください。
稜線からの知床連山を広い構図で羅臼平から山頂にかけての稜線は、知床連山を一望できる数少ないポイント。長時間行程の疲れを忘れさせる眺めです。
強風時は稜線での長時間滞在を避ける
海から見る羅臼岳の姿も記録する知床岬クルーズや知床峠から見る羅臼岳は、登山中とはまったく違う表情を見せます。登山の前後にあわせて記録しておくと旅の記憶が立体的になります。
このエリアの宿(料金比較)
羅臼岳登山は早朝出発が前提。岩尾別ルートならウトロ側、羅臼温泉ルートなら羅臼側に前泊すると行動がスムーズです。

ウトロ・羅臼エリア
早朝出発の登山に便利な立地※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
往復6〜11時間、ヒグマ多発地帯を歩く本格登山です。装備は妥協せずに揃えてください。
トレッキングシューズ岩尾別ルートでも標高差1,420m。足首をしっかり守るミドルカット以上のトレッキングシューズが必須です。
ヘッドライト長時間行程は早朝出発が基本。日の出前の行動や下山遅れに備えて携行しておくと安心です。
ステンレスボトル/水筒長時間行程に自販機はありません。行動時間に見合った水分を持って出発してください。
よくあるご質問(FAQ)
羅臼岳の標高とコースタイムを教えてください。
標高1,661m、知床連山の最高峰です。ウトロ側の岩尾別ルートは登り約5時間・下り約4時間。羅臼側の羅臼温泉ルートは往復約18km、8〜11時間です。
羅臼岳は初心者でも登れますか。
岩尾別ルートは比較的整備されていますが、標高差1,420m、登り5時間前後の本格登山です。羅臼温泉ルートはさらに長時間かつヒグマとの遭遇率も高いため、上級者向けです。十分な登山経験と体力が必要です。
羅臼岳の登山道は閉鎖されることがありますか。
あります。2025年8月にヒグマによる死亡事故が発生し、その後も2026年7月にヒグマ遭遇事案による緊急閉鎖がありました。2026年7月16日に規制が解除されたばかりで、訪問前の最新情報確認が欠かせません。
羅臼岳登山口までの交通手段は。
公共交通機関だけでは登山口に到達できません。ウトロ側は岩尾別温泉、羅臼側は羅臼温泉(熊の湯)まで、レンタカーでのアクセスが基本です。
羅臼岳の最新情報はどこで確認できますか。
知床データセンター、または知床羅臼ビジターセンター(0153-87-2828)にお問い合わせください。登山道の開放状況とヒグマの出没情報をあわせて確認できます。
羅臼岳は、知床モデルコースの中でも本格登山を組み込みたい人向けのオプション。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
女満別空港、中標津空港ゆきの国内線をANA、JALなど横断比較。羅臼側から登るなら中標津空港が比較的近い選択肢です。

















