
嵐山 竹林の小径(あらしやま ちくりんのこみち)
6時台にここへ立つと、聞こえるのは葉のこすれる音だけ。400mの竹のトンネルを、丸ごと独り占めできる。
このページでわかること
- 竹林の小径が「夏の京都でいちばん涼しい無料スポット」である理由と、編集部5指標による評価
- 人を写さずに撮れる早朝6〜7時台という唯一の時間帯と、その根拠
- JR嵯峨嵐山駅・嵐電嵐山駅からの行き方と、全長約400mの歩き方
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 嵐山エリアの宿の料金比較(楽天トラベル、じゃらん、Booking.com)
嵐山 竹林の小径ってどんな場所?
嵯峨野の一角、天龍寺の北門から大河内山荘へ抜ける約400mの一本道。両側から数えきれないほどの竹が立ち上がり、頭上でゆるやかに交差して、緑のトンネルを作っています。ここは寺の境内ではありません。ただの公道です。だから拝観料も開門時間もなく、24時間、誰でも無料で歩けます。京都のいちばん有名な絶景のひとつが、実は一円もかからない。それがこの場所のいちばん不思議なところです。そして夏。地面から見上げると、空はほとんど見えません。びっしりと重なった笹の葉が日差しを吸い取り、竹の幹そのものがひんやりとした空気を抱えている。市街のアスファルトが陽炎を立てている時間でも、この小径の中だけは、風が通るたびに首筋が涼しくなります。ただし、正直に言っておきます。昼間のここは、竹より人のほうが多い。世界中から観光客が集まり、道幅いっぱいに人が詰まって、写真には他人の背中しか写りません。それでも「無人の竹林」の写真がこれほど出回っているのは、撮った人が全員、朝早く来ているからです。6時台。まだ土産物屋のシャッターも上がらない時間に小径へ入ると、聞こえるのは葉と葉がこすれる乾いた音だけ。竹の隙間から差し込んだ朝日が、地面に細い光の帯を何本も落としていきます。誰もいない400mを、自分の足音だけで歩き切る。京都の夏で、無料で手に入る体験としては、これ以上のものはそう多くありません。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | 竹林の小径(竹林の道)/嵯峨野の竹林 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺周辺(天龍寺北門〜大河内山荘) |
| 料金 | 無料(公道のため拝観料はありません) |
| 通行できる時間 | 24時間(公道のため開閉門はありません) |
| 全長 | 約400m。ゆっくり歩いて10分〜15分ほど |
| 設備 | 小径そのものには売店・トイレはありません。JR嵯峨嵐山駅、嵐電嵐山駅、周辺の店舗をご利用ください |
| 口コミ | Googleマップで口コミを見る › |
| アクセス | JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅から徒歩約10分/嵐電「嵐山」駅からすぐ |
| ベストな時間帯 | 夏は早朝6〜7時台。人が少なく、朝日が竹の隙間から差し込みます |
行き方・歩き方
JR嵯峨野線の「嵯峨嵐山」駅から北西へ徒歩約10分、嵐電(京福電鉄)の「嵐山」駅ならほぼ目の前です。小径は天龍寺の北門付近から大河内山荘のあたりまで、ゆるやかに続く約400mの一本道。ゆっくり歩いても15分あれば抜けられます。夏に本気で狙うなら、始発近くの電車で来て6時台に入るのが唯一の答えです。8時を回ると人が増えはじめ、10時以降は道幅いっぱいに人が詰まって、涼しさも静けさも消えます。小径そのものには売店もトイレもないので、駅で済ませてから入ってください。公道なので、地元の人の生活道路でもあります。竹に触れて折る、名前を彫る、三脚で道を塞ぐ。どれもこの景色を確実に削る行為です。市内観光は電車が速いですが、郊外まで足を伸ばす日があるならレンタカーの最安値比較もどうぞ。
嵐山へは電車が最短。クルマは郊外の日に
竹林の小径は嵐電嵐山駅からすぐで、周辺の道は細く駐車場も限られます。ただ、保津川の上流にあたる亀岡や、美山、日本海側へ足を伸ばす日があるなら、レンタカーの有無で行ける範囲が変わります。夏休みは車両が早く埋まるので、日程が決まった時点での確保が安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
嵐山全体が桜と新緑で沸く季節。竹林も人出のピークを迎えるので、早朝に入る価値がいちばん高まる時期でもあります。
夏(6〜9月)
笹の葉が日差しを吸い、竹の木陰が続く天然の日除け。市街より体感が明らかに涼しく、しかも無料。6〜7時台なら人もほとんどいません。
秋(10〜11月)
竹は紅葉しませんが、嵐山じゅうが赤く染まるぶん人が最も多くなる季節。竹林だけは緑のまま、周囲との色の対比が効きます。
冬(12〜2月)
年に数日、竹に雪が積もると、しなった竹がトンネルを低くします。人も少なく、この道がいちばん静かになる季節です。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 6時台に入って、400mを独り占めする
これがこのページでいちばん伝えたいことです。8時を過ぎれば人が増え、10時には行列のような道になります。始発近くの電車で来る。ただそれだけで、まったく別の場所になります。

2. カメラを置いて、真上を見る
ほとんどの人が正面だけを撮って帰ります。立ち止まって首を後ろに倒すと、竹が頭上で交差して緑の天井になっているのが見える。この道の本当のスケールは、上を向かないとわかりません。

3. 竹に手のひらを当てて、温度を確かめる
真夏でも、竹の幹はひんやりしています。中が空洞で、地面から水を吸い上げているから。この小径が涼しい理由が、触れば一瞬でわかります。折らない、傷つけない。そっと当てるだけで十分です。

4. 音だけを聞く時間を、1分つくる
風が抜けると、頭上で笹が鳴ります。乾いた、砂が流れるような音。人のいない朝にしか聞こえないこの音は、写真には絶対に写りません。だからこそ、1分だけ立ち止まる価値があります。

5. 小径の途中で、野宮神社へ寄り道する
竹林の中にぽつんと現れる縁結びの社。源氏物語ゆかりの黒木鳥居と、じゅうたん苔の庭があります。参拝無料、終日参拝可。小径を歩くなら、通り過ぎるのはもったいない一社です。
あわせて回りたい、近くの見どころ

野宮神社
竹林の小径のただ中にある縁結びの社。源氏物語ゆかりの黒木鳥居と、奥に広がる「じゅうたん苔」が見どころです。参拝無料、終日参拝可(授与所は9:00〜17:00)。詳しくは野宮神社で紹介しています。

鴨川デルタ
竹林と並ぶ、京都の「無料で涼める絶景」のもうひとつの答え。賀茂川と高野川の合流点で、亀や千鳥の飛び石を渡って川に降りられます。無料、常時開放。竹林で朝を使ったら、夕方はここへ。詳しくは鴨川デルタで紹介しています。
近くの人気飲食店
6時台に竹林を歩き終えると、まだどこも開いていません。その空白をどう埋めるかで、嵐山の朝の満足度が決まります。開店がいちばん早い一軒と、夏だけの一品がある一軒を選びました。
嵯峨とうふ 稲 北店豆腐料理・湯葉11:00〜19:00(L.O.)繁忙期は延長あり/年中無休/京都市右京区嵯峨天龍寺北造路町46-2📍Googleマップで現在地からのルートを見る竹林の入口前という、これ以上ない立地。豆腐・湯葉・ひろうすを軸にした京料理の店で、植物性の材料だけで組んだ「ベジタリアン御膳」も用意されています。115席と広く、朝に竹林を歩いてから昼に戻ってくる動線にぴったりです。
公式サイトを見る ›
有職菓子御調進所 老松 嵐山店京菓子・甘味処9:00〜17:00(茶房 玄以庵 9:30〜17:00、L.O.16:30)/不定休/京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20📍Googleマップで現在地からのルートを見る茶席菓子の老舗。夏の名物「夏柑糖」は、夏みかんの中身をくり抜き、搾った果汁と寒天を合わせて皮に戻し固めた季節限定の一品です。併設の茶房 玄以庵では、注文ごとに煉り上げる本わらび餅も。9時開店なので、早朝の竹林のあとに開店を待てる数少ない店です。
公式サイトを見る ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
竹林の写真がうまくいかない理由は、たいてい3つに絞れます。人が写る、緑が濁る、スケールが出ない。順に潰していけば、記憶に近い一枚になります。
人を消す方法は、早起きしかない加工でも、待ちでもありません。6時台に入る。これだけです。世に出回る「無人の竹林」は例外なくこの時間に撮られています。8時以降にどれだけ粘っても、人の切れ間は来ません。
スケールは「人」でしか出ない竹だけを撮ると、高さ20mが伝わりません。連れに道の奥へ立ってもらい、思い切り小さく入れる。そのひとりが物差しになって、はじめて竹が巨大に見えます。無人が正義とは限りません。
引きで撮れなければ、寄る人が増えてしまった時間帯の逃げ道です。竹の節、幹の粉を吹いた質感、笹の重なり。膝から上だけを切り取れば、混雑は写り込みません。引きがだめなら寄る。これで一日を無駄にせずに済みます。
このエリアの宿(料金比較)
この小径の価値は、ほぼ「6時台に立てるかどうか」で決まります。市街のホテルから始発を乗り継いでも届きますが、嵐山に泊まれば、宿を出て10分で無人の竹林です。渡月橋の朝も、保津川の川霧も、泊まった人だけが見ている景色。夏の嵐山は、そういう場所です。

嵐山・嵯峨野・太秦エリア(竹林の小径周辺)
早朝の絶景を狙う旅向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
竹林の小径には売店もトイレも自販機もありません。6時台に入るなら、コンビニも開いていない時間です。持っていくと朝がラクになるものを5つ。
虫除けスプレー竹林は湿気がこもり、夏の朝は蚊が多く出ます。立ち止まって上を見上げる、音を聞く。この小径のいちばんいい時間を守ってくれるのが、実はこの一本です。
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保冷ボトル(水筒)小径に自販機はなく、6時台は周辺の店も閉まっています。竹林から渡月橋、天龍寺と歩き継ぐ朝なら、冷たい一本を持って出るかどうかで消耗が変わります。
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モバイルバッテリー暗い早朝の竹林はカメラが粘るぶん電池を食います。そのまま渡月橋、天龍寺、嵯峨野と撮り歩けば、昼を待たずに残量が心もとなくなる。小さいもので十分効きます。
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歩きやすいシューズ小径は400mですが、そこから野宮神社、天龍寺、渡月橋とつなぐと嵐山の朝は軽く5,000歩を超えます。道は土と砂利で、朝は夜露で湿っていることもあります。
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日焼け止め竹林の中は木陰ですが、そこを出た瞬間から渡月橋も嵯峨野も遮るものがありません。朝いちばんに塗っておけば、昼まで塗り直さずに嵐山を歩き通せます。
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よくあるご質問(FAQ)
竹林の小径に入場料や開門時間はありますか。
ありません。ここは寺の境内ではなく公道なので、24時間いつでも無料で通行できます。京都でもっとも有名な絶景のひとつが、拝観料ゼロで歩ける。それがこの場所の大きな魅力です。
竹林の小径で人が写らない写真を撮るには何時に行けばいいですか。
夏なら早朝6〜7時台が唯一の答えです。8時を過ぎると人が増えはじめ、10時以降は道幅いっぱいに人が詰まります。世に出回っている「無人の竹林」の写真は、ほぼすべてこの早朝の時間帯に撮られたものです。
竹林の小径の長さはどのくらいですか?何分で歩けますか。
全長は約400mです。まっすぐ歩けば5分ほど、立ち止まって見上げたり撮ったりしながらでも10〜15分あれば抜けられます。野宮神社への寄り道を含めるなら、30分ほど見ておくと余裕です。
竹林の小径にトイレや売店はありますか。
小径そのものにはありません。JR嵯峨嵐山駅、嵐電嵐山駅、または周辺の店舗をご利用ください。とくに早朝は周辺の店も開いていないので、駅で済ませてから入るのが確実です。
夏の竹林の小径は本当に涼しいですか。
体感でははっきり涼しく感じます。びっしり重なった笹の葉が日差しを遮り、中が空洞で水を吸い上げている竹そのものがひんやりしているためです。ただし湿気はこもるので、風のない日は蒸します。早朝が快適さのピークです。
竹林の小径は、京都の夏 モデルコースの嵐山の朝いちばんに組み込むのが黄金ルート。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
伊丹空港・関西空港ゆきの国内線をANA、JAL、ジェットスターなど横断比較。夏の京都は空席が日々動くので、早めのチェックが安心です。
















