
松本市美術館(まつもとしびじゅつかん)
通りの向こうから、赤い水玉が近づいてくる。生まれ故郷に帰ってきた草間彌生の世界が、建物ごと来館者を待っている場所。
このページでわかること
- 松本市美術館と草間彌生のつながり、野外彫刻『幻の華』の見どころと編集部5指標による評価
- 開館時間、休館日、観覧料の考え方(企画展は展覧会ごとに変わります)
- 行き方・駐車場と、松本城や中町通りからの歩き方
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 松本市街エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
松本市美術館ってどんな美術館?
美術館に着く前から、もう始まっています。通りに面したガラスの壁一面に赤い水玉が散り、その上に手書きの「YAYOI KUSAMA」。草間彌生は松本の生まれです。世界を巡ったあと、故郷の美術館が彼女の作品をまとって立っている。この一枚の外観だけで、ここが他のどの美術館とも違うことが伝わってきます。館の前に立つ野外彫刻『幻の華』は、2002年の開館時に制作された委嘱作品で、高さは10mを超えます。チューリップをモチーフにした花が、水玉に覆われた極彩色の姿で四方へ伸びていく。入館しなくても見られる場所にあり、世界中から訪れた人がここでシャッターを切っています。もちろん見どころは草間彌生だけではありません。松本ゆかりの作家の作品を収めたコレクション展示があり、企画展は年ごとに表情を変えます。建物の裏手に回ると、芝生の中庭と回廊が広がり、ガラス面に空と緑が映り込む静かな一角に出ます。派手な水玉の記憶を持ったまま、この芝生でぼんやりする時間が、じつはいちばん贅沢かもしれません。松本駅から歩ける距離で、雨の日や真夏の午後の避難先としても頼りになります。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | 松本市美術館(まつもとしびじゅつかん) |
|---|---|
| 所在地 | 長野県松本市中央4-2-22 |
| 開館時間 | 9:00〜17:00(入場は16:30まで) |
| 休館日 | 月曜日(休日の場合は次の最初の平日)、年末年始。臨時休館、臨時開館があるため公式でご確認ください |
| 観覧料 | コレクション展示は一般800円(電子チケット700円)、大学生400円(電子チケット350円)。高校生以下と70歳以上の松本市民は無料。企画展は展覧会ごとに定められますので、最新は公式でご確認ください |
| 草間彌生作品 | 館前に野外彫刻『幻の華』(2002年、高さ10m超)。外観のガラス面にも水玉の作品 |
| アクセス | JR松本駅から徒歩約12分。タウンスニーカー東コース「松本市美術館」下車すぐ。車は松本ICから約15分 |
| 所要時間の目安 | 外観と野外彫刻だけなら15分、展示までじっくり見るなら1.5〜2時間 |
行き方・駐車場
JR松本駅お城口から東へ徒歩約12分。市内周遊バス「タウンスニーカー」東コースなら「松本市美術館」下車ですぐです。中町通りからも歩いて数分と近く、街歩きの流れにそのまま組み込めます。車の場合は松本ICから約15分で、来館者用の駐車場があります。台数には限りがあるので、企画展の会期中や連休は公共交通か徒歩が確実です。松本を拠点に上高地や乗鞍まで足を延ばすなら、レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
レンタカーは早めに予約を
美術館は徒歩とバスで行けますが、松本を拠点に上高地の沢渡駐車場や乗鞍高原、白骨温泉まで足を延ばすなら車が要ります。夏休みや連休は台数が早く埋まるので、宿と一緒に押さえるのが安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
中庭の緑が芽吹き、ガラス面への映り込みがいちばん瑞々しい季節。松本城の花見のあとに立ち寄る人も多く、街歩きの締めに向いています。
夏(6〜8月)
松本の夏の日差しは強く、屋内でしっかり涼めるのが美術館の強み。上高地から下りてきた日の午後、体を休めながら過ごす使い方もおすすめです。
秋(9〜11月)
空が澄み、水玉の赤と青空のコントラストがもっとも鮮やかに出ます。企画展が入れ替わる時期でもあるので、会期は公式でご確認を。
冬(12〜2月)
雪の日の水玉は、写真で見たことのない表情になります。年末年始は休館するので、日程は事前に必ずご確認ください。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 入館する前に、まず外観を浴びる
ガラス一面の赤い水玉と手書きの署名。ここは無料で見られる「最初の展示室」です。急いで中に入らず、まず通りの向かいから建物ごと眺めてください。

2. 野外彫刻『幻の華』の前に立つ
2002年の開館時に生まれた高さ10m超の花。館の前にあるため、観覧券がなくても会えます。見上げたときの圧を、写真より先に体で受け取ってください。

3. 裏手の中庭でひと息つく
建物の裏に回ると、芝生の中庭と回廊が広がります。水玉の熱量のあとにこの静けさ。混雑した日ほど、この落差が効いてきます。

4. コレクション展示で松本ゆかりの作家に出会う
草間彌生を目当てに来て、知らなかった松本の作家に足を止める。そんな順番になる人が少なくありません。コレクション展示は一般800円(電子チケット700円)です。

5. 中町通りへ抜けて街歩きにつなぐ
美術館から中町通りまでは歩いてすぐ。現代美術の水玉と、なまこ壁の土蔵。松本という街が持っている振れ幅を、半日で往復できます。
あわせて回りたい、近くの見どころ

中町通り
なまこ壁の土蔵造りが続き、民芸やクラフト、カフェが並ぶ通り。美術館から徒歩数分で、現代美術のあとに工芸の街の顔を見に行けます。

あがたの森公園
旧制松本高等学校の木造洋風校舎(重要文化財)とヒマラヤ杉並木が残る入園無料の公園。美術館から歩ける距離で、建築好きなら同じ日に回したい組み合わせです。

国宝 旧開智学校校舎
明治9年竣工の擬洋風建築で、近代学校建築として初の国宝。現代美術の水玉と、文明開化のハイカラさ。松本の「建物を見る一日」を組むならこの二館です。

国宝 松本城
現存天守をもつ国宝5城の一つ。美術館とは街の反対側ですが、どちらも松本駅から徒歩圏。朝に城、午後に美術館という組み方が混雑を避けやすい流れです。

縄手通り
女鳥羽川沿い、カエルがシンボルの下町商店街。365日歩行者天国で食べ歩きが楽しめます。美術館で静かに過ごしたあと、賑やかな通りへ出るのも気分が変わります。
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近くの人気飲食店
美術館は松本駅と中町通りの間にあり、街歩きの飲食店がすべて徒歩圏。松本名物の山賊焼から信州そばまで、鑑賞の前後にちょうどよく挟めます。
松本からあげセンター郷土料理・山賊焼松本駅ビルMIDORI 4F/山賊焼定食が看板📍Googleマップで現在地からのルートを見る松本駅ビルMIDORIの4階、山小屋のような店内で松本名物の山賊焼を出す店。美術館から駅へ戻る流れでそのまま寄れるので、帰りの電車前の一皿にちょうどいい立地です。
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女鳥羽そばそば昭和27年創業/女鳥羽川沿い/三重そばが名物📍Googleマップで現在地からのルートを見る縄手通りのそば、女鳥羽川のほとりに構える老舗そば店。海苔、とろろ、抹茶の三段重ねの「三重そば」が看板です。美術館から中町通りを抜けて歩けば、街の風景ごと味わえます。
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からあげセンター 駅前営業所居酒屋・山賊焼松本駅前/山賊焼をつまみに一杯📍Googleマップで現在地からのルートを見る松本駅前にある居酒屋タイプの姉妹店。夜まで美術館の余韻に浸ってから、山賊焼をつまみに一杯という締め方ができます。
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ふるさとたい焼き・大判焼き昭和21年創業/縄手通り/一丁焼きのたい焼き📍Googleマップで現在地からのルートを見る昭和21年創業、一本の型で一匹ずつ焼く一丁焼きのたい焼き。美術館から中町通り、縄手通りへとつなぐ街歩きの途中に、片手で持てるおやつを一つ。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
館内の作品は撮影の可否が作品ごと、会期ごとに異なります。現地の掲示に従ってください。一方で、外観と野外彫刻は誰でも撮れる被写体。ここでは屋外の狙い方をまとめます。
外観は斜めから、建物の角を入れる正面から平らに撮ると、ただの壁面になります。角を入れて2面を見せると、水玉が建物を包み込んでいることが伝わります。
野外彫刻は下がって全高を入れる『幻の華』は10mを超えます。近づきすぎると花の先が切れるので、思い切り下がって空ごと入れるのが正解。青空の日は色が最大限に出ます。
裏手のガラス面は「映り込み」を主役に裏の芝生側は一面のガラス。空と緑がそのまま映り込みます。水玉のない静かな面なので、同じ美術館とは思えない一枚が撮れます。
回廊の柱を額縁に使う中庭に面した回廊の柱と天井を手前に入れると、芝生と空が切り取られて奥行きが出ます。日差しの強い日ほど陰影が効きます。
このエリアの宿(料金比較)
美術館は松本駅から徒歩圏。市街に泊まれば、開館直後の空いた時間に入って、午後は松本城や縄手通りへ、という贅沢な組み立てができます。浅間温泉、美ヶ原温泉まで含めれば、街歩きと湯を両立させる選択肢も豊富です。

松本市街(松本駅・松本城周辺)
街歩きと上高地の拠点に※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
屋内の鑑賞と屋外の撮影を行き来する一日。美術館を軸に松本を歩くときに効いてくる小物をまとめました。
歩きやすいスニーカー美術館は「立ちっぱなしで歩き続ける」場所です。そのうえ中町通りも松本城も徒歩圏。履き慣れた一足があるかどうかで、午後の集中力がまるで変わります。
モバイルバッテリー水玉の外観、野外彫刻、中庭の映り込み。入館前から撮りどころが続くので、電子チケットを使う人はとくに残量に注意。改札代わりの画面が出せないと困ります。
マウンテンパーカー(防風・撥水)館内は空調が効いて、屋外は日差しが強い。松本は朝晩の気温差も大きい街です。羽織って脱げる一枚があると、屋内と屋外の往復がぐっと楽になります。
日焼け止め野外彫刻や中庭で意外と長く粘ることになります。松本は標高約600mの盆地で、夏の日差しは想像より強め。屋内メインの日ほど油断しがちです。
折りたたみ傘美術館から中町通り、松本城への移動はすべて屋外です。松本は夏に夕立が来ることもあり、雨の日は水玉の外観がまた違う表情に。傘があれば粘れます。
よくあるご質問(FAQ)
松本市美術館の観覧料はいくらですか。
コレクション展示は一般800円(電子チケット700円)、大学生400円(電子チケット350円)で、高校生以下と70歳以上の松本市民は無料です。企画展の料金は展覧会ごとに定められるため、最新は公式サイトでご確認ください。
草間彌生の作品は入館しなくても見られますか。
はい。館の前に立つ野外彫刻『幻の華』(2002年、高さ10m超)と、建物のガラス面を覆う水玉は屋外にあるため、観覧券がなくても見られます。館内の展示作品を見るには観覧券が必要です。
松本市美術館の館内で写真を撮ってもよいですか。
館内の作品は撮影の可否が作品ごと、会期ごとに異なります。現地の掲示とスタッフの案内に必ず従ってください。外観と野外彫刻は屋外なので自由に撮影できます。
松本市美術館の休館日を教えてください。
月曜日(休日の場合は次の最初の平日)と年末年始が休館です。企画展の会期に合わせた臨時開館や臨時休館があるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
松本駅から松本市美術館へはどう行けばよいですか。
JR松本駅から徒歩約12分です。市内周遊バス「タウンスニーカー」東コースなら「松本市美術館」下車すぐ。車は松本ICから約15分で来館者用駐車場がありますが、台数に限りがあります。
松本市美術館は、上高地・松本 1泊2日モデルコースの2日目、松本城と中町通りのあとに組み込むのが黄金ルート。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
信州まつもと空港(松本空港)ゆきの国内線をFDA、JALなど横断比較。便数が限られるので、日程が決まったら早めのチェックが安心です。
















