
三本滝(さんぼんだき)
水源の違う三本の滝が、たった一点で出会う。標高1,800mの森が隠していた、日本の滝百選の奇観。
このページでわかること
- 三本滝が日本の滝百選に選ばれた理由と、編集部5指標による評価
- 三本滝レストハウスから徒歩約25分の道のりと、歩く前の心構え
- 三本滝ゲートから先がマイカー規制区間である意味と、滝へは車で行けること
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 乗鞍高原エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
三本滝ってどんな滝?
滝は、ふつう一本です。だから三本滝の前に立った人は、たいてい少しのあいだ黙ります。松本市公式観光サイトによれば、ここは標高約1,800mの森の中で、水源の異なる三つの流れが一箇所に集まる場所。落差はそれぞれ約50〜60m。三本の滝はそれぞれ性格がまるで違い、岩肌を薄く広がりながら滑り落ちるもの、黒い岩を裂くように白い筋を引くもの、樹林の陰から静かに合流してくるものが、同じ画面の中に同時に存在します。別々の山から、別々の道を通ってきた水が、ここで初めて出会って一本の川になる。そう思って眺めると、この場所が長野県の名勝に指定され、日本の滝百選に選ばれた理由が腑に落ちます。ただし、そう簡単には会わせてくれません。三本滝レストハウスの駐車場から歩いて約25分。吊り橋を渡り、木の根の張り出した山道を上り下りして、ようやく三本が揃う一点にたどり着きます。乗鞍三滝のうち、いちばん歩く滝であり、いちばん「見つけた」という感覚が残る滝です。標高1,800mの空気は真夏でもひんやりと澄んでいて、汗が引いていくころ、水音だけが体に残ります。
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基本情報
| 名称 | 三本滝(さんぼんだき) |
|---|---|
| 所在地 | 長野県松本市安曇(乗鞍高原) |
| 特徴 | 水源の異なる3本の滝が一点で合流。落差はそれぞれ約50〜60m。日本の滝百選、長野県の名勝 |
| 標高 | 約1,800m。真夏でも空気は冷たく、上着があると安心です |
| 料金 | 無料(見学自由) |
| 歩き方 | 三本滝レストハウス駐車場から徒歩約25分。吊り橋と起伏のある山道を歩きます |
| アクセス | 松本ICから車で約1時間20分。三本滝レストハウスまではマイカーで入れます |
| 所要時間の目安 | 往復と滞在で1時間30分ほど。乗鞍三滝では最も歩きごたえがあります |
行き方・駐車場
ここが多くの人を混乱させるポイントです。乗鞍のマイカー規制の境界は、まさにこの三本滝ゲート。ゲートから先、乗鞍山頂(畳平)へ向かう乗鞍エコーラインの区間が規制され、自家用車では入れません。逆に言えば、三本滝レストハウスまでは自家用車で入れます。滝を見るだけなら規制を気にする必要はありません。駐車場は三本滝レストハウスにあり、ここから遊歩道を徒歩約25分。松本ICからは車で約1時間20分ほどです。畳平まで足を延ばすなら、乗鞍高原観光センター周辺の駐車場に車を置いてシャトルバスへ。シャトルバスは2026年7月1日〜10月31日の運行で、乗鞍高原観光センターから乗鞍山頂(畳平)まで大人 往復2,600円、片道1,550円(乗鞍岳自動車利用適正化協力金 大人200円を含む)。全便事前予約制ではなく予約優先制で、空席があれば予約なしでも乗車できます。予約は乗車日1ヶ月前の同日0:00から。レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
三本滝レストハウスまでは車で入れる
マイカー規制は三本滝ゲートから先の区間。滝の起点となるレストハウスまでは自家用車で入れます。バスの本数が限られる山あいでは、車があるほど行程が自由になります。














季節ごとの楽しみ方
春(4〜5月)
標高1,800mでは雪解けが遅く、遊歩道に雪が残ります。氷柱をまとった滝は美しいものの、道の状況を必ず現地で確認してから入ってください。
夏(6〜8月)
いちばん歩きやすい季節。真夏でも空気はひんやり澄んでいます。25分の山道を歩ききった先の三本合流は、避暑ハイキングの本命です。
秋(9〜10月)
紅葉が滝を囲む短い季節。乗鞍エコーラインのシャトルバスは10月31日まで運行なので、畳平とあわせるならこの時期が最後です。
冬(11〜3月)
乗鞍エコーラインは冬期閉鎖され、通常の観光では近づけません。冬の訪問を考えるなら、必ず最新の道路状況を確認してください。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 三本を「一枚の絵」として眺める
まずは合流点に立ち、三本すべてが視界に入る位置を探してください。別々の山から来た水が一点で出会う。この構図こそが日本の滝百選に選ばれた理由そのものです。

2. 一本ずつ、性格の違いを見比べる
薄く広がって滑り落ちるもの、白い筋を引いて落ちるもの、静かに合流してくるもの。三本は水源が違えば表情も違います。順番に目で追うと、同じ滝に見えなくなります。

3. 標高1,800mの空気を吸いに行く
レストハウス前の標識が示すのは標高1,800m。真夏でも日陰はひんやりします。下界の暑さを引きずってきた体が、歩くほどに冷えていく感覚が贅沢です。

4. 25分の山道そのものを味わう
吊り橋を渡り、木の根が張り出した道を上り下りする約25分。この滝が「隠されている」ことを体で理解する時間です。急ぐと、たどり着いた時の感動が目減りします。

5. 乗鞍三滝を一日でつなぐ
番所大滝の水量、善五郎の滝の端正さ、そして三本滝の奇観。三つを同じ日に見ると、同じ山の水がこれほど違う落ち方をするのかと驚きます。歩く距離が長い三本滝は朝のうちに。
あわせて回りたい、近くの見どころ

善五郎の滝
落差約22m、乗鞍三滝でいちばん端正な一本。駐車場から遊歩道を15分ほどで滝見台に着き、水しぶきが届く距離まで寄れます。晴れた午前は飛沫に虹が立ちます。

番所大滝
落差約40m、幅約11m。乗鞍三滝で最大の水量を誇り、松本市の特別名勝に指定されています。駐車場から階段を下りると滝つぼ近くまで迫れます。

乗鞍畳平・お花畑
三本滝ゲートから先、シャトルバスでのみ行ける標高2,702mの高山帯。7〜8月は高山植物のお花畑が広がります。夏でも寒いので防寒着を忘れずに。

牛留池
休暇村乗鞍高原の裏手、木道を歩いてすぐの静かな池。風のない晴れた日には、水面に乗鞍岳が逆さまに映ります。山道を歩いたあとの平らな散策にちょうどいい場所です。

近くの人気飲食店
三本滝の周辺に飲食店はなく、食事は乗鞍高原まで下りてからになります。乗鞍の名物は在来種の「番所そば」。のりくら観光協会の公式サイトが紹介している、実在するお店を挙げます。
レストハウス チロルそば処乗鞍のそばと季節の山の幸📍Googleマップで現在地からのルートを見るのりくら観光協会がそば処として紹介する一軒。乗鞍のそばに季節の山の幸を合わせた献立です。山道を歩いたあとの一杯にどうぞ。
そば処 中之屋そば処水車挽きの番所そば/つなぎを使わない十割そば📍Googleマップで現在地からのルートを見る水車挽きの番所そばを守り続ける店。つなぎを一切使わない十割そばは香りの立ち方が違います。歩いて冷えた体に、そばの温かさが沁みます。
そば処 合掌そば処在来種の番所そばを自家製粉/とうじ蕎麦が一推し📍Googleマップで現在地からのルートを見る在来種の番所そばや県内の玄蕎麦を自家製粉する店。とうじ籠に入れた蕎麦を出汁にくぐらせる郷土食「とうじ蕎麦」が一推しです。
休暇村乗鞍高原レストラン・売店信州ブランド食材のランチ/土産の売店あり📍Googleマップで現在地からのルートを見る宿泊施設ですが、レストランと売店は立ち寄りにも使えます。牛留池の入口でもあるので、滝のあとに池を歩く日の拠点として便利です。
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
三本滝の主役は「三本が同時に見えること」です。一本だけ大きく撮ると、この滝の価値がまるごと抜け落ちます。
まず広角で「三本」を収める合流点に立ったら、三本すべてが入る画角を最優先に。ここでしか撮れないのは、迫力ではなく「三本あること」です。寄るのはそのあとで構いません。
次に、一本ずつ寄る広角で全体を押さえたら、性格の違う一本ずつに寄ってみてください。同じ場所で撮ったとは思えない三枚が並び、それ自体が三本滝の説明になります。
森の暗さを味方にする標高1,800mの樹林に囲まれ、滝の周りは思ったより暗い場所です。曇りの日はむしろ好条件で、白飛びせずに水の階調が残ります。晴天の正午は最も難しい時間です。
道中の一枚も残しておく吊り橋、木の根の道、標高1,800mの標識。滝だけを撮って帰ると、25分歩いた記憶が写真から消えます。たどり着くまでの道が、この滝の物語の半分です。
このエリアの宿(料金比較)
三本滝は往復1時間30分ほど歩く滝です。日帰りだと到着が昼を回り、慌ただしくなりがち。乗鞍高原に一泊すれば、朝いちばんの静かな山道を歩けて、午後は残る二滝にも余裕をもって回れます。

乗鞍高原(上高地・乗鞍・白骨エリア)
滝めぐりと高原ハイキング向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
三本滝までの約25分は吊り橋と起伏のある山道です。標高1,800mで売店もありません。持って行くと差が出るものをまとめました。
トレッキングシューズ木の根が張り出し、雨のあとはぬかるむ登山道です。乗鞍三滝でいちばん歩く滝なので、足首を守れる靴だと安心感がまるで違います。
マウンテンパーカー(防風・撥水)標高1,800mは真夏でも肌寒く、山の天気は急に変わります。汗をかいたあとに冷える場所なので、羽織れて雨もしのげる一枚が効きます。
ステンレスボトル/水筒往復で1時間30分ほど歩き、途中に売店はありません。涼しくても汗はかきます。飲み物は必ず持って入ってください。
虫除けスプレー夏の登山道は樹林帯を抜けていきます。虫を気にしながらでは、せっかくの25分が台無し。歩き出す前にひと吹きしておきましょう。
モバイルバッテリー山あいは電波を掴もうとして電池が減ります。地図アプリを使い、滝の前で写真を撮り続ける一日。電池切れは道に迷う不安にも直結します。
よくあるご質問(FAQ)
三本滝はなぜ「三本」と呼ばれるのですか。
水源の異なる3本の滝が一箇所で合流しているためです。落差はそれぞれ約50〜60mで、この珍しい姿から日本の滝百選に選ばれ、長野県の名勝にも指定されています。
三本滝へはマイカーで行けますか。
起点の三本滝レストハウスまでは自家用車で入れます。乗鞍のマイカー規制は三本滝ゲートから先、乗鞍山頂(畳平)へ向かう区間が対象なので、滝の見学だけなら規制の影響はありません。
駐車場から三本滝まではどれくらい歩きますか。
三本滝レストハウスの駐車場から徒歩約25分です。吊り橋を渡り、木の根が張り出した起伏のある山道を歩きます。滑りにくい靴で向かってください。
三本滝は夏でも寒いですか。
標高約1,800mにあるため、真夏でも空気はひんやりしています。歩いて汗をかいたあとに冷えるので、羽織れる上着を持っていくと安心です。
乗鞍畳平へ行くシャトルバスは予約が必要ですか。
予約優先制で、空席があれば予約なしでも乗車できます。2026年は7月1日〜10月31日の運行で、乗鞍高原観光センターから乗鞍山頂(畳平)まで大人 往復2,600円、片道1,550円。予約は乗車日1ヶ月前の同日0:00からです。
三本滝は、上高地・松本 モデルコースの乗鞍高原プランで、歩く時間を確保できる朝いちばんに組むのが正解。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
信州まつもと空港ゆきの国内線をはじめ、主要空港からのフライトを横断比較。空席は日々動くので早めのチェックが安心です。
















