
徳沢・みちくさ食堂(とくさわ)
上高地バスターミナルから、歩いて2時間。ここまで来る人は、もう観光客ではありません。
このページでわかること
- 徳沢が「上高地の奥座敷」と呼ばれる理由と、編集部5指標による評価
- 上高地バスターミナルから徒歩約2時間、往復4時間という健脚向けの現実
- みちくさ食堂の名物(行列必至のソフトクリーム、野沢菜チャーハン)と、営業時間の確認先
- 通年マイカー規制(沢渡、あかんだなからシャトルバス)と開山期間の基礎知識
- 上高地・乗鞍・白骨エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
徳沢ってどんな場所?
河童橋から明神まで1時間、明神から徳沢までさらに1時間。上高地バスターミナルから数えて、歩いて約2時間の場所に徳沢はあります。この距離が、そのまま徳沢という場所の性格です。日帰りで河童橋を往復する人は、まずここまで来ません。だから、かつて牧場だったという広い草地に着いたとき、あたりには驚くほど人がいない。井上靖の小説『氷壁』の舞台として知られる徳澤園が「氷壁の宿」を名乗り、その一階に構えるのが、みちくさ食堂です。上高地公式サイトが「最盛期には店の外にまで行列ができる」と書くソフトクリームと、野沢菜チャーハン、スパイスカレー、窯焼きピザ。2時間歩いた体に、この食事がどう染みるかは説明するだけ野暮でしょう。草地にはハルニレの大木が影を落とし、テラス席からは穂高の稜線が見えます。テントを張る人、横尾へ、涸沢へと抜けていく人。徳沢は、観光地としての上高地が終わり、山としての北アルプスが始まる、ちょうどその境目に立っています。ただし正直に言えば、往復4時間の歩行は誰にでも勧められるものではありません。ここは健脚向けの奥座敷です。
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基本情報
| 名称 | 徳沢(とくさわ)/みちくさ食堂は氷壁の宿 徳澤園の食堂 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県松本市安曇上高地(中部山岳国立公園内) |
| 料金 | 徳沢への立ち入りは無料。食事、宿泊、テント泊は各施設の料金による |
| 名物 | ソフトクリームとコーヒーソフト、野沢菜チャーハン、スパイスカレー、窯焼きピザ |
| 営業時間 | みちくさ食堂の営業時間は徳澤園公式サイトと上高地公式サイトで記載が異なり、季節によっても変わります。訪問前に徳澤園公式で最新の時間をご確認ください |
| アクセス | 上高地バスターミナルから梓川左岸を経由し徒歩約2時間(河童橋から約1時間40分、明神から約1時間) |
| 所要時間の目安 | 上高地バスターミナルからの往復で約4時間。食事と休憩を入れると5時間前後 |
| 開山期間 | 例年4月17日〜11月15日。冬季は閉鎖。最新の日程は上高地公式サイトでご確認ください |
行き方・駐車場
上高地は通年マイカー規制です。自家用車、レンタカー、自動二輪は釜トンネルから先へ入れません。松本市方面からは沢渡(さわんど)駐車場(1日800円)、高山市方面からはあかんだな駐車場(1日600円)に停め、シャトルバスかタクシーに乗り換えます。沢渡から上高地までのシャトルバスは往復2,800円、片道1,500円、所要約25〜30分です。公共交通なら松本駅からアルピコ交通上高地線で新島々へ約30分、そこからバスで約1時間。松本バスターミナル発の直行便『ナショナルパークライナー』もあります。問題はここからです。上高地バスターミナルから徳沢までは、徒歩以外の手段がありません。河童橋を渡り、明神を経由して、片道約2時間。往復で約4時間の歩行になります。高低差はほとんどなく道もよく整備されていますが、距離そのものが相応にあるため、体力に自信のない方や小さなお子さん連れには正直におすすめしません。上高地の日帰り観光に組み込むなら、朝いちばんに歩き出し、帰りのバス最終時刻から必ず逆算してください。徳澤園や徳沢ロッヂに泊まる、あるいは上高地内に前泊すれば、この行程は一気に現実的になります。沢渡やあかんだなまでの移動にレンタカーを使う人は、レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
沢渡・あかんだなまではレンタカーが便利
上高地の中へは車で入れませんが、沢渡やあかんだなの駐車場までは車が圧倒的にラクです。松本や高山を絡めて回るなら、駐車場までレンタカー、そこからシャトルバスという組み方が定番。夏休みと紅葉期は早めの手配が安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(4〜5月)
開山は例年4月17日。残雪の峰を見ながら歩く草地は、まだ人もまばら。芽吹き前の透明な空気の中、往復4時間の道がいちばん軽く感じられる季節です。
夏(6〜8月)
ハルニレの木陰と草地の緑が最も濃い季節。テント場が賑わい、涸沢や槍ヶ岳を目指す登山者が行き交います。歩いたあとのソフトクリームは、この季節が本番です。
秋(9〜11月)
草地が黄金色に沈み、穂高の稜線に雪が来ます。一年でもっとも美しい徳沢ですが、日没が早く冷え込みも厳しいので、行程管理はよりシビアに。閉山は例年11月15日。
冬(12〜3月)
上高地は冬季閉鎖。一般の観光では入れません。『氷壁』の舞台となった冬の徳沢は、装備と経験を備えた登山者だけの世界です。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 2時間歩いて、ソフトクリームにありつく
上高地公式サイトが「最盛期には店の外にまで行列ができる」と書く一品。歩かずに食べたら、たぶん普通のソフトクリームです。2時間歩いたあとに食べるから、忘れられなくなります。

2. かつての牧場の草地に、ただ座る
ハルニレの大木が影を落とす広い草地。ここまで来る人が少ないぶん、驚くほど静かです。何もしない時間のために4時間歩く。それが徳沢の贅沢です。

3. 『氷壁』の舞台に立つ
徳澤園は井上靖の小説『氷壁』の舞台として知られ、「氷壁の宿」を名乗っています。物語を読んでから訪れると、同じ草地がまったく違って見えます。

4. テント場の空気に触れる
草地に並ぶテントは、ここが観光地の終点であり、山の起点であることの証拠。横尾へ、涸沢へと向かう人の顔つきが、河童橋とはまるで違います。

5. 帰りに明神池へ寄る
徳沢からの帰り道は必ず明神を通ります。穂高神社奥宮と明神池(拝観料 大人500円、小学生200円、6:00〜17:00)に寄れば、一日の密度が変わります。
あわせて回りたい、近くの見どころ

明神池・明神橋
徳沢からの帰り道にある、穂高神社奥宮の境内の神域の池。拝観料は大人500円、小学生200円。必ず通る道沿いなので、寄らない手はありません。



河童橋
梓川に架かる木製の吊橋で、上高地のシンボル。徳沢へ向かう長い道のりの出発点であり、帰り着いたときの安堵の場所でもあります。

上高地帝国ホテル
1933年開業、日本初の本格山岳リゾートホテル。赤い三角屋根が象徴で、ロビーラウンジは宿泊者以外も利用できます。徳沢の素朴さとの対比が面白い一軒です。
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近くの人気飲食店
徳沢の食事処は、みちくさ食堂が中心です。片道2時間の場所なので、選択肢は多くありません。だからこそ、ここで食べる一皿の価値が跳ね上がります。営業時間は季節で変わるため、公式サイトで確認してから歩き出してください。
氷壁の宿 徳澤園(みちくさ食堂)食堂・カフェ📍Googleマップで現在地からのルートを見る井上靖『氷壁』の舞台として知られる宿の食堂。行列必至のソフトクリームとコーヒーソフト、野沢菜チャーハン、スパイスカレー、窯焼きピザが名物です。



※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
ハイキングの計画術
徳沢は「行ってみたら遠かった」がいちばん危ない場所です。往復4時間、途中に交通手段なし。この2点を前提に、出発前に決めておくべきことをまとめました。
帰りのバス最終から逆算する徳沢まで片道2時間。歩き出す時刻ではなく、帰りのバス最終時刻から逆算して計画を立ててください。釜トンネルの通行時間は通常5:00〜19:00、7月と8月は5:00〜20:00です。
途中で引き返す判断も計画のうちです
朝いちばんに歩き出す日帰りで徳沢を目指すなら、始発のシャトルバスで上高地入りするのが前提。午後から歩き出すと、帰りが日没と競争になります。
上高地内に前泊すると余裕が生まれます
泊まってしまうという選択徳澤園や徳沢ロッヂに泊まれば、往復4時間は片道2時間になります。日帰り客が帰ったあとの草地の静けさは、泊まった人だけのものです。
宿泊、テント泊は各施設へ直接ご確認ください
水と行動食は先に用意する河童橋を過ぎると売店はほぼありません。明神と徳沢に山小屋はありますが、営業時間は季節で変わります。水分と行動食は歩き出す前に確保を。
みちくさ食堂の営業時間は公式サイトで確認を
このエリアの宿(料金比較)
徳沢に泊まれば、往復4時間の道のりが片道2時間になります。日帰り客が引き上げたあとの草地の静けさ、朝いちばんの穂高の稜線。それは歩いて泊まった人だけの特権です。上高地内の宿は数が限られるので、予約は早めに。

上高地・乗鞍・白骨エリア
奥座敷の静けさを味わうなら※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
片道2時間、往復4時間。途中に売店も交通手段もありません。徳沢は上高地の中でも、装備の差がそのまま体験の差になる場所です。
トレッキングシューズ往復約4時間、距離にして相応の道のりです。整備された道でも、履き慣れない靴だと後半で必ず足にきます。徳沢に関しては、ここは妥協しないでください。
ステンレスボトル/水筒河童橋を過ぎると自販機はほぼありません。明神と徳沢に山小屋はありますが営業時間は季節次第。往復4時間ぶんの水分は、自分で持つのが基本です。
マウンテンパーカー(防風・撥水)標高約1,500m。4時間も行動していれば天気は変わります。汗をかいたあとの冷えは想像以上なので、防風、撥水の一枚は必ずザックに。
虫除けスプレー梓川沿いの林と草地を延々と歩きます。夏場は虫が出るので、休憩のたびに悩まされないためのひと吹きが効きます。
モバイルバッテリー往復4時間、写真も地図もスマホという人がほとんど。上高地は充電できる場所が限られます。帰りのバス時刻を調べる段になって電池切れは避けたいところです。
よくあるご質問(FAQ)
徳沢へは上高地バスターミナルからどれくらい歩きますか。
片道約2時間、往復で約4時間です。河童橋から明神まで約1時間、明神から徳沢までさらに約1時間かかります。高低差はほとんどありませんが距離があるため、健脚向けの行程です。バスやタクシーで徳沢まで入ることはできません。
徳沢は誰でも歩いて行けますか。
正直に申し上げると、往復4時間の歩行になるため、体力に自信のない方や小さなお子さん連れにはおすすめしません。道はよく整備され高低差もほとんどありませんが、途中に交通手段がなく、引き返すにも歩くしかありません。上高地内に宿泊すると格段に楽になります。
みちくさ食堂の営業時間を教えてください。
徳澤園公式サイトと上高地公式サイトで記載が異なり、季節によっても変動します。確実な情報は徳澤園公式サイト(tokusawaen.com)でご確認ください。名物はソフトクリームとコーヒーソフト、野沢菜チャーハン、スパイスカレー、窯焼きピザです。
徳沢のソフトクリームは行列しますか。
上高地公式サイトには「最盛期には店の外にまで行列ができる人気の一品」と紹介されています。夏休みや紅葉期の日中は待つ前提で計画してください。
上高地へマイカーで行けますか。
行けません。上高地は通年マイカー規制で、自家用車やレンタカーは釜トンネルより先へ入れません。沢渡駐車場(1日800円)かあかんだな駐車場(1日600円)に停め、シャトルバスかタクシーに乗り換えます。
徳沢は、上高地・松本 1泊2日モデルコースでは基本コースに入れず、健脚向けの延長オプションとして扱っています。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
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