
善五郎の滝(ぜんごろうのたき)
森を抜けた瞬間、音が先に届く。落差約22mの水がまっすぐに落ちきる、乗鞍高原でいちばん端正な滝。
このページでわかること
- 善五郎の滝が「乗鞍三滝」で最も端正と呼ばれる理由と、編集部5指標による評価
- 駐車場から滝見台までの歩き方と、遊歩道で気をつけたいこと
- 乗鞍のマイカー規制とシャトルバスの関係、滝へは車で行けること
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 乗鞍高原エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
善五郎の滝ってどんな滝?
白樺とダケカンバの林を下っていくと、まだ滝の姿が見えないうちから、地面を伝って低い音が届きはじめます。角を曲がった先、視界がふっと開けて現れるのが善五郎の滝です。松本市公式観光サイトによれば落差は約22m。数字だけ見れば特別に大きいわけではありません。それでも多くの人がこの滝を「端正」と呼ぶのは、水がどこにも寄り道せず、岩壁の縁からまっすぐに落ちきるからです。三本滝、番所大滝とともに「乗鞍三滝」と呼ばれる三つの滝のうち、善五郎の滝はいちばん形が整っていて、いちばん近くまで寄れます。遊歩道の先には滝見台が設けられ、水しぶきが顔に届く距離で、落ちる水の音を全身で浴びられます。晴れた日の午前中には、飛沫の中に虹が立つこともあります。そして冬。この滝は凍ります。落ちていたはずの水が青白い氷の柱になって静止する氷瀑は、同じ場所とは思えない姿です。夏に音を浴びた人ほど、冬の静けさに言葉を失います。一年に二度訪れて、はじめて完成する滝なのかもしれません。
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基本情報
| 名称 | 善五郎の滝(ぜんごろうのたき) |
|---|---|
| 所在地 | 長野県松本市安曇(乗鞍高原) |
| 落差 | 約22m(松本市公式観光サイト)。三本滝、番所大滝とともに「乗鞍三滝」の一つ |
| 料金 | 無料(見学自由) |
| 歩き方 | 駐車場から遊歩道を歩いて滝見台へ。徒歩15分ほどが目安です |
| アクセス | 乗鞍高原。マイカー規制の区間外なので自家用車で行けます |
| 所要時間の目安 | 往復と滝見台での滞在で1時間ほど |
| ベストな時間帯 | 虹を狙うなら晴れた日の午前中。冬は氷瀑(冬期は足元の装備が必須) |
行き方・駐車場
まず誤解されがちな点から。乗鞍には確かにマイカー規制がありますが、規制されるのは三本滝ゲートから先、乗鞍山頂(畳平)へ向かう乗鞍エコーラインの区間です。善五郎の滝は乗鞍高原側にあるため、規制の対象外で、自家用車でそのまま滝の駐車場まで行けます。畳平まで足を延ばす場合だけ、乗鞍高原観光センター周辺の駐車場に車を置いてシャトルバスに乗り換えます。シャトルバスは2026年7月1日〜10月31日の運行で、乗鞍高原観光センターから乗鞍山頂(畳平)まで大人 往復2,600円、片道1,550円(乗鞍岳自動車利用適正化協力金 大人200円を含む)。全便事前予約制ではなく予約優先制で、空席があれば予約なしでも乗車できます。予約は乗車日1ヶ月前の同日0:00から可能です。松本方面からのドライブならレンタカーの最安値比較もどうぞ。
滝めぐりは車があると一日で回れる
善五郎の滝、三本滝、番所大滝の乗鞍三滝は、それぞれ駐車場が離れています。路線バスの本数は限られるので、三つをまとめて味わうならレンタカーがいちばん確実です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
雪解け水を集めて一年で最も水量が増す季節。残雪と新緑と白い水が同じ画面に収まる、短くて贅沢な時期です。
夏(6〜8月)
滝見台まで来ると空気がひんやり。晴れた午前中は飛沫に虹が立ちます。避暑を兼ねた滝めぐりの本命シーズン。
秋(9〜11月)
周囲の木々が色づき、白い水を額縁のように囲みます。乗鞍エコーラインのシャトルバスは10月31日まで。
冬(12〜2月)
滝が凍りつき氷瀑に。ただし遊歩道は雪と氷に覆われます。スノーシューや軽アイゼンなど冬装備なしでは近づかないでください。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 滝見台で、音としぶきを浴びる
遊歩道の先の滝見台は、水しぶきが顔に届く距離。写真を撮る前に、まず何もせず立ってみてください。落差約22mぶんの音が、正面から体に当たってきます。

2. 晴れた午前、飛沫の虹を待つ
日差しが滝つぼの水煙に差し込むと、宙に虹が現れます。狙うなら晴れた日の午前中。雲が通るたびに消えては戻る、粘った人だけのごほうびです。

3. 遊歩道を「音で」歩く
駐車場から滝見台までは徒歩15分ほど。まだ姿が見えないうちから音だけが近づいてくる、この助走の時間が善五郎の滝のいちばんの演出です。急がずに歩いてください。

4. 雪解けの最大水量に立ち会う
春は山の雪がすべて水になって落ちてきます。同じ滝とは思えない厚みの水。残雪の白と新緑と滝の白が重なる、一年でいちばん密度の高い景色です。

5. 冬、凍った滝に会いに行く
厳冬期には滝そのものが凍って氷瀑になります。落ちる途中で時間が止まったような姿は圧巻。ただし冬の遊歩道は完全な雪山です。装備とガイドの検討を必ず。
あわせて回りたい、近くの見どころ

三本滝
水源の異なる3本の滝が一点で合流する、日本の滝百選の奇観。標高約1,800m、三本滝レストハウスの駐車場から徒歩約25分。乗鞍三滝でいちばん歩きごたえがあります。

番所大滝
落差約40m、幅約11m。乗鞍三滝で最大の水量を誇る一本で、松本市の特別名勝に指定されています。駐車場から階段を下りると、滝つぼ近くまで迫れます。

牛留池
休暇村乗鞍高原の裏手、木道を歩いてすぐの静かな池。風のない晴れた日には、水面に乗鞍岳が逆さまに映ります。滝の音のあとの静けさが際立ちます。

一の瀬園地
草原と湿原、点在する池を巡るトレイル。高低差が少なく、家族連れでものんびり歩けます。滝めぐりの合間に、平らな道で息を整えるのにちょうどいい場所です。

乗鞍畳平・お花畑
標高2,702m、バスで行ける日本最高所の高山帯。ここへはマイカーで入れず、三本滝ゲートから先はシャトルバスに乗り換えます。夏でも寒いので防寒着を忘れずに。
近くの人気飲食店
乗鞍の名物は在来種の「番所そば」。収穫量が少なく希少とされ、各店がそれぞれのやり方で打っています。ここではのりくら観光協会の公式サイトが紹介している、実在するお店を挙げます。
そば処 合掌そば処在来種の番所そばや県内の玄蕎麦を自家製粉/とうじ蕎麦が一推し📍Googleマップで現在地からのルートを見る在来種の番所そばや県内の玄蕎麦を自家製粉する一軒。乗鞍の郷土食「とうじ蕎麦」は、とうじ籠に入れた蕎麦を出汁にくぐらせて食べる冬の味です。
そば処 中之屋そば処水車挽きの番所そば/つなぎを使わない十割そば📍Googleマップで現在地からのルートを見る水車挽きの番所そばを守り続けている店。つなぎを一切使わない十割そばは、香りの立ち方が違います。滝で冷えた体に温かい一杯もよく合います。
ヤムヤムツリーカフェ・バウムクーヘン日本一標高の高いバウムクーヘン工房📍Googleマップで現在地からのルートを見るのりくら観光協会が「日本一標高の高いバウムクーヘン工房」と紹介するカフェ。歩いたあとの甘いものは、それだけで理由になります。
休暇村乗鞍高原レストラン・売店信州ブランド食材のランチ/土産の売店あり📍Googleマップで現在地からのルートを見る宿泊施設ですが、レストランと売店は立ち寄りにも使えます。牛留池の入口でもあるので、滝と池をつなぐ休憩地点として便利です。
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
善五郎の滝は「まっすぐ落ちる」ことが個性です。その素直さをどう写すかで、写真の印象が大きく変わります。
虹は晴れた午前に、滝つぼの右下を見る日差しが水煙に差し込むと虹が現れます。滝の全体像を撮るより、虹が出ている部分に寄ったほうが記憶に近い一枚になります。
水を「線」にするか「粒」にするか決めるシャッターを遅くすれば水は絹の線に、速くすれば粒が止まります。善五郎の滝は落ち方が素直なので、どちらでも成立する珍しい滝です。三脚を使うなら通行の邪魔にならない場所で。
引いて、森ごと入れる滝だけを大きく写すと、大きさが伝わりません。周りの木を額縁にして引きで撮ると、森の中にこの滝がある意味が見えてきます。
レンズの水滴対策を忘れずに滝見台は飛沫が届く距離です。撮っているうちにレンズ前面が水滴だらけになります。拭くものを一枚持っていくだけで、歩留まりがまったく変わります。
このエリアの宿(料金比較)
乗鞍高原に泊まる価値は、朝の早さにあります。日帰りだと着くのが昼前後になりますが、泊まれば人のいない時間の滝に立てます。夜には、街では見たことのない数の星が出ます。

乗鞍高原(上高地・乗鞍・白骨エリア)
滝めぐりと高原ハイキング向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
滝見台までの遊歩道は飛沫で濡れ、足元は滑りやすくなっています。売店が近くにあるわけでもありません。持って行くと安心なものをまとめました。
トレッキングシューズ遊歩道は木道と石段の山道で、滝に近づくほど飛沫で濡れています。滑らない靴底が最大の安全装備。サンダルは避けてください。
マウンテンパーカー(防風・撥水)滝見台は水しぶきが届き、夏でもひんやりします。撥水の一枚があれば、濡れを気にせず好きなだけ滝の前にいられます。
虫除けスプレー夏の遊歩道は森の中。水辺には虫が集まります。滝を眺める時間を虫と戦う時間にしないために、出発前にひと吹きしておきましょう。
ステンレスボトル/水筒駐車場にも滝にも自販機があるとは限りません。往復と滞在で1時間ほど歩くので、冷たい飲み物を持っていくと安心です。
モバイルバッテリー滝の前ではシャッターが止まらなくなります。山あいは電波を掴もうとして電池が減りやすく、地図アプリも使う一日。一本あると心強いです。
よくあるご質問(FAQ)
善五郎の滝の落差はどれくらいですか。
松本市公式観光サイトでは落差約22mと案内されています。三本滝、番所大滝とともに「乗鞍三滝」と呼ばれる三つの滝の一つです。
善五郎の滝へはマイカーで行けますか。
行けます。乗鞍のマイカー規制は三本滝ゲートから先、乗鞍山頂(畳平)へ向かう区間が対象です。善五郎の滝は乗鞍高原側にあるため規制の対象外で、自家用車で駐車場まで入れます。
駐車場から滝まではどれくらい歩きますか。
遊歩道を歩いて滝見台まで15分ほどが目安です。木道と石段の山道で、滝に近づくほど飛沫で濡れて滑りやすくなるため、歩きやすい靴で向かってください。
冬でも善五郎の滝を見られますか。
厳冬期には滝が凍って氷瀑になり、それを目当てに訪れる人もいます。ただし遊歩道は雪と氷に覆われた雪山になります。スノーシューや軽アイゼンなどの冬装備なしで近づかないでください。
乗鞍畳平へ行くシャトルバスは予約が必要ですか。
予約優先制で、空席があれば予約なしでも乗車できます。2026年は7月1日〜10月31日の運行で、乗鞍高原観光センターから乗鞍山頂(畳平)まで大人 往復2,600円、片道1,550円。予約は乗車日1ヶ月前の同日0:00からです。
善五郎の滝は、上高地・松本 モデルコースの乗鞍高原プランに組み込むのが黄金ルート。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
信州まつもと空港ゆきの国内線をはじめ、主要空港からのフライトを横断比較。空席は日々動くので早めのチェックが安心です。
















