
浅間牧場(浅間家畜育成牧場)
牛が草を食む、その向こうに浅間山がまるごと立っている。標高1,300m、800ヘクタールの空。
このページでわかること
- 浅間牧場が「800ヘクタールの県営牧場」と呼ばれる理由と、編集部5指標による評価
- 入場無料で歩ける範囲と、夜間入場は禁止という大切なルール
- 日本初の総天然色映画『カルメン故郷に帰る』と、名曲『丘を越えて』が残した二つの目印
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 北軽井沢エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
浅間牧場ってどんなところ?
軽井沢から国道146号を北へ、峠をひとつ越えると、風景が急に開けます。木立が途切れ、なだらかな草地がどこまでも続き、その向こうに浅間山が、遮るものなく立っている。浅間牧場です。群馬県公式サイトによれば、ここは浅間山の東北東山麓、標高約1,300メートルに位置する総面積約800ヘクタールの県営牧場で、放牧期間中は約500頭、冬は約350頭の牛が飼われています。800ヘクタールという数字は、正直なところ実感が湧きません。けれど現地に立つと、それが「端が見えない」という体感に変わります。ここの良さは、何かがあることではなく、何もないことです。乗り物もアトラクションも土産物の行列もない。あるのは草と、牛と、山と、風だけ。だからこそ、多くの人が柵にもたれたまま、しばらく動かなくなります。この牧場には、二つの目印があります。ひとつは「カルメンの木」。1951年に公開された松竹映画『カルメン故郷に帰る』は、木下惠介監督、高峰秀子主演の日本初の総天然色映画で、ほぼ全編が浅間山麓でロケされました。その所縁の木が、今も丘の途中に立っています。もうひとつは「丘を越えて」の歌碑。作曲は古賀政男、作詞は島田芳文で、島田はこの浅間牧場をモチーフに詞を付けたと伝わります。昭和52年、北軽井沢観光協会の尽力により、歌碑は牧場の入口近くの小さな丘へ移されました。つまりここは、日本の映画と歌謡曲が、同じ草の上から生まれた場所なのです。入場は無料です。群馬県の公式資料は、昼間のみ一般開放、夜間の入場は禁止と明記しています。牧場は観光施設である前に、牛を育てる現場です。そのことだけ、頭の片隅に置いて歩いてください。
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基本情報
| 名称 | 浅間牧場(群馬県浅間家畜育成牧場) |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県吾妻郡長野原町大字北軽井沢2032-23 |
| 料金 | 入場無料(群馬県公式資料の記載) |
| 開場時間 | 昼間のみ一般開放、夜間の入場は禁止(群馬県公式資料の記載) |
| 駐車場 | 第1駐車場 約30台、第2駐車場 18台(いずれも無料。群馬県公式資料の記載) |
| アクセス | JR軽井沢駅からバス約30分/上信越自動車道 碓氷軽井沢ICから車約40〜45分/JR長野原草津口駅から車約25分(群馬県公式サイト、長野原町観光情報サイトの記載) |
| 規模 | 浅間山の東北東山麓、標高約1,300m。総面積約800ha。放牧期間中は約500頭、冬は約350頭の牛を飼育(群馬県公式サイトの記載) |
| 売店 | 牧場入口に浅間牧場茶屋(別事業者)。長野原町観光情報サイトによれば売店は4〜11月営業で、12〜3月は定休 |
| 所要時間の目安 | 丘を歩いて写真を撮り、茶屋に寄って1〜2時間 |
行き方・駐車場
浅間牧場は軽井沢の中心部ではなく、峠を越えた群馬県側、北軽井沢にあります。群馬県公式サイトと長野原町観光情報サイトによれば、JR軽井沢駅からバスで約30分、上信越自動車道の碓氷軽井沢ICからは車で約40〜45分、JR長野原草津口駅からは車で約25分です。駐車場は第1が約30台、第2が18台で、いずれも無料。ここで正直にお伝えすると、この一帯は公共交通の本数が多くありません。バスの時刻表を先に確認しておかないと、帰りの一本を逃した瞬間に予定が崩れます。軽井沢駅でレンタカーを借りて、白糸の滝や鬼押出し園と一本の線でつなぐのが、いちばん無理のない組み立てです。そしてもうひとつ。群馬県の公式資料は、開放は昼間のみで夜間の入場は禁止と明記しています。夕暮れの牧場は確かに美しいのですが、ここは牛を育てる現場です。日が落ちる前に、静かに引き上げてください。
軽井沢までの新幹線と、その先の足をまとめて
浅間牧場は北軽井沢。軽井沢駅からバスで約30分、車なら碓氷軽井沢ICから約40〜45分かかります。バスの本数は多くないので、現地の足は先に決めておくのが安全です。東京から軽井沢までの新幹線と宿をまとめて比較しておけば、朝いちばんの、まだ誰もいない草地に立てます。








季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
高原の春は遅く、雪解けを待って草がようやく色づきはじめます。放牧が本格化する前の、いちばん静かな季節。標高1,300mの朝はまだはっきり冷え込むので、上着は必ず一枚。
夏(6〜9月)
この牧場が最も牧場らしい季節。下界が猛暑でも標高1,300mの風は涼しく、草を食む牛と浅間山が同じ画面に収まります。遮るものがないので、日よけと水分だけは忘れずに。
秋(10〜11月)
草が黄金色に枯れ、空気が澄んで浅間山の稜線がくっきり浮かびます。写真がいちばん抜ける季節。ただし冷え込みは急で、風も強くなります。防風の一枚が効きます。
冬(12〜2月)
牛は舎飼いに移り、牧場は雪と風だけの場所になります。長野原町観光情報サイトによれば売店も12〜3月は定休。訪ねるなら、静けさを目的にして、装備を整えてから。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 柵にもたれて、ただ牛を眺める
ここに来た人が最終的に行き着くのが、これです。何もしない。柵に腕を乗せて、牛が草を食む音を聞く。800ヘクタールという数字は、この姿勢で15分も過ごすと、ようやく体感に変わります。

2. カルメンの木の下に立つ
1951年、日本で初めて総天然色で撮られた映画『カルメン故郷に帰る』は、ほぼ全編がこの浅間山麓でロケされました。その所縁の木が、今も丘に立っています。75年前、同じ草の上にカメラがあった。

3. 「丘を越えて」の歌碑で、生まれた場所を確かめる
作曲は古賀政男、作詞は島田芳文。島田はこの牧場をモチーフに詞を付けたと伝わります。昭和52年、北軽井沢観光協会の尽力で歌碑は牧場入口近くの丘へ。曲名の「丘」は、目の前のこれです。

4. 浅間山の稜線を、端から端まで目で追う
都市で山を見るとき、私たちは山頂しか見ていません。ここでは裾野から山頂、また裾野へと、稜線をまるごと一本の線として追えます。遮るものがないというのは、そういうことです。

5. 鬼押出し園と続けて、浅間山の二つの顔を見る
牧場でやさしい浅間山を見たら、車で溶岩の海へ。1783年の噴火が固めた黒い岩と、牛の草地。同じ山がこの二つを同時に持っていると知ったとき、浅間山の見え方が変わります。
あわせて回りたい、近くの見どころ

鬼押出し園
1783年(天明3年)の浅間山大噴火の溶岩が固まった岩海を、遊歩道で巡る上信越高原国立公園内のスポット。牧場のやわらかな草地とは正反対の、同じ山が持つもうひとつの顔です。牧場から国道146号を南下した先にあります。

白糸の滝
湯川の源流、湾曲した岩壁の全面から地下水が白糸のように落ちる滝。牧場から軽井沢へ戻る道筋に組み込めます。軽井沢町公式サイトによれば軽井沢駅からバス25分+徒歩5分、車の場合は白糸ハイランドウェイの通行料が別途必要です。

旧碓氷峠見晴台
標高約1,200m、長野と群馬の県境に立つ展望台。軽井沢町公式サイトによれば、上州三山や浅間山まで見渡せます。牧場で浅間山を間近に見たあと、今度は遠景として眺め直すと、この山の大きさが立体的にわかります。

雲場池
軽井沢駅の近く、風が凪ぐと水面が鏡になる池。牧場の「広さ」に対して、こちらは「静けさ」。同じ日に両方を歩くと、軽井沢という土地の振れ幅がよくわかります。通年無料で開放されています。

旧軽井沢銀座通り
煉瓦色の石畳が続く、避暑地の顔とも言える商店街。通行は無料の公道です。牧場の風と土のあとに、人の賑わいへ戻ってくる。その落差込みで、一日の記憶が濃くなります。
近くの人気飲食店
正直にお伝えします。浅間牧場のまわりに飲食店はほとんどありません。実質的な主戦力は牧場入口に建つ茶屋で、あとは国道146号を南下して鬼押出し園の周辺まで出ることになります。実在を確認できた2軒をご紹介します。
- 🥛浅間牧場茶屋 レストランジェラート・アイスクリーム・食堂群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990(浅間牧場の入口)/8:30〜17:00(季節により変動)/4〜11月は無休、12〜3月は火・金曜定休(祝日は営業)📍Googleマップで現在地からのルートを見る
牧場の入口、国道146号の信号の角に建つ茶屋。搾りたての濃厚なジョッキ牛乳とソフトクリームが名物で、草地を歩いたあとの体にはこれ以上ないご褒美になります。ローストビーフ丼などの食事もあります。
食べログで見る › - 🍛キタカルカレー群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1054-77(鬼押出し園の向かい側の地番)/浅間牧場からは国道146号を南下📍Googleマップで現在地からのルートを見る
鬼押出し園の向かいにあるカレーの店。浅間牧場から鬼押出し園へ足を延ばす流れなら、昼食をここで挟めます。牧場周辺で店が見つからないときの、現実的な受け皿です。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
浅間牧場は「広さ」を撮る場所です。ところが広さは、写真にすると最も逃げやすい被写体でもあります。目の前の感動をそのまま持ち帰るための、実践的なコツをまとめました。
牧柵を、手前から奥へ通す草原だけを撮ると、写真は「ただの緑の面」になります。広さを伝えるのは、実は柵です。手前から奥へ延びる牧柵を画面に入れると、目が線を追って奥へ行き、はじめて距離が生まれます。
空を、思い切って多く取る浅間山を大きく写したくなりますが、この場所の主役は山と空の関係です。地平線を画面の下1/3に置いて、空を2/3。そうすると「遮るものがない」という体感が、はじめて写真の側に移ります。
一本の木を、基準点にする何もない風景は、大きさの基準を失います。カルメンの木のように単独で立つものを画面に入れると、見る人の頭の中で自動的に縮尺が計算され、草地が一気に広がります。
碑は、背景ごと撮る歌碑を正面からアップで撮ると、ただの石になります。少し引いて、後ろの草地と木立を入れてください。『丘を越えて』の「丘」が同じ画面に写った瞬間、その石は意味を持ちはじめます。
このエリアの宿(料金比較)
北軽井沢は公共交通の本数が少なく、日帰りだと滞在時間が読みにくいエリアです。逆に言えば、軽井沢側に一泊してしまえば、朝いちばんの、まだ誰もいない草地に立てます。牛が動きだす時間の牧場は、日中とはまったく別の場所です。

軽井沢エリア(軽井沢駅周辺)
浅間山麓ドライブの拠点にする滞在向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
浅間牧場は標高1,300mの、遮るもののない草地です。売店は入口の茶屋だけ。日差し、風、虫、この三つに備えておけば、丘の上で好きなだけ長居できます。
歩きやすい靴牧場の見どころは丘の上に散らばっていて、カルメンの木も歌碑も、草地の起伏を登った先にあります。舗装路ではなく土と草。雨上がりはよく滑るので、足元は安定したものを選んでください。
防風・防寒パーカー標高1,300m、しかも遮るものがありません。真夏でも風が吹き抜けると体感温度は一気に下がります。畳めば小さい一枚があるかないかで、丘の上で粘れる時間がまるで変わります。
つばのある帽子草地には日陰が一切ありません。木立の中を歩く軽井沢の他のスポットとは、この点が決定的に違います。標高が高い分、日差しも強い。つばのある帽子が、滞在の快適さを直接左右します。
虫除けスプレー牧場は草と家畜の場所です。当然、虫はいます。柵にもたれて牛を眺めるという、この場所いちばんの過ごし方は、じっと立ち止まる時間でもあります。一本あるだけで、その時間が守れます。
双眼鏡800ヘクタールの牧場では、牛はたいてい遠くにいます。肉眼では白い点にしか見えない群れも、双眼鏡なら表情まで届く。浅間山の山肌の襞を追うのにも効きます。広い場所ほど、これが効きます。
よくあるご質問(FAQ)
浅間牧場の入場料はいくらですか。
群馬県公式資料によれば入場は無料です。駐車場も第1駐車場が約30台、第2駐車場が18台で、いずれも無料と記載されています。
浅間牧場に駐車場はありますか。
あります。群馬県公式資料によれば、第1駐車場が約30台、第2駐車場が18台で、いずれも無料です。
浅間牧場へのアクセス方法を教えてください。
群馬県公式サイトと長野原町観光情報サイトによれば、JR軽井沢駅からバスで約30分、上信越自動車道の碓氷軽井沢ICから車で約40〜45分、JR長野原草津口駅から車で約25分です。この一帯はバスの本数が多くないため、レンタカーを利用するか、事前に時刻表を確認しておくことをおすすめします。
浅間牧場でカルメンの木や「丘を越えて」の歌碑は見られますか。
見られます。「カルメンの木」は、1951年公開の日本初の総天然色映画『カルメン故郷に帰る』の所縁の木として、丘の途中に立っています。『丘を越えて』の歌碑は、昭和52年に北軽井沢観光協会の尽力で、牧場の入口近くの小さな丘へ移築されました。
浅間牧場は夜も入れますか。
入れません。群馬県公式資料は、一般開放は昼間のみで、夜間の入場は禁止と明記しています。牧場は牛を育てる現場でもあるため、日中の訪問を守ってください。
浅間牧場は、軽井沢モデルコースの2日目、白糸の滝から鬼押出し園へ抜ける浅間山麓ドライブに組み込むのが黄金ルート。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
遠方から軽井沢、北軽井沢を目指すなら、羽田や成田までの国内線をANA、JAL、スカイマークなど横断比較。空席は日々動くので早めのチェックが安心です。
















