
旧三笠ホテル(きゅうみかさホテル)
1906年の灯りが、まだ消えていない。5年半の保存修理を終えて、2025年秋、森の中の白い縁取りがふたたび開きました。
このページでわかること
- 旧三笠ホテルが国指定重要文化財である理由と、編集部5指標による評価
- 2025年10月のリニューアルで新しく加わったカフェ、ミュージアムショップ、貸衣裳
- 入館料、開館時間、休館日(7月15日から10月31日は水曜も開館)
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい旧軽井沢の見どころ
- 旧軽井沢エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
旧三笠ホテルってどんなところ?
こげ茶の下見板に、白い縁取り。屋根の上には赤い八角の小塔。森を背にして立つその姿を最初に見たとき、多くの人が足を止めます。1906年、明治39年に建てられた木造の西洋式ホテル。日本人の手による設計と施工で、当時の日本にはまだ数えるほどしかなかった様式の建物が、避暑地の森の中にそのまま残りました。国が重要文化財に指定しているのは、単に古いからではありません。明治の日本が西洋の建築をどう受け止め、どう自分たちの木で組み直したのか、その答えが柱の一本、窓の格子ひとつに刻まれているからです。館内に入ると、赤いカーテンの向こうから光が射す階段室があり、吊りランプが灯っています。客室にはベッドが置かれたまま、格子窓の外には森の緑。誰かが泊まっていた気配が、100年以上たったいまも部屋の空気に残っているようです。2020年から続いた5年半の保存修理工事を終え、2025年10月1日にリニューアルオープンしました。新しく加わったのはカフェ、ミュージアムショップ、そして貸衣裳サービス。入館料は一般(高校生以上)1,000円、小学生または中学生500円。開館は9時から17時(最終入館16時30分)で、休館日は水曜ですが、7月15日から10月31日までは水曜も開いています。夏に軽井沢へ来るなら、曜日を気にせず訪ねられる季節です。
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基本情報
| 名称 | 重要文化財 旧三笠ホテル(きゅうみかさホテル) |
|---|---|
| 所在地 | 〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢1339番地342 |
| 開館時間 | 9:00〜17:00(最終入館は16:30まで)公式サイトで確認する › |
| 休館日 | 水曜日(7月15日〜10月31日を除く)、年末年始(12月28日〜1月3日)。水曜が祝祭日の場合はその後の最初の平日 |
| 入館料 | 一般(高校生以上)1,000円、小学生または中学生500円。団体(20名以上)各100円引き、軽井沢町民各半額 |
| 駐車場 | 乗用車25台、大型バス1台、障がい者等用エントランス門前2台、駐輪場20台 |
| 設備 | カフェ、ミュージアムショップ、貸衣裳サービス(2025年10月のリニューアルで新設) |
| アクセス | 旧軽井沢の三笠通り沿い。公式サイトに最寄駅からの所要時間の記載がないため、当日の交通手段は公式サイトや現地の案内でご確認ください |
| 所要時間の目安 | 館内をゆっくり見て1時間ほど。カフェやショップに寄るならもう少し(編集部の目安) |
行き方・駐車場
東京駅から軽井沢駅までは北陸新幹線で約70分。旧軽井沢の三笠通りを進んだ先に、森を背にした白と茶の建物が現れます。公式サイトには最寄駅からの所要時間の記載がないため、バスやタクシーの便は当日の案内でご確認ください。車の場合は乗用車25台分の駐車場があり、大型バス1台、障がい者等用がエントランス門前に2台、駐輪場20台も用意されています。新幹線で軽井沢へ入り、旧軽井沢を歩いて回る旅なら、新幹線と宿の比較から先に押さえておくと確実です。
軽井沢へは新幹線が早い
東京駅から軽井沢駅まで北陸新幹線で約70分。旧軽井沢の見どころは駅から近い範囲にまとまっているので、車を持たない旅でも十分に成立します。夏の週末は宿から先に埋まるので、新幹線と宿はまとめて比較しておくのが安心です。








季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
森の芽吹きと建物の白い縁取りが、いちばん明るく響き合う季節。この時期は水曜が休館日なので、訪問日は曜日を確かめてから決めてください。
夏(6〜9月)
7月15日から10月31日までは水曜も開館します。避暑地の空気の中、赤い屋根と青空の対比がもっとも鮮やかになる時期。旧軽井沢の散策とあわせて。
秋(10〜11月)
10月31日までは無休期間が続きます。木々が色づくと、こげ茶の外壁がいっそう深く見える季節。11月からは水曜休館に戻ります。
冬(12〜2月)
人が引き、建物と向き合う静かな時間が生まれます。12月28日から1月3日は年末年始休館。訪ねるなら防寒をしっかりと。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. まず外から、ぐるりと一周する
入館する前に、建物のまわりを歩いてみてください。角度が変わるたびに窓の並びと屋根の線が組み替わります。1906年の職人が何を考えて縁取りを白くしたのか、外から見るとよく伝わります。

2. 階段室の灯りの下に立つ
赤いカーテンの間から光が落ちる階段室は、館内でもっとも空気が変わる場所。吊りランプを見上げてから足元の手すりに触れると、当時の滞在客の動きがそのままなぞれます。

3. 客室の窓から森を眺める
ベッドが置かれた部屋の格子窓の向こうは、いちめんの緑。ここに泊まった人が朝いちばんに見た景色と、たぶんほとんど変わっていません。窓辺に立つだけで十分に伝わります。

4. 八角塔を見上げてから帰る
屋根の上にちょこんと載った八角の小塔は、この建物のいちばんの顔。晴れた日は赤い屋根とスレートの取り合わせが空に映えるので、帰りぎわにもう一度見上げてみてください。

5. カフェとショップ、貸衣裳を使う
2025年10月のリニューアルで、カフェ、ミュージアムショップ、貸衣裳サービスが加わりました。見学して終わりではなく、この建物の中で時間を過ごせるようになったのが、いまの旧三笠ホテルです。
あわせて回りたい、近くの見どころ

万平ホテル
起源は1764年の「亀屋」、現在のアルプス館は1936年完成という軽井沢のクラシックホテル。ジョン・レノンが1977年から1979年の3シーズン、毎年夏に滞在したことでも知られます。旧三笠ホテルと並べて歩けば、避暑地の建築が一気に立体になります。

軽井沢会テニスコート
会員専用のテニスコートが13面あり、1930年にウィリアム・ヴォーリズが手がけたクラブハウスが附設されています。会員制の施設のため、敷地内の見学可否は事前にご確認ください。

旧軽井沢銀座通り
パン屋、喫茶、蕎麦。旧軽井沢の中心を貫く商店街で、通り自体は公道なので歩くのは自由です。館内を見たあとに甘いものを、という流れがいちばん自然に決まります。

軽井沢ショー記念礼拝堂
軽井沢町大字軽井沢57-1に立つ、いまも現役の礼拝施設。日中は年間を通して原則開かれており、毎週日曜10時には礼拝が行われています。避暑地としての軽井沢がどこから始まったのかを確かめられる場所です。

二手橋
旧軽井沢銀座通りの北端、矢ケ崎川に架かる小さな橋。江戸期の軽井沢宿で旅人と飯盛女が別れ際に二手に分かれた場所という説が伝わりますが、一次情報での裏取りはできていません。静かな穴場です。
近くの人気飲食店
旧三笠ホテルの周辺には、実在を確認できた飲食店がありません。編集部が実際に検証したうえで最寄りといえるのは、三笠通り側の軽井沢デリカテッセン(直線で約1.3km)です。徒歩圏ではないため、車での移動を前提にしてください。無理に数を並べるより、確かめられた1軒だけをご案内します。
- 🥓軽井沢デリカテッセン惣菜・デリ、ドイツ料理軽井沢660-3/9:00〜17:30、木曜定休/7月下旬〜9月上旬は無休/1,000〜1,999円📍Googleマップで現在地からのルートを見る
自家製のハムとソーセージが看板の一軒。旧軽井沢で買って、森のベンチで開ける。明治の別荘族が持ち込んだ食文化が、そのまま店の形で残っています。冬季は9:00〜17:00、1月から3月中旬は水曜と木曜が定休です。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
旧三笠ホテルは、外観と館内でまったく性格の違う被写体です。どちらも「撮れる」場所ですが、狙いを決めておくと歩留まりが上がります。
- 📷外観は斜めから、塔を入れて
正面からだと縦横の線が平坦に写ります。角度をつけて建物の側面と正面を同時に入れ、屋根の八角塔まで画面に収めると、この建築らしさが一枚で伝わります。晴れた日は赤い屋根と空のコントラストが強く出るので、露出は少し落とし気味に。
開館9:00〜17:00(最終入館16:30) - 💡館内は光の強さに任せる
階段室も客室も、灯りと窓からの自然光だけの世界です。明るく持ち上げるより、暗い部分を暗いまま残したほうが、この建物の空気に近づきます。窓の格子と外の緑を画面の端に入れると、奥行きが生まれます。
館内の撮影可否は現地の掲示に従ってください
このエリアの宿(料金比較)
旧軽井沢は、朝いちばんの空気がいちばんのごちそうです。人が動き出す前の三笠通りを歩いて、開館と同時に館内へ。それができるのは、このエリアに泊まった人だけの特権。避暑地の夜と朝を両方味わうなら、旧軽井沢周辺から探すのが近道です。

旧軽井沢エリア(三笠通り周辺)
クラシック建築めぐりの拠点に※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
館内は木の床と階段が続く屋内施設で、周囲は森。旧軽井沢の街歩きとセットで回る前提で、あると当日ラクになるものをまとめました。
ウォーキングシューズ館内は木の床と階段、外は砂利敷きの前庭です。旧軽井沢の通りまで歩くことも考えると、履き慣れた一足がいちばん効きます。
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モバイルバッテリー暗い館内での撮影は、思った以上に電池を食います。旧軽井沢を歩き回る一日なら、一つ入れておくと安心です。
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折りたたみ傘軽井沢は高原の天気です。晴れていた空が短時間で変わることがあり、館内から駐車場までの数十mでも降られると困ります。
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ウェットティッシュ森の中の建物なので、手すりや窓辺に触れる場面が続きます。カフェやデリで買ったものを外で食べるときにも一つあると気が楽です。
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小銭入れ入館料は一般1,000円、小学生または中学生500円。旧軽井沢の小さな店も含めて、現金のやり取りをまとめておくと会計がすっと済みます。
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よくあるご質問(FAQ)
旧三笠ホテルの入館料はいくらですか。
一般(高校生以上)1,000円、小学生または中学生500円です。団体(20名以上)は各100円引き、軽井沢町民は各半額になります。
旧三笠ホテルは改修工事中ではないのですか。
保存修理工事は完了しています。5年半にわたる工事を終え、2025年10月1日にリニューアルオープンしました。現在は通常どおり見学できます。
旧三笠ホテルの休館日はいつですか。
水曜日ですが、7月15日から10月31日までは水曜も開館します。ほかに年末年始(12月28日〜1月3日)が休館で、水曜が祝祭日の場合はその後の最初の平日が休館日になります。
旧三笠ホテルに駐車場はありますか。
あります。乗用車25台、大型バス1台、障がい者等用がエントランス門前に2台、駐輪場20台です。
リニューアルで新しくなったところはどこですか。
カフェ、ミュージアムショップ、貸衣裳サービスが新設されました。見学するだけでなく、館内で時間を過ごせるようになっています。
旧三笠ホテルは、軽井沢のモデルコースで旧軽井沢を歩く日に組み込むのが自然な流れ。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
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