
万平ホテル(まんぺいホテル)
木立の奥に、白と黒の格子が浮かびます。江戸の旅籠から続く宿は、軽井沢がまだ避暑地になる前の空気を、そのまま今日まで運んできました。
このページでわかること
- 万平ホテルが「軽井沢の原点」と呼ばれる理由と、編集部5指標による評価
- 1936年築アルプス館の見どころと、ジョン・レノンが通った3シーズンの話
- カフェテラスの利用ルール(宿泊者以外も可、予約は受け付けず順番待ち)
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい旧軽井沢の見どころ
- 旧軽井沢エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
万平ホテルってどんなところ?
旧軽井沢の喧騒から少しだけ外れ、ケヤキの木立に入った途端、音が変わります。その奥に、白い壁と黒い柱が幾何学模様を描く建物が立っています。万平ホテルです。この宿の始まりは1764年、明和元年に開いた中山道の旅籠「亀屋」。つまり軽井沢が避暑地と呼ばれるよりも百年以上前から、ここは旅人を泊めてきました。今わたしたちが見上げている本館アルプス館は1936年、昭和11年の完成です。和の意匠と西洋の骨格が一つの建物の中で握手しているような、あの時代の日本にしか生まれなかった姿をしています。ジョン・レノンがオノ・ヨーコさんと家族で通ったのは1977年から1979年までの3シーズン。毎年夏、この廊下を、この庭を、彼らは普通の家族として歩いていました。カフェテラスは宿泊者でなくても利用でき、予約は受け付けず当日の順番待ち。木のテーブルに置かれる番号札には、すずらんの絵が手描きで入っています。順番を待つ時間さえ惜しくないのは、その札一枚に、この宿が二百年以上かけて積み上げてきた作法が宿っているからです。泊まらなくてもいい、ただ木立の下から見上げるだけでいい。軽井沢という土地が何を大切にしてきたのか、ここに来ると言葉より先にわかります。
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基本情報
| 名称 | 万平ホテル(まんぺいホテル)/本館は「アルプス館」 |
|---|---|
| 所在地 | 〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925 |
| 創業・建築 | 起源は1764年(明和元年)開業の旅籠「亀屋」。現在のアルプス館は1936年(昭和11年)完成地図・口コミを見る › |
| 営業時間 | カフェテラスは公式サイトに9:30〜18:00(L.O.17:00)と案内。季節により変わることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください |
| 料金 | 宿泊料金、カフェテラスのメニュー価格とも公式サイトで掲出を確認できませんでした。最新は公式サイトでご確認ください |
| カフェテラスの利用 | 宿泊者以外も利用可。予約は受け付けておらず、当日の順番待ち受付 |
| アクセス | 旧軽井沢銀座通りまで徒歩10分(公式サイト記載)。東京駅から軽井沢駅までは北陸新幹線で約70分 |
| 所要時間の目安 | 外観と庭を眺めるだけなら30分ほど、カフェテラスで過ごすなら1〜2時間 |
行き方・駐車場
東京駅から軽井沢駅までは北陸新幹線で約70分。着いてしまえば、旧軽井沢は歩いて回れる大きさです。公式サイトによれば、万平ホテルから旧軽井沢銀座通りまでは徒歩10分。銀座通りをひやかしてから木立の道へ入る順路が気持ちよく、坂もゆるやかです。駐車場については公式サイトで台数や条件の掲出を確認できなかったため、車で向かう方は事前に公式サイトへご確認ください。新幹線の指定席は夏の週末から埋まっていくので、日程が決まったら新幹線・鉄道の比較で先に足を押さえておくと安心です。
新幹線は早めに押さえるのが正解
軽井沢は東京駅から北陸新幹線で約70分。日帰りもできる近さゆえに、夏の週末とお盆の指定席は早い段階で埋まります。宿を決めたら、次は足を押さえる番です。








季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
木立が芽吹き、庭の山野草が動き出す季節。白と黒の外観が、まだ透けている枝越しにいちばんよく見える時期でもあります。
夏(6〜9月)
ジョン・レノン一家が毎年訪れたのも夏でした。緑は最も濃く、カフェテラスの順番待ちも最も長い季節。早い時間に着くのが賢い選択です。
秋(10〜11月)
ケヤキが色づき、黒い柱の格子に赤や黄が重なります。人が落ち着き、建物とゆっくり向き合える狙い目の季節です。
冬(12〜2月)
葉が落ちて、アルプス館の骨格がむき出しになります。1936年の設計がどれほど端正だったか、冬にいちばんよくわかります。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 木立の下から、まず建物を見上げる
いきなり玄関へ向かわないでください。ケヤキの幹の間に立ち、白い壁を格子が分割していく様子を見上げる。1936年の職人が何を考えてこの線を引いたのか、その問いだけで数分が過ぎます。

2. 石段のアプローチをゆっくり歩く
玄関までの小径には、苔むした岩と山野草が寄り添っています。数十歩しかないのに、この道を抜けると呼吸が深くなる。軽井沢の別荘文化が何を美しいとしてきたか、足裏で理解できる場所です。

3. カフェテラスで、木の番号札を受け取る
宿泊者でなくても利用できます。予約は受け付けておらず、当日の順番待ち受付。渡される木の札には、すずらんが手描きで入っています。プラスチックの番号札に慣れた手のひらが、少し驚きます。

4. 車寄せの下で、1977年の夏を思う
ジョン・レノンが家族で通ったのは1977年から1979年の3シーズン。世界でいちばん有名だった人が、ここでは普通の父親として夏を過ごしました。それを許した土地の懐の深さごと、この車寄せは記憶しています。

5. 旧軽井沢銀座通りまで歩いて戻る
公式サイトによれば徒歩10分。にぎやかな通りから静かな木立へ、そしてまた戻る。この落差を一日のうちに二度味わうのが、旧軽井沢のいちばん贅沢な歩き方です。
あわせて回りたい、近くの見どころ

重要文化財 旧三笠ホテル
「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれた木造の洋館。5年半の保存修理工事を終え、2025年10月1日にリニューアルオープンしました。開館は9:00〜17:00(最終入館16:30)、入館料は一般1,000円、小中学生500円。水曜休ですが7月15日〜10月31日は水曜も開館します。

軽井沢会テニスコート
会員専用のテニスコートが13面あり、1930年にウィリアム・ヴォーリズが手がけたクラブハウスが附設されています。会員制の施設のため、敷地内の見学可否は事前にご確認ください。

旧軽井沢銀座通り
老舗のパン屋、ジャム、喫茶が並ぶ軽井沢いちばんの目抜き通り。万平ホテルの静けさと、この通りのにぎやかさ。両方を知って初めて旧軽井沢を歩いたと言えます。

二手橋
旧軽井沢銀座通りの北端、矢ケ崎川に架かる小さな橋。江戸期に軽井沢宿の旅人と見送る人が二手に分かれた場所だという説があります。名前の由来は諸説あり、確かなのは、この橋を渡ると木立の深さが一段変わることだけです。

雲場池
木立を映す静かな池。町公式によれば軽井沢駅からタクシーで5分です。池の近くに駐車場はなく、軽井沢駅北口西側駐車場や矢ヶ崎公園駐車場の利用が案内されています。池前面の道路への路上駐車は避けてください。
近くの人気飲食店
万平ホテルはそれ自体が食の目的地です。館内のカフェテラスは宿泊者でなくても利用でき、そこから旧軽井沢の名店までは歩ける距離。順番待ちの時間を逆算して、どちらを先にするか決めておくと一日がうまく回ります。
- 🍎万平ホテル カフェテラスカフェ万平ホテル館内/アップルパイ、ロイヤルミルクティー、各種タルト/営業時間は公式サイトでご確認ください📍Googleマップで現在地からのルートを見る
宿泊者以外も利用できる、この宿でいちばん敷居の低い扉。予約は受け付けておらず当日の順番待ちです。木立に開いたテラス席で、すずらんの番号札を横に置いて過ごす時間そのものが名物といえます。
食べログで見る › - 🍜軽井沢 川上庵 本店そば・天ぷら・居酒屋軽井沢6-10(万平ホテルから約0.8km)/10:00〜22:00(L.O.21:00)/無休📍Googleマップで現在地からのルートを見る
自家製粉の石臼挽き蕎麦を出す旧軽井沢の一軒。鴨せいろ、天せいろ、くるみせいろが看板です。10時から22時まで通しで開いているので、カフェテラスの順番待ちが長い日の逃げ場としても頼りになります。
食べログで見る ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
万平ホテルは、白い壁と黒い柱という強いコントラストを持っています。だからこそ露出をカメラ任せにすると、壁が飛ぶか柱が潰れるかのどちらかになります。この建物と正面から向き合うための3つのヒントです。
- 🌿木立を額縁にして、下から見上げる
建物だけを切り取ると、ただの洋館写真になります。手前のケヤキの幹や枝を画面の端に入れ、少ししゃがんで見上げると、林の中に建っているという万平ホテルの本質が一枚に入ります。緑が濃い夏ほど効きます。
館内の撮影可否はスタッフの案内に従ってください - ☁️曇りの日と、朝いちばんを狙う
白壁と黒柱の建物は、晴天の真昼がいちばん難しい被写体です。薄曇りなら格子の陰影が均一に出て、細部まで写ります。晴れるなら、光がやわらかい午前の早い時間に。
現役のホテルです。宿泊者の写り込みにご配慮を - 🔍全景でなく、手のひらの中を撮る
この宿の記憶に残るのは、建物の全景よりも、すずらんが手描きされた木の番号札のような小さなものだったりします。テーブルの上の一枚に寄る。そこにこの宿が二百年かけて積み上げた作法が写ります。
他のお客様や私物が写り込まないようご注意を
このエリアの宿(料金比較)
旧軽井沢に泊まる価値は、朝と夜にあります。日帰り客が去った夕方の木立、店が開く前の銀座通り。その二つの時間帯は、このエリアに泊まった人だけのものです。万平ホテルの木立を朝いちばんに歩きたいなら、宿は旧軽井沢周辺から探すのが近道です。

旧軽井沢エリア(万平ホテル周辺)
歩いて回れる避暑地の中心※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
旧軽井沢は歩いて回る街です。標高が高いぶん夏でも朝夕は空気が変わり、山の天気は昼過ぎに崩れることがあります。ホテルとその周辺を気持ちよく歩くための5点をまとめました。
歩きやすい靴万平ホテルから旧軽井沢銀座通りまで徒歩10分。石段のアプローチや木立の小径も含めて、旧軽井沢は結局ずっと歩いています。足元が快適なら、もう一本先の道まで行こうという気になります。
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折りたたみ傘浅間山の麓の天気は、午後に気が変わります。木立の下は雨宿りにならず、カフェテラスの順番待ちは屋外です。鞄に一本忍ばせておくだけで、予定を変えずに済みます。
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モバイルバッテリー白と黒の格子を前にすると、撮る枚数は自分の想像を必ず超えます。旧軽井沢は地図アプリの出番も多い街。夕方に電池切れで立ち尽くさないための保険です。
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小銭入れ旧軽井沢には、現金のほうが早い小さな店がまだ残っています。ジャム一瓶、パン一つ。財布ごと出さずに済む一つがあると、レジ前の所作までなんとなく上品になります。
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ウェットティッシュ木立を歩けば手は汚れ、テラス席では焼き菓子を手でつまみます。旧軽井沢の食べ歩きにも効く、鞄の底のいちばん地味な戦力です。
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よくあるご質問(FAQ)
万平ホテルのカフェテラスは宿泊者以外も利用できますか。
利用できます。公式サイトによれば予約は受け付けておらず、当日の順番待ち受付です。混み合う夏の日中は待ち時間が出るため、時間に余裕を持ってお越しください。
万平ホテルにジョン・レノンが滞在したのはいつですか。
公式サイトによれば、1977年から1979年までの3シーズン、毎年夏に滞在しました。「1976年から」と記す資料がありますが、公式の記載は1977年からの3シーズンです。
万平ホテルのアルプス館はいつ建てられたのですか。
1936年(昭和11年)の完成です。ホテルとしての起源はさらに古く、1764年(明和元年)に開業した中山道の旅籠「亀屋」にさかのぼります。
万平ホテルから旧軽井沢銀座通りまではどのくらいかかりますか。
公式サイトの案内では徒歩10分です。木立の道を抜けると通りに出るので、銀座通りの散策とセットで組み立てるのがおすすめです。
万平ホテルの宿泊料金や駐車場はどこで確認できますか。
宿泊料金、カフェテラスのメニュー価格、駐車場の詳細とも公式サイトでの掲出を確認できませんでした。最新の情報は万平ホテル公式サイトでご確認ください。
万平ホテルは、軽井沢モデルコースで旧軽井沢銀座通りとセットに組むのが黄金ルート。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
遠方から軽井沢へ向かうなら、羽田・成田までの国内線をANA、JAL、スカイマークなど横断比較。空席は日々動くので早めのチェックが安心です。
















