
湯の丸高原 つつじ平(ゆのまるこうげん つつじだいら)
約60万株が、標高1,750mの斜面を朱に染める。ただしそれは6月の話です。この記事は、来年の6月のために書きます。
このページでわかること
- 約60万株・174ha・国指定天然記念物という、つつじ平の規模と編集部5指標による評価
- レンゲツツジの見頃は例年6月中旬〜下旬。今から行くなら何が見られるか
- 夏山リフトの運行日が公式サイト間で食い違っているという、正直な注意
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 軽井沢エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
湯の丸高原つつじ平ってどんなところ?
まず、正直なことから書きます。このページを7月から5月に読んでいる方へ。つつじ平のレンゲツツジは、今は咲いていません。信州とうみ観光協会によれば、見頃は例年6月中旬から下旬。令和8年度の湯の丸高原つつじ祭も、2026年6月5日から6月30日で既に終わっています。それでもこの場所を紹介するのは、来年の6月に、あなたにここへ行ってほしいからです。湯の丸高原つつじ平は、長野県東御市と群馬県嬬恋村の境にあります。信州とうみ観光協会によれば、レンゲツツジは約60万株、174haに広がる群落で、昭和31年(1956年)5月15日に国の天然記念物に指定されています。「湯の丸高原レンゲツツジ大群落」というのが、天然記念物としての正式な名前です。数字だけ見てもピンと来ないかもしれません。174haは、東京ドーム約37個分にあたります。その斜面全体が、6月の下旬、朱色に変わる。とうみ観光協会は「初夏6月下旬には湯ノ丸山の山肌を鮮やかな朱色の絨毯のように染め上げます」と書いています。絨毯という比喩が誇張でないことは、写真を見ていただければわかると思います。リフトを運営する湯の丸高原の公式サイトによれば、この一帯の標高は1,750m。軽井沢の中心部から車で足を延ばす距離にありますが、そこは既に本格的な高原です。レンゲツツジは、放牧地に多く残る花です。牛が有毒なレンゲツツジを食べ残すため、放牧の跡地に群落が育つ。つまりこの朱色の絨毯は、手つかずの自然というより、人と牛と花が長い時間をかけて作った風景です。国が天然記念物に指定したのも、そういう成り立ちを含めての価値でしょう。6月に、ここへ行ってください。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | 湯の丸高原 つつじ平(天然記念物としての名称は「湯の丸高原レンゲツツジ大群落」) |
|---|---|
| 所在地 | 長野県東御市・群馬県嬬恋村の境 |
| 規模 | レンゲツツジ 約60万株、174haに広がる群落。昭和31年(1956年)5月15日に国の天然記念物に指定(信州とうみ観光協会の記載) |
| 標高 | 約1,750m(湯の丸高原公式サイトの記載) |
| レンゲツツジの見頃 | 例年6月中旬〜下旬(信州とうみ観光協会の記載)。東御市公式は「初夏6月下旬」と案内しています |
| つつじ祭 | 令和8年度 湯の丸高原つつじ祭は2026年6月5日(金)〜6月30日(火)。会場は湯の丸高原第一リフト一帯・つつじ平(信州とうみ観光協会・嬬恋村観光協会の記載) |
| 夏山リフト | ⚠️公式サイト間で運行日の記載が食い違っています。リフト運営者(yunomaru.co.jp)は「6/11〜6/30、7月は土日祝、8/1〜8/16、以降土日運行予定」、信州とうみ観光協会は「6/5〜6/30、7月は土日祝のみ、8月は毎日」。運行時間は両者とも8:30〜16:30。訪問前に信州とうみ観光協会(0268-62-7701)等へ必ずご確認ください |
| リフト料金 | 大人 片道800円・往復1,300円、こども 片道500円・往復800円。3歳未満無料、15名以上10%off(嬬恋村観光協会の記載) |
| アクセス | 東部湯の丸ICから車で約20分、小諸ICから車で約20分(嬬恋村観光協会の記載)。ただし東御市公式は「東部湯の丸ICより約18km(約30分)」としており、所要時間の記載が異なります。しなの鉄道 田中駅・滋野駅からタクシー約35分(東御市公式の記載) |
| 駐車場 | 地蔵峠 無料駐車場1,300台(信州とうみ観光協会・嬬恋村観光協会の記載) |
| ペット | 「山へのペットの連れ込みはご遠慮ください」(信州とうみ観光協会の記載) |
| 公式情報 | 湯の丸高原レンゲツツジ(信州とうみ観光協会) ›/湯の丸高原 公式サイト › |
行き方・駐車場
つつじ平は長野県東御市と群馬県嬬恋村の境、地蔵峠から登った高原にあります。アクセスについては、公式の記載が分かれている点を正直にお伝えします。嬬恋村観光協会は東部湯の丸ICから車で約20分、小諸ICから約20分としていますが、東御市公式サイトは「東部湯の丸ICより約18km(約30分)」としています。約20〜30分と幅を持って見ておくのが安全です。そして軽井沢の中心部からの所要時間について、公式の記載は確認できませんでした。電車の場合は、しなの鉄道の田中駅・滋野駅からタクシーで約35分と東御市公式が案内しています。ただし佐久平駅からの定期バスは廃止されており、シャトルバスも平成25年度に廃止されています。つまり公共交通で気軽に行ける場所ではありません。駐車場は心配ありません。地蔵峠に無料の駐車場が1,300台あります(信州とうみ観光協会・嬬恋村観光協会の記載)。夏山リフトについては、注意が必要です。運行日の記載が公式サイト間で食い違っています。リフト運営者のサイトは「6/11〜6/30、7月は土日祝、8/1〜8/16、以降土日運行予定」、信州とうみ観光協会は「6/5〜6/30、7月は土日祝のみ、8月は毎日」。運行時間はどちらも8:30〜16:30です。7月は土日祝のみという点は両者で一致しているため、平日に訪ねてもリフトは動いていません。訪問前に信州とうみ観光協会(0268-62-7701)へご確認ください。
つつじ平へは車が前提です
佐久平駅からの定期バスは廃止、シャトルバスも平成25年度に廃止されています。しなの鉄道の田中駅・滋野駅からタクシーで約35分という選択肢はありますが、現実的には車が前提です。地蔵峠の駐車場は1,300台が無料。6月のつつじ祭を狙うなら、宿と一緒に早めに押さえておくのが安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
標高1,750mの高原に、春はゆっくり来ます。つつじはまだ咲きません。夏山リフトも運行期間の前です。この季節にここを目的地にするのは、正直おすすめしません。狙いは6月です。
夏(6〜9月)
6月がすべてです。信州とうみ観光協会によれば見頃は例年6月中旬〜下旬、つつじ祭は2026年は6月5日〜6月30日でした。7月に入ると花は終わり、リフトも土日祝のみに。8月の運行日は公式間で記載が分かれています。緑の高原としては気持ちのいい季節です。
秋(10〜11月)
つつじの季節ははるか後方。ただし標高1,750mの高原そのものは、澄んだ空気と草紅葉の季節を迎えます。夏山リフトの運行期間は終わっているため、歩いて登ることになります。静けさを求めるならこの季節も悪くありません。
冬(12〜2月)
湯の丸高原はスキー場になります。つつじ平としての顔は雪の下です。近隣の飲食施設もこの季節にだけ開くものがあり、夏とは営業カレンダーがまるで逆になります。つつじを目的にする季節ではありません。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 6月中旬〜下旬に、来る
このページで最も大切な一項目です。信州とうみ観光協会によれば見頃は例年6月中旬〜下旬。約60万株、174haが朱に染まるのはこの2週間ほどです。他の11ヶ月に来ても、ここは「緑のきれいな高原」でしかありません。日程がすべてを決めます。

2. 174haという規模を、目で確かめる
約60万株、174ha。東京ドーム約37個分の斜面が朱色になります。とうみ観光協会が「朱色の絨毯のように染め上げます」と書くのは誇張ではありません。一株ずつ見るのではなく、斜面全体を視野に入れて立ってください。数字が実感に変わります。

3. 夏山リフトで、上から俯瞰する
第1リフトで標高を稼げます。大人 片道800円・往復1,300円、こども 片道500円・往復800円。運行時間は8:30〜16:30。ただし運行日は公式サイト間で食い違っており、7月は土日祝のみという点だけが一致しています。事前確認は必須です。

4. なぜ牛の放牧地に群落があるのかを知る
レンゲツツジは有毒で、牛が食べ残します。だから放牧地にだけ群落が残る。この朱色の絨毯は、手つかずの自然ではなく、人と牛と花が長い時間をかけて作った風景です。国指定天然記念物(昭和31年5月15日指定)の意味が、少し変わって見えてきます。

5. つつじ祭のイベントデーを狙う
令和8年度のつつじ祭は2026年6月5日〜6月30日、会場は第一リフト一帯・つつじ平でした。6月21日のイベントデーには、開会式や嬬恋村産キャベツ・東御市産ブロッコリーの配布、ラジオ体操、太鼓、フラダンス等が行われました。来年の日程は公式でご確認ください。
あわせて回りたい、近くの見どころ

鬼押出し園
天明3年(1783年)の浅間山大噴火の溶岩が固まった岩海。同じ嬬恋村にあり、浅間山麓を車で回る一日にまとめられます。8:00〜17:00(最終入園16:30)、大人700円・小学生500円、駐車場は750台が無料です。

池の平湿原
標高2,000m、数万年前の三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原。東御市公式によれば高山植物は6〜9月が見どころで、つつじ平の見頃を外した夏でもこちらは楽しめます。駐車場は有料(普通車600円、2025年度表記)です。

白糸の滝
岩肌の全面から地下水が絹糸のように流れ落ちる滝。軽井沢へ戻る道の途中に組み込めます。軽井沢町公式サイトによれば碓氷軽井沢ICから22km、50分。白糸ハイランドウェイの通行料が別途必要です。

旧碓氷峠見晴台
標高約1,200m、長野県と群馬県の県境にある展望台。つつじ平も県境の高原なので、県をまたぐ場所を二つ続けて訪ねる一日になります。軽井沢町公式によれば上毛三山、日光連山、浅間山、八ヶ岳を望みます。

雲場池
風が凪ぐと水面が鏡になる、軽井沢駅近くの池。通年無料で開放されています。高原の朱色を浴びたあと、軽井沢へ戻ってこの水面を見る。標高1,750mから一気に降りてきた体に、平地の静けさが沁みます。
近くの人気飲食店
ここも正直にお伝えします。湯の丸高原の山上には、夏に営業している飲食店がほとんどありません。いちばん近い湯の丸スキー場レストハウス内の「フレンド」は11月末〜4月上旬のスキーシーズンのみ、鹿沢スノーエリアの「GOLIN」は6〜10月が休業で、つつじの見頃である6月も開いていません。鹿沢温泉エリアの食事処は完全予約制です。つつじ平へ行く日は、弁当を持参するか、下山して食べるのが現実的です。以下は実在と営業状況を確認できた2軒です。
- 🍲中居屋そば・オーガニック・天ぷら万座鹿沢口駅から343m(地蔵峠から約20km)/11:00〜14:30、17:00〜20:00/火曜定休/昼夜とも¥1,000〜¥1,999📍Googleマップで現在地からのルートを見る
この一帯で通年営業が確認できた、ほぼ唯一の店です。地蔵峠から約20km下った三原・万座鹿沢口エリアにあります。つつじ平を見たあとに山を下りて食事、という現実的な計画を立てるなら、ここが軸になります。
食べログで見る › - 🏨湯の丸高原ホテルホテル(日帰り入浴あり)東御市湯の丸高原1270(Tel 0268-62-0376)/不定休/食事の営業時間・予算は食べログに未掲載。日帰り入浴は可(湯の丸高原公式サイトの記載)📍Googleマップで現在地からのルートを見る
地蔵峠にある宿。日帰り入浴ができることは公式サイトで確認できましたが、食堂としての一般開放の可否や食事の営業時間は確認できませんでした。食事を当てにして向かうのは避け、事前に電話でご確認ください。
食べログで見る ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
約60万株、174ha。規模が大きすぎて、写真にすると意外と平板になるのがつつじ平です。あの朱色の絨毯を持ち帰るためのコツをまとめました。
花より、斜面を撮るレンゲツツジの一株をアップで撮ると、ただの花の写真になります。この場所の主役は174haという規模です。斜面全体が朱に染まっている広がりを画面に入れてください。手前に花、奥に染まった斜面、その先に湯の丸山、が基本形です。
一本の木を、基準として入れる朱色だけが広がる画面は、大きさの手がかりがなくスケールが消えます。カラマツや白樺を一本だけ画面に立たせると、それが定規になって群落の広さが伝わる。「主役の朱」と「基準の緑」、この二つで構図が決まります。
曇りの日を、悲しまないレンゲツツジの朱は、ピーカンの直射だと白飛びして色が痩せます。曇天のやわらかい光のほうが、朱色は深く乗る。晴れなかった日ほど良い色が撮れることがあるので、天気予報を見て中止を決めるのは早計です。
リフトの上から、俯瞰を1枚第1リフトは標高を稼げるので、地上では絶対に撮れない俯瞰が手に入ります。ただし運行日は公式間で食い違っており、7月は土日祝のみ。運行時間は8:30〜16:30です。この1枚を狙うなら、日程の確認が先です。
このエリアの宿(料金比較)
つつじ平は軽井沢の中心部から車で足を延ばす場所で、公共交通は定期バスもシャトルバスも廃止されています。6月の朝いちばんの光で朱色の斜面を見たいなら、前泊は現実的な選択です。軽井沢を拠点にすれば、浅間山麓と高原をまとめて回れます。

軽井沢エリア(軽井沢駅周辺)
高原へ足を延ばすドライブ拠点に※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
標高1,750mの高原です。しかも山上に売店や食事処がほぼありません。ここは「持っていかないと手に入らない」場所だという前提で、5つを選びました。
トレッキングシューズリフトで上がったとしても、つつじ平の群落を歩いて回ることになります。7月は土日祝しかリフトが動かないため、平日なら歩いて登る前提。標高1,750mの山道です。街の靴で来る場所ではありません。
防風パーカー標高1,750m。麓が暑くても、この高さの開けた斜面は風が通り抜けます。リフトに乗っている間はさらに体感が下がります。6月の高原は、朝夕はっきり冷えると考えておいてください。一枚あるだけで粘れる時間が変わります。
水筒山上に売店や自販機は期待できません。夏に営業している飲食店がほぼないエリアです。地蔵峠を出たら、次に何か買える場所は約20km下った先。水は必ず持って上がってください。これは快適さではなく安全の話です。
日焼け止め標高1,750mの紫外線は、平地とは比較になりません。しかもつつじ平は開けた斜面で、日差しを遮るものがない。そこで写真を撮りながら長時間立ち止まることになります。塗らないと、確実に後悔します。
サングラス高原の強い日差しの下で、朱色の斜面と緑と空を見続けます。偏光タイプなら、レンゲツツジの朱と空の青が締まって見えるので、撮影前にどの角度がいちばん色が乗るかを目で確かめるのにも使えます。
よくあるご質問(FAQ)
湯の丸高原つつじ平のレンゲツツジの見頃はいつですか。
信州とうみ観光協会によれば、例年6月中旬〜下旬です。東御市公式は「初夏6月下旬」と案内しています。令和8年度の湯の丸高原つつじ祭は2026年6月5日(金)〜6月30日(火)に開催されました。7月以降は花の季節が終わるため、朱色の群落を見ることはできません。
湯の丸高原つつじ平のレンゲツツジはどれくらいの規模ですか。
信州とうみ観光協会によれば、約60万株、174haに広がる群落で、昭和31年(1956年)5月15日に国の天然記念物に指定されています。天然記念物としての名称は「湯の丸高原レンゲツツジ大群落」です。一帯の標高は約1,750mです。
湯の丸高原の夏山リフトの運行日と料金を教えてください。
料金は大人 片道800円・往復1,300円、こども 片道500円・往復800円(3歳未満無料、15名以上10%off)。運行時間は8:30〜16:30です。ただし運行日については公式サイト間で記載が食い違っており、リフト運営者は「6/11〜6/30、7月は土日祝、8/1〜8/16、以降土日運行予定」、信州とうみ観光協会は「6/5〜6/30、7月は土日祝のみ、8月は毎日」としています。7月が土日祝のみという点は一致しています。訪問前に信州とうみ観光協会(0268-62-7701)へご確認ください。
湯の丸高原つつじ平に駐車場はありますか。
あります。信州とうみ観光協会・嬬恋村観光協会によれば、地蔵峠に無料駐車場が1,300台あります。なお近隣の池の平駐車場は有料(普通車600円ほか)ですが、有料期間の表記が2025年度のもののため、最新の情報はご確認ください。
湯の丸高原つつじ平の近くに食事ができる場所はありますか。
正直に申し上げると、山上には夏に営業している飲食店がほとんどありません。湯の丸スキー場レストハウス内のフレンドは11月末〜4月上旬のスキーシーズンのみ、鹿沢スノーエリアのGOLINは6〜10月が休業です。鹿沢温泉エリアの食事処は完全予約制。地蔵峠から約20km下った万座鹿沢口駅周辺の中居屋などが現実的な選択肢になります。弁当を持参されることをおすすめします。
湯の丸高原つつじ平は、軽井沢モデルコースから6月に足を延ばすなら加えたい高原の穴場。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
遠方から軽井沢を目指すなら、羽田や成田までの国内線をANA、JAL、スカイマークなど横断比較。空席は日々動くので早めのチェックが安心です。
















