
那覇市第一牧志公設市場(まきしこうせついちば)
青い魚、赤い魚、緑の魚。1階で選んだその魚が、2階で料理になって出てくる。「県民の台所」は、今日も生きています。
このページでわかること
- 「県民の台所」と呼ばれてきた理由と、編集部5指標による評価
- 1階で買って2階で食べる「持ち上げ」の正しいやり方と、料金の考え方
- 2023年3月に建て替わった新しい市場のフロア構成
- 営業時間、第4日曜の定休日、駐車場がないという重要な注意点
- 那覇エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
第一牧志公設市場ってどんな場所?
1階に足を踏み入れた瞬間、まず色に驚きます。青いブダイ、赤いイラブチャー、緑がかった南国の魚たちが氷の上に並び、その隣では花を飾った豚の頭がサングラスをかけてこちらを見ている。本土のスーパーで見慣れた食材は、ここにはほとんどありません。那覇市第一牧志公設市場です。始まりは1950年12月。戦後の焼け跡に自然発生した闇市が原型で、そこに精肉部と鮮魚部が置かれたのがこの市場の出発点でした。以来70年以上、沖縄の人々の食卓を支え続けてきたことから「県民の台所」と呼ばれています。この市場を唯一無二にしているのが「持ち上げ」という仕組みです。1階の鮮魚店や精肉店で好きな食材を選んで買い、それを2階の食堂へ持って上がると、その場で調理して出してくれる。1990年に始まったこのサービスは、旅行者にとっては「自分で選んだ沖縄の魚を、その日のうちに食べる」という体験になります。市場の建物自体は、2019年6月に旧市場での営業を終え、近くの仮設市場での約4年間を経て、2023年3月19日に新しい建物として生まれ変わりました。ぴかぴかの新館ですが、中で売られているものも、売っている人たちの空気も、変わっていません。建物は新しくなっても、市場は市場のままです。国際通りから路地を一本入るだけ。観光地の顔をした通りから、生活の匂いがする場所へ。その落差こそが、この市場を訪ねる意味かもしれません。
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基本情報
| 名称 | 那覇市第一牧志公設市場(なはしだいいちまきしこうせついちば)/通称「まちぐゎー」の中核 |
|---|---|
| 所在地 | 沖縄県那覇市松尾2-10-1 |
| 電話 | 098-867-6560 |
| 営業時間 | 8:00〜22:00(店舗により異なります)。1階の持ち上げ食材(精肉、鮮魚)の調理ラストオーダーは19:45、2階食堂のラストオーダーは20:00 |
| 定休日 | 毎月第4日曜日(ただし12月は除き、12月は毎日営業)、正月(1月1〜3日)、旧盆(7月16〜17日)、旧正月。※店舗により異なります |
| 入場料 | 無料(見学、買い物とも自由) |
| フロア構成 | 1階=精肉、鮮魚、生鮮食品(約75店舗)/2階=食堂エリア/3階=調理体験室、多目的室 |
| 駐車場 | なし(公式、那覇市とも「駐車場なし」と明記)。周辺のコインパーキングか、ゆいレールの利用をおすすめします |
| アクセス | ゆいレール牧志駅から徒歩9分、美栄橋駅から徒歩10分(公式値)。国際通りのむつみ橋交差点から路地を入ってすぐ |
| 所要時間の目安 | 見学のみなら30分、持ち上げで食事をするなら1時間30分〜2時間 |
行き方・駐車場
ゆいレール牧志駅から徒歩9分、美栄橋駅から徒歩10分です。国際通りのむつみ橋交差点から市場本通りのアーケードへ入り、そのまま進むと右手に現れます。ここで最も重要な注意点は、この市場に駐車場がないことです。公式にも那覇市の案内にも「駐車場なし」と明記されています。レンタカーで向かうなら周辺のコインパーキングを使うことになりますが、那覇の中心部は駐車料金も相場が高く、満車も珍しくありません。ゆいレールで来るのが圧倒的にラクです。国際通りから歩いてすぐなので、通りの散策とセットにするのが定番の回り方です。沖縄本島を広く回る予定でレンタカーが未手配ならレンタカーの最安値比較からどうぞ。
レンタカーは早めに予約を
市場そのものに駐車場はなく、那覇市街はゆいレールと徒歩で十分回れます。ただし沖縄本島の他のエリアへ足を延ばすならレンタカーがほぼ前提です。夏休みと連休は台数が足りず数週間前に売り切れることも珍しくありません。航空券を取ったら、まずレンタカーを押さえるのが鉄則です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
市場は屋内なので天候に左右されません。春は気候が穏やかで、市場から国際通り、壺屋やちむん通りへと歩いてめぐるのがいちばん快適な季節です。
夏(6〜9月)
炎天下の観光に疲れた午後の避難先として優秀です。旧盆(7月16〜17日)は休みになるほか、この時期は沖縄の家庭行事の食材で市場がいちばん活気づきます。
秋(10〜11月)
観光客のピークが過ぎ、店の人とゆっくり話しながら買い物ができる季節。魚の種類を聞いたり、おすすめの調理法を教えてもらったりする余裕が生まれます。
冬(12〜2月)
12月は第4日曜の定休がなくなり毎日営業します。年末は正月用の食材を買う地元客で市場がもっとも賑わう時期。逆に正月三が日と旧正月は休みになります。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 1階で、見たことのない色の魚を選ぶ
ブダイの青、イラブチャーの赤。本土の魚屋では絶対に見ない色が氷の上に並びます。まずは何も買わずに一周して、色を見るだけでも来た甲斐があります。店の人に聞けば、その魚に合う食べ方を教えてくれます。

2. 「持ち上げ」で、選んだ魚をその場で食べる
この市場の真骨頂です。品書きに「刺身」「煮付」「焼き」と調理法まで書いてあるのは、2階へ持ち上げて食べる前提だから。食材代は買った店へ、調理代は食堂へ、と支払いが分かれるのがポイントです。1990年から続く仕組みです。

3. 豚の頭と目を合わせる
花を飾りサングラスをかけた豚の頭が、こちらを見ています。ぎょっとしますが、これは沖縄が豚を鳴き声以外すべて食べる文化を持つことの象徴。写真を撮るなら、お店の方に一声かけてからどうぞ。

4. 新しい建物と、変わらない中身を見比べる
2019年に旧市場が閉じ、仮設市場での4年間を経て、2023年3月19日に新館がオープンしました。建物はぴかぴかですが、売られているものも、売る人の空気も昔のまま。その対比がおもしろい場所です。

5. 朝いちばんに行く
営業は8時から。観光客が動き出す前の午前中は、地元の人が買い物をする本来の市場の顔が見られます。品揃えもいちばん豊富な時間帯。混雑を避けたいなら、開店直後が正解です。
あわせて回りたい、近くの見どころ

国際通り
市場のすぐ外、路地を抜ければそこが「奇跡の1マイル」。約1.6kmに約460店舗が並びます。市場で沖縄の日常を見たあと、通りの賑わいへ戻る流れが定番です。国際通りで詳しく紹介しています。

波上宮・波の上ビーチ
断崖の上に鎮座する琉球八社で最も格式の高い神社。崖下は那覇市唯一の海水浴場です。市場で買い物をしたあと、車で10分ほどで行けます。波上宮・波の上ビーチもどうぞ。

首里城公園
琉球王国450年の王城。市場が「庶民の台所」なら、首里城は「王国の中枢」。同じ那覇でまったく違う顔を見られます。首里城公園で詳しく紹介しています。

中城城跡
世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産。沖縄戦を免れた15世紀の石積みが現存します。那覇から中部へ足を延ばす日に。中城城跡もどうぞ。
近くの人気飲食店
市場の2階に上がれば食堂が並びますが、周辺の路地にも名店が揃っています。市場で買い物を済ませたあと、歩いて行ける範囲の店を選びました。
ポーたま 牧志市場店おにぎり・沖縄料理年中無休/07:00〜20:00/〜¥999/那覇市松尾2-8-35📍Googleマップで現在地からのルートを見る沖縄のソウルフード、ポークたまごおにぎりの専門店。市場の1本隣という立地で、朝7時から開いています。市場を見る前の腹ごしらえにも、歩きながらの軽食にもちょうどいい一品です。
食べログ予約 ›
琉球料理 ぬちがふぅ(命果報)沖縄料理11:00〜14:30(LO14:00)/17:30〜21:00(LO20:00)※月曜は昼のみ/¥2,000〜2,999/那覇市壺屋1-28-3📍Googleマップで現在地からのルートを見る市場から壺屋やちむん通りへ抜けた先にある琉球料理の店。市場で見た食材が、きちんとした琉球料理としてどう仕上がるのかを知りたい人に。古民家の落ち着いた空間です。
食べログ予約 ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
市場での体験
見るだけでも楽しい市場ですが、参加できる仕組みが用意されています。せっかくなら「買って、食べる」ところまでやってみてください。
持ち上げ(1階で買って2階で食べる)1階の鮮魚店や精肉店で食材を選び、2階の食堂へ持って上がると調理してもらえます。1990年から続く市場名物の仕組み。食材代は購入店、調理代は食堂へ支払います。調理代は食堂ごとに設定されているため、事前に確認を。
現地利用(1階持ち上げ食材の調理ラストオーダー19:45/2階食堂ラストオーダー20:00)
3階の調理体験室、多目的室新しくなった市場の3階には調理体験室と多目的室があります。公式の施設予約ページによると、調理体験室は1時間700円(冷房は別途1時間200円)、多目的室は大が1時間800円、小が1時間400円(冷房は別途1時間100円)。利用条件は公式でご確認ください。
事前予約制/料金は公式の施設予約ページをご確認ください
このエリアの宿(料金比較)
市場のある松尾、牧志エリアは那覇のど真ん中。朝8時の市場に開店と同時に入りたいなら、この近くに泊まるのがいちばんです。観光客が動き出す前の、地元の人の買い物風景が見られます。

那覇・牧志、国際通りエリア
市場と街歩きの拠点に便利※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
市場は買って帰りたくなる場所です。沖縄の暑さのなか生鮮品を持ち歩くことになるので、持ち帰りの備えがあると行動範囲が変わります。
保冷バッグ市場で買った魚や豚肉を、そのまま炎天下の那覇で持ち歩くのは無謀です。折りたためる保冷バッグが1つあるだけで、市場の楽しみ方がまったく変わります。宿まで安心して運べます。
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ウェットティッシュ市場は生鮮品を扱う場所です。試食をすすめられることもありますし、持ち上げで食事をしたあとにも。1パックあるだけで気兼ねなく手を伸ばせます。
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小銭入れ市場は店ごとの個人商店の集まり。少額の買い物を何軒も重ねることになります。財布とは別に小銭を分けておくと、会計のたびにもたつきません。
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ハンディファン市場のなかは人が多く、通路も狭め。夏場は歩いているだけで汗が噴き出します。手元に風があるだけで、じっくり品定めする余裕が生まれます。
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歩きやすいスニーカー市場に駐車場はなく、最寄りのゆいレール牧志駅から徒歩9分。国際通りや壺屋やちむん通りとつなげて歩くと、1日の歩数は驚くほど伸びます。
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よくあるご質問(FAQ)
第一牧志公設市場の「持ち上げ」とはどんな仕組みですか。
1階の鮮魚店や精肉店で買った食材を、2階の食堂へ持って上がると、その場で調理して出してもらえる仕組みです。1990年から続く市場名物で、食材の購入代は買ったお店へ、調理代は食堂へと支払いが分かれます。調理代は公式が金額を公表しておらず食堂ごとに異なるため、持ち上げる前に食堂でご確認ください。1階の持ち上げ食材の調理ラストオーダーは19:45です。
第一牧志公設市場の営業時間と定休日を教えてください。
営業時間は8:00から22:00までですが、店舗により異なります。2階食堂のラストオーダーは20:00、1階の持ち上げ食材の調理ラストオーダーは19:45です。定休日は毎月第4日曜日ですが、12月は除きます(12月は毎日営業)。ほかに正月の1月1日から3日、旧盆の7月16日から17日、旧正月が休みです。こちらも店舗により異なります。
第一牧志公設市場に駐車場はありますか。
ありません。公式サイトにも那覇市の案内にも「駐車場なし」と明記されています。レンタカーで向かう場合は周辺のコインパーキングを利用することになりますが、那覇の中心部は満車も多く料金も高めです。ゆいレール牧志駅から徒歩9分、美栄橋駅から徒歩10分なので、モノレールでのアクセスをおすすめします。
第一牧志公設市場はいつリニューアルしたのですか。
2023年3月19日に新しい建物として供用開始しました。2019年6月に旧市場での営業を終え、近隣の仮設市場で約4年間営業したのち(仮設での営業終了は2023年3月4日)、現在の建物に移っています。市場そのものの開設は1950年12月で、70年以上の歴史があります。
第一牧志公設市場の見学にはどのくらい時間がかかりますか。
売場を見て回るだけなら30分程度です。1階で食材を買って2階の食堂で調理してもらう「持ち上げ」を楽しむなら、1時間30分から2時間を見ておくとゆったり過ごせます。国際通りや壺屋やちむん通りとあわせて歩くなら、半日の予定で組むのがおすすめです。
第一牧志公設市場は、沖縄本島 3泊4日モデルコースの初日、那覇市街へ戻ってきた夕方に組み込むのが定番です。国際通りとセットで回る順番はモデルコースでどうぞ。
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