
恵比須島(えびすじま)
橋を渡ればそこは、太古の海底がそのまま隆起した小島。白い凝灰岩と黒い火山角礫岩が織りなす縞模様の地層が、伊豆半島の生い立ちを無言で物語ります。
このページでわかること
- 恵比須島が伊豆半島ジオパークのジオサイトに選ばれている理由と、編集部5指標評価
- 白色〜灰色の凝灰岩層と黒い火山角礫岩、対照的な2種類の地層のでき方
- 島を一周する遊歩道(所要10〜15分)と、南側に広がる波食台「千畳敷」
- 波打ち際に残る江戸時代の石切り場跡、7〜8世紀の祭祀遺跡といった人の営みの痕跡
- 伊豆急下田駅からのバスアクセスと無料駐車場の情報
恵比須島ってどんな島?
下田市須崎、須崎半島の南端から橋を渡った先に浮かぶ小島が恵比須島です。伊豆半島ジオパークが「南から来た火山の贈りもの」と紹介するジオサイトで、太古、海底火山の噴火によってできた地層が、そのまま地表に姿を現しています。島を歩くとまず目に入るのが、白色〜灰色の縞模様の層。噴出した軽石や火山灰が海底に降り積もり、あるいは海流に運ばれて重なってできた凝灰岩、凝灰質砂岩です。歩みを進めると一転して、ごつごつとした黒っぽい岩肌が現れます。こちらは荒々しい水底土石流によって運ばれた、火山角礫と砂岩の堆積層。同じ島の中で、静かに降り積もった地層と、激しく流れ込んだ地層、まったく異なる2つの成り立ちを見比べられるのが恵比須島の面白さです。島には一周できる遊歩道が整備され、所要はわずか10〜15分。南側には波食台「千畳敷」が広がり、干潮時には潮だまりでの磯観察も楽しめます。波打ち際には江戸時代の石切り場の跡とみられる直線状の切り出し跡が残り、島内では7〜8世紀ごろ、海の神に祈りを捧げた祭祀の跡も見つかっています。地層のミュージアムであり、人の営みの記憶でもある、伊豆でも稀有な小島です。
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基本情報
| 名称 | 恵比須島(えびすじま) |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県下田市須崎(須崎半島南端) |
| 入場料 | 無料 |
| 指定 | 伊豆半島ジオパーク ジオサイト「南から来た火山の贈りもの」 |
| 遊歩道 | 橋を渡った先を一周、所要10〜15分 |
| アクセス | 伊豆急下田駅から東海バス(南伊豆東海バス須崎経由)で約13分、須崎海岸バス停下車徒歩約5分 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(数台、繁忙期は満車になりやすい) |
| 見どころ | 白色〜灰色の凝灰岩層と黒い火山角礫岩のコントラスト、南側の波食台「千畳敷」(干潮時は磯観察可) |
行き方・駐車場
恵比須島へは、伊豆急下田駅から東海バス(南伊豆東海バス須崎経由)に乗り、終点の須崎海岸バス停で下車。そこから徒歩約5分で、島へ渡る橋のたもとに着きます。バス停のそばにはトイレも整備されています。車の場合は伊豆急下田駅から約5km、渋滞がなければ15分ほど。無料駐車場がありますが数台分と規模が小さいため、繁忙期や休日は早めの到着が安心です。橋を渡った先の遊歩道は舗装されていない箇所もあり、足元は決して平坦ではありません。歩きやすい靴で訪れてください。周辺には弓ヶ浜、石廊崎、下田公園といった南伊豆の観光スポットが点在しており、車があれば半日でまとめて回れます。レンタカー未手配ならレンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
須崎・南伊豆方面はレンタカーが便利
恵比須島周辺はバスの本数が限られ、駐車場も小規模です。石廊崎や弓ヶ浜など南伊豆の他スポットとあわせて回るなら、レンタカーでの移動が効率的です。














季節ごとの楽しみ方
春(4〜5月)
磯の生き物が動き出す季節。日差しも穏やかで、遊歩道をゆっくり歩きながらの地層観察に向いています。
夏(6〜8月)
大潮の干潮時には千畳敷が大きく姿を現し、磯遊びが楽しめる季節。日陰がまったくないため、暑さと日差しへの対策は必須です。
秋(9〜11月)
空気が澄み、地層の縞模様がくっきりと見える時期。台風接近時は波が高くなり危険なため、天候情報を必ず確認してください。
冬(12〜3月)
日陰が少ない分、風の弱い晴れた日は地層観察に向く清々しい季節。海沿いは体感温度が下がるので防寒を。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 白と黒、対照的な地層を目で追う
静かに降り積もった白い凝灰岩層と、荒々しい水底土石流でできた黒い火山角礫岩。歩きながら見比べると、島の成り立ちの違いがはっきりわかります。

2. 遊歩道を一周する
所要10〜15分の遊歩道は、灯台や小さな神社を横目にぐるりと海を見渡せるコース。短い時間で島の表情がころころ変わります。

3. 千畳敷で干潮時の磯観察
南側に広がる波食台「千畳敷」は、大潮の干潮時に広い範囲が姿を現し、潮だまりでカニや小魚を観察できます。

4. 波打ち際の石切り場跡を探す
波打ち際には、江戸時代に石を切り出した跡とみられる直線状の切れ込みが残っています。地層の観察と一緒に探してみてください。

5. 太古の祭祀に思いを馳せる
島内では7〜8世紀ごろのものとみられる祭祀の跡が見つかっています。地層だけでなく、人がこの島とどう関わってきたかにも目を向けてみると、また違った景色が見えてきます。
あわせて回りたい、近くの見どころ



近くの人気飲食店
恵比須島がある須崎地区は食事処が限られる集落です。喫茶店で一息つくか、少し足を延ばして下田市街地の店を利用するのが現実的です。
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
恵比須島の主役は地層そのもの。光の当たり方と潮の満ち引きで、同じ岩肌がまったく違う表情を見せます。
地層の壁は順光の時間帯を選ぶ白と黒のコントラストは、光がまっすぐ当たる順光の時間帯にもっとも際立ちます。影が強く出る逆光の時間は縞模様が潰れやすいので注意を。
崩れやすい岩肌には登らないでください
千畳敷は干潮時刻を狙う大潮の干潮に合わせると、波食台全体とタイドプールを一枚に収められます。潮位表を事前に確認してから訪れるのがおすすめです。
満潮に向かう時間帯は波が上がってくるため長居しない
遊歩道からは海と地層を一緒に島を一周する遊歩道は高低差があり、見下ろす角度によって地層の重なりの見え方が変わります。何か所か立ち止まって見比べてみてください。
遊歩道の柵や縁から身を乗り出さないでください
このエリアの宿(料金比較)
恵比須島を含む下田・南伊豆エリアには、高台から海を望む宿から下田市街のホテルまで幅広い選択肢があります。弓ヶ浜や石廊崎とあわせて泊まりがけで巡るのもおすすめです。

下田・南伊豆エリア
地層めぐり、磯観察の拠点に※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
恵比須島は岩場の遊歩道と、干潮時の磯観察が中心。濡れた岩は滑りやすく、日陰もほとんどないため、足元と日差し対策を優先して選びました。
マリンシューズ千畳敷の岩場は表面がゴツゴツして滑りやすく、潮だまりに入ることもあります。ソールのしっかりしたマリンシューズが安心です。
UVカットハット・帽子島全体に日陰がほとんどありません。遊歩道を一周する間、日差しを遮るものがないため必携です。
日焼け止め遮るもののない岩場は照り返しも強めです。磯遊びで水に濡れることも想定し、耐水性の高いタイプがおすすめです。
ラッシュガード潮だまりを覗き込んだり、磯遊びで水しぶきを浴びたりする場面に。日焼けと擦り傷の両方から肌を守ってくれます。
ステンレスボトル須崎地区は自動販売機や商店が少なめです。水分補給用に、下田市街地で購入してから向かうと安心です。
よくあるご質問(FAQ)
恵比須島の入場料はいくらですか。
無料です。橋を渡って自由に散策できます。
恵比須島は一周するのにどれくらいかかりますか。
遊歩道を一周するだけなら10〜15分ほどです。灯台や小さな神社、磯場を眺めながら歩けます。
恵比須島へのアクセス方法を教えてください。
伊豆急下田駅から東海バス(南伊豆東海バス須崎経由)で約13分、須崎海岸バス停下車、徒歩約5分です。車の場合は下田駅から約5km、15分ほどです。
千畳敷での磯遊びはいつがベストですか。
大潮の干潮時が最も広い範囲の岩場が姿を現し、潮だまりでの観察がしやすくなります。訪れる前に潮位表を確認し、波風の穏やかな日を選んでください。
恵比須島の地層はなぜ白と黒に分かれているのですか。
白色〜灰色の層は、火山から噴出した軽石や火山灰が海底に静かに降り積もってできた凝灰岩、凝灰質砂岩です。黒っぽい層は、荒々しい水底土石流によって運ばれた火山角礫と砂岩の堆積物で、できかたがまったく異なります。
恵比須島は、伊豆エリア モデルコースで弓ヶ浜や石廊崎とあわせて南伊豆エリアの立ち寄り先に組み込むのが定番。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
遠方から伊豆半島へ向かうなら、まずは静岡空港や羽田空港までの国内線を比較。新幹線や高速バスと組み合わせた総額比較もおすすめです。

















