
祇園祭(ぎおんまつり)
コンチキチンが聞こえた瞬間、街の空気が変わる。7月のひと月まるごとが祭になる、京都でいちばん長い夏。
このページでわかること
- 祇園祭が7月ひと月つづく理由と、編集部5指標による評価
- 前祭・後祭の山鉾巡行の日付と開始時刻、宵山の日程(公式で再確認済み)
- 観覧無料の見どころと、有料観覧席の席種・価格の目安
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 四条烏丸・河原町エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
祇園祭ってどんな祭り?
7月に入ると、京都の町なかからコンチキチンという祇園囃子の音が聞こえはじめます。祇園祭は7月1日の吉符入りから31日の疫神社夏越祭まで、ひと月まるごとが祭になる八坂神社の祭礼です。ハイライトは山鉾巡行。7月17日午前9時からの前祭と、7月24日午前9時30分からの後祭に分かれ、あわせて34基の山鉾が四条通から河原町通、御池通へと氏子区内を巡ります。山鉾を「動く美術館」と呼ぶのは大げさではありません。鉾を飾る前掛や胴掛には、西陣の織物から遠くペルシャやベルギーへ渡ってきた絨毯まで、町衆が何百年もかけて集めた懸装品が掛けられ、それが炎天下の四条通を静かに進んでいきます。巡行する鉾のうち最大のものは12トンにも達し、組立・巡行・解体には延べ180人もの人手を要すると山鉾連合会は説明しています。そして本当に胸を打たれるのは、交差点で12トンの鉾を90度回す辻回し。青竹を敷いて水をまき、音頭取りの扇が振られ、曳き手が声をそろえて縄を引く。車輪がきしみ、鉾がぐるりと向きを変えた瞬間、沿道から自然と拍手が湧きます。誰が指揮するでもなく、町ごとに受け継がれてきた段取りだけで、この巨大な木の建造物が動いていく。夜には宵山があります。前祭は7月14日から16日、後祭は7月21日から23日。駒形提灯に灯がともり、山鉾の上からお囃子が降ってくる。祭を「見る」というより、京都の町そのものの呼吸に混ざりに行く。祇園祭とはそういう時間です。
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基本情報
| 名称 | 祇園祭(ぎおんまつり)/八坂神社の祭礼 |
|---|---|
| 会場 | 京都府京都市、四条烏丸〜河原町一帯(八坂神社および氏子区内) |
| 期間 | 毎年7月1日(吉符入り)〜7月31日(疫神社夏越祭)のひと月 |
| 山鉾巡行 | 前祭=7月17日 午前9時〜/後祭=7月24日 午前9時30分〜(山鉾連合会公式) |
| 宵山 | 前祭=7月14日〜16日/後祭=7月21日〜23日。山鉾建ては前祭7月10日〜14日、後祭7月18日〜21日 |
| 山鉾の数 | 34基(前祭23基、後祭11基)。最大の鉾は約12トン山鉾一覧(公式) › |
| 料金 | 観覧無料。有料観覧席は京都市観光協会が販売(2026年の一般席は最前列8,000円、2列目以降6,000円。席種・価格は年により変わるため最新は公式でご確認ください) |
| アクセス | 地下鉄烏丸線「四条」駅、阪急京都線「烏丸」駅すぐ。後祭の巡行は地下鉄東西線「京都市役所前」駅、「烏丸御池」駅が便利 |
| 所要時間の目安 | 巡行観覧なら2〜3時間、宵山の町歩きなら2時間前後 |
行き方・駐車場
会場は京都のど真ん中なので、公共交通機関だけで完結します。前祭・後祭の宵山と山鉾町めぐりは地下鉄烏丸線「四条」駅、阪急京都線「烏丸」駅から。前祭の巡行を有料観覧席で見るなら御池通が舞台なので地下鉄「烏丸御池」駅、後祭は「京都市役所前」駅が最寄りです。巡行日と宵山は四条通・河原町通を中心に広範囲で交通規制と歩行者天国が実施され、周辺のコインパーキングは早い時間から満車になります。車での来場は現実的ではないと考えてください。京都駅から足をのばして丹波や奥京都をまわるなら、祭のあとの日程でレンタカーの最安値比較を確認しておくと安心です。
京都の宿は祇園祭の時期がいちばん動く
宵山と巡行の前後は、京都市内の宿が一年でもっとも埋まる時期です。四条烏丸から歩ける宿は特に競争率が高いので、日程が決まったらまず部屋を押さえるのが鉄則。移動をレンタカーで組む予定なら、こちらもあわせて早めに確認を。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
祭の本番はまだ先ですが、山鉾町の会所は普段どおりの町なか。四条烏丸から錦市場、寺町へと歩けば、7月にここが祭の舞台になるとは思えない静けさがあります。
夏(6〜9月)
7月1日の吉符入りから31日の疫神社夏越祭まで、ひと月まるごとが祇園祭。前祭の宵山14〜16日と巡行17日、後祭の宵山21〜23日と巡行24日が最大の山場です。
秋(10〜11月)
祭は終わっても、山鉾を保存する会所や町家は残ります。四条烏丸から新町通、室町通へ入ると、鉾の名が刻まれた町名や駒札に出会えます。
冬(12〜2月)
祭の準備は水面下で動きはじめます。祭のない京都の中心部を静かに歩き、7月にここへ戻ってくる約束をする季節。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 辻回しを見届ける
祇園祭のいちばんの見せ場。交差点で青竹を敷いて水をまき、12トンの鉾を90度回します。曳き手の声がそろい、車輪がきしみ、鉾が向きを変えた瞬間の拍手は一生忘れられません。

2. 宵山の夜、お囃子の下を歩く
前祭は7月14日〜16日、後祭は7月21日〜23日。駒形提灯に灯がともり、山鉾の上から祇園囃子が降ってきます。人の流れに身をまかせて歩くだけで、京都の夏の記憶が体に残ります。

3. 懸装品を「近くで」見る
巡行当日は遠くからになりますが、山鉾建ての期間(前祭7月10日〜14日、後祭7月18日〜21日)なら、組み上がっていく鉾と懸装品を町なかで間近に見られます。混雑も巡行日ほどではありません。

4. 有料観覧席で「座って」見る
炎天下に何時間も立ち続けるのはかなりこたえます。京都市観光協会が販売する有料観覧席なら座って観覧でき、売上の一部は祭の保存継承に使われます。席種や価格は年により変わるので公式で確認を。

5. 祭のあとは鴨川の納涼床へ
四条烏丸から鴨川までは歩いてすぐ。日中の熱気を浴びたあと、川風の通る納涼床で座ると、祭の余韻がゆっくりほどけていきます。床は予約制なので、日程が決まったら早めに。
あわせて回りたい、近くの見どころ

京の七夕
祇園祭が終わったあと、8月の京都を照らす現代版の七夕ライトアップ。例年は二条城や堀川などが会場になります。2026年の会場別日程は公式で発表され次第となるため、お出かけ前に必ずご確認ください。くわしくは京の七夕のページで。

鴨川納涼床
木屋町二条から五条までの鴨川沿いに、店が床を張り出す京都の夏の風物詩。2026年の利用期間は5月1日〜10月15日。祭のあとの夕食にそのまま組み込めます。くわしくは鴨川納涼床のページで。

鴨川デルタ
賀茂川と高野川が合流する三角州。亀や千鳥の形をした飛び石を渡って川遊びができます。無料で常時開放、祭の熱気から離れて夕涼みしたい日に。くわしくは鴨川デルタのページで。

下鴨神社 糺の森・みたらし祭
世界遺産の社と、原生林が残る糺の森。7月下旬には御手洗池に膝下まで浸かる足つけ神事「みたらし祭」が行われ、真夏の京都でもっとも涼しい参拝ができます。くわしくは下鴨神社のページで。

伏見稲荷大社
境内は24時間参拝可能、参拝無料。祭で人が集中する日中を避けて早朝6時〜8時に行けば、無人の千本鳥居を歩けます。祇園祭滞在の朝いちばんに組み込むのが正解です。くわしくは伏見稲荷大社のページで。
近くの人気飲食店
巡行も宵山も、想像以上に体力を使います。四条烏丸から歩ける範囲で、涼をとりながら休める店をまとめました。
二條若狭屋 寺町店京菓子・甘味処水曜定休(不定休あり)/喫茶は10:30頃〜16:30頃(LO)/かき氷「彩雲」が名物📍Googleマップで現在地からのルートを見る寺町通の京菓子店が営む甘味処。5種類のシロップを掛け替えながら味わうかき氷「彩雲」が知られています。営業時間は情報源により差があるため、訪問前に公式または電話でご確認ください。写真は宇治金時のイメージです。
食べログで見る ›
スターバックス コーヒー 京都三条大橋店カフェ(鴨川納涼床)5〜9月は9:30〜22:00/床の営業期間は2026年5月1日〜10月15日/床料なし📍Googleマップで現在地からのルートを見る京都鴨川納涼床協同組合の店舗一覧にも載る、上木屋町エリアの一軒。納涼床にコーヒー一杯で座れるのはここだけです。祭の熱気を浴びた帰り道、川風に当たりながらひと息つけます。写真は三条大橋から見た納涼床の夕景です。
納涼床協同組合の店舗情報 ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
巡行・宵山の歩き方
祇園祭は「どこで何を見るか」を先に決めておくかどうかで、体験の濃さがまったく変わります。無料で楽しめる部分と、席を買って座る選択肢を整理しました。
沿道で無料観覧する四条通、河原町通、御池通の沿道はいずれも観覧無料です。ただし人気の辻回しポイント(四条河原町、河原町御池など)は数時間前から人が集まります。日陰がほぼないので、帽子と水分は必ず持って行ってください。
無料(場所取りは当日、規制と誘導に従って)
有料観覧席で座って観覧する京都市観光協会が販売しています。2026年は前祭が御池通(河原町通〜新町通)、後祭が市役所前エリアと烏丸御池エリアに設置。一般席は最前列8,000円、2列目以降6,000円のほか、講師の解説が付くまなび席などの席種があります。価格・販売方法は年により変わるため、必ず公式でご確認ください。
京都市観光協会の公式サイトで販売
宵山を歩く前祭7月14日〜16日、後祭7月21日〜23日。山鉾町を歩いてお囃子と提灯を楽しみます。前祭の宵山は人出が非常に多く、後祭の宵山のほうが落ち着いて歩けます。はじめての方には後祭もおすすめです。
無料(歩行者天国の実施範囲は年により異なる)
山鉾建てを見る前祭は7月10日〜14日、後祭は7月18日〜21日。釘を使わない縄がらみの技法で鉾が組み上がっていく過程を、町なかで間近に見られます。巡行日ほど混まないので、写真をじっくり撮りたい方にはむしろこちらを。
無料(各山鉾町、作業の妨げにならないように)
このエリアの宿(料金比較)
四条烏丸から歩ける宿に泊まれれば、宵山の夜も巡行の朝も、移動を気にせず祭のなかに身を置けます。祇園祭の時期は京都の宿がいちばん動くので、日程が決まったら真っ先に押さえるのが正解です。

四条烏丸・河原町エリア
祭の会場のまんなかに泊まる※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
真夏の炎天下に立ち続け、夜は人混みを歩く。祇園祭は装備の差がそのまま体力の差になります。当日ラクになるものをまとめました。
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水筒沿道は場所を離れると戻れません。自販機やコンビニも祭の日は売り切れが出ます。冷たい飲み物を持ち込めるだけで安心感がまるで違います。
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歩きやすいスニーカー宵山の山鉾町めぐりは、気づけば一万歩を超えます。人混みで足を踏まれることもあるので、サンダルより履き慣れたスニーカーが安心です。
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よくあるご質問(FAQ)
祇園祭2026の山鉾巡行は何日の何時からですか。
前祭の山鉾巡行が7月17日 午前9時から、後祭の山鉾巡行が7月24日 午前9時30分からです(祇園祭山鉾連合会 公式の行事日程)。2026年はいずれも金曜にあたります。公式サイトも「行事の日程や時間が変更される年もある」と注意を促しているため、直前に必ず公式でご確認ください。
祇園祭の宵山はいつですか。
前祭の宵山が7月14日〜16日、後祭の宵山が7月21日〜23日です。山鉾建ては前祭が7月10日〜14日、後祭が7月18日〜21日に行われます。
祇園祭は無料で見られますか?有料観覧席の値段は。
沿道からの観覧は無料です。京都市観光協会が有料観覧席も販売しており、2026年の一般席は最前列8,000円、2列目以降6,000円。ほかに解説付きのまなび席などの席種があります。席種と価格、販売方法は年により変わるため、購入前に京都市観光協会の公式サイトでご確認ください。
祇園祭の山鉾は何基ありますか。
34基です。内訳は前祭が23基、後祭が11基。山鉾連合会によると、巡行する鉾のうち最大のものは12トンにも達し、組立・巡行・解体には延べ180人の人手を要します。
祇園祭に車で行けますか。
おすすめしません。巡行日と宵山は四条通・河原町通を中心に広い範囲で交通規制と歩行者天国が実施され、周辺の駐車場も早い時間に満車になります。地下鉄烏丸線「四条」駅、阪急京都線「烏丸」駅など、公共交通機関でお越しください。
祇園祭は、京都 夏の2泊3日モデルコースの1日目夕方に組み込むのが黄金ルート。前祭の宵山と巡行を軸に、朝の伏見稲荷や夜の鴨川納涼床までつなぐ回り方はこちらでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
伊丹空港・関西国際空港ゆきの国内線をANA、JAL、ピーチなど横断比較。祇園祭の時期は京都行きの足がいっせいに埋まるので、早めのチェックが安心です。
















