
円通院(えんつういん)
瑞巌寺の喧騒を一歩抜けると、苔の緑と紅葉が敷き詰められた庭が広がっていました。若くして世を去った藩主の孫を悼んで作られた庭は、静かで、少しだけ切ない。
このページでわかること
- 円通院の見どころと、編集部5指標による評価
- 拝観料(大人500円、小中学生300円)と拝観時間(4〜11月9:00〜16:00、12〜3月9:00〜15:30)
- 仙台藩主二代・伊達忠宗の次男、光宗の霊廟という歴史的背景
- 支倉常長がヨーロッパから伝えたとされる西洋バラの意匠と、縁結び観音
- 四季折々の表情を見せる4つの庭園と、瑞巌寺・五大堂とあわせた回り方
円通院ってどんなお寺?
瑞巌寺のすぐ西隣にありながら、山門をくぐった瞬間に空気が変わります。円通院は臨済宗妙心寺派の寺院で、仙台藩二代藩主・伊達忠宗の次男、光宗の霊廟として建てられました。光宗はわずか19歳でこの世を去り、その死を悼んだ忠宗が三慧殿という霊屋を建立したのが始まりです。境内で目を引くのが、随所に施されたバラの意匠。厨子の右扉の内部には、日本最古といわれる西洋バラが描かれているとされ、これは慶長遣欧使節としてヨーロッパへ渡った支倉常長が持ち帰った文化の影響と伝えられています。この縁から円通院は「バラの寺」としても知られ、境内にはバラ園も整備されています。本堂には縁結び観音が祀られており、良縁を願う参拝者の姿も見られます。境内には四つの庭園があり、白砂と苔で構成された枯山水の庭、紅葉に包まれる池泉回遊式の庭など、歩くごとに異なる景色が現れます。特に秋の紅葉シーズンは、苔の緑と紅葉の朱が重なり合う光景が人気で、期間限定のライトアップも行われます。瑞巌寺の力強さとは対照的な、静かで内省的な時間を過ごせる寺院です。
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基本情報
| 名称 | 円通院(臨済宗妙心寺派) |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県宮城郡松島町松島町内67 |
| 拝観料 | 大人500円、小・中学生300円 |
| 拝観時間 | 4月〜11月 9:00〜16:00、12月〜3月 9:00〜15:30(年中無休) |
| 見どころ | 三慧殿(伊達光宗の霊廟)、西洋バラの意匠、縁結び観音、4つの庭園 |
| アクセス | JR仙石線 松島海岸駅から徒歩約5分。瑞巌寺のすぐ西隣 |
| 紅葉ライトアップ | 例年10月下旬〜11月下旬の期間限定で夜間特別拝観を実施(年により日程変動) |
| 問い合わせ | 電話 022-354-3206。最新情報は円通院公式サイトでご確認ください |
行き方・駐車場
JR仙石線の松島海岸駅を出て、瑞巌寺の参道方面へ歩けば5分ほどで円通院に着きます。瑞巌寺のすぐ西隣に山門があり、瑞巌寺の参拝を終えた流れでそのまま立ち寄れる立地です。松島島巡り観光船の中央桟橋からは徒歩12分ほど。拝観時間は4月〜11月が9:00〜16:00、12月〜3月が9:00〜15:30で、年中無休です。境内は四つの庭園を巡る回遊式の造りになっており、拝観の所要時間は30分程度が目安。石段や苔の斜面があるため、歩きやすい靴での訪問がおすすめです。秋の紅葉シーズンには夜間のライトアップも行われ、昼とはまったく違う幻想的な庭園が現れます。混雑期は日中の参拝が特に賑わうため、静かに庭園を楽しみたい場合は開門直後の時間帯が狙い目です。仙台や塩竈方面まで足を延ばすなら、レンタカーの最安値比較もチェックしてみてください。
松島湾の周辺はレンタカーが便利
円通院の参拝は徒歩で完結しますが、塩竈神社や秋保、蔵王まで足を延ばすならレンタカーが便利です。松島海岸周辺には有料駐車場が点在しています。














季節ごとの楽しみ方
春(4〜5月)
新緑と苔の緑が重なり合う、境内が最も瑞々しく感じられる季節です。
夏(6〜8月)
境内のバラ園が見頃を迎えます。西洋バラの意匠を持つ円通院ならではの季節の楽しみ方です。
秋(9〜11月)
苔の庭と紅葉のコントラストが円通院最大の見どころ。夜間のライトアップも行われ、松島観光のハイライトのひとつです。
冬(12〜3月)
落葉後の静けさの中、苔の緑だけが際立つ季節。参拝者も少なく、庭園をゆっくり楽しめます。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 苔の庭を、時間をかけて歩く
円通院の庭は、急いで通り過ぎるにはもったいない作り込み。苔の緑の濃淡や、木漏れ日の当たり方を確かめながら、ゆっくり歩いてみてください。

2. 枯山水の庭で、白砂の模様を見る
白砂と苔、岩で構成された庭は、見る角度によって表情が変わります。縁側に腰を下ろして、しばらく眺めているだけでも心が落ち着きます。

3. 岩窟の供養塔群にも足を止める
境内には瑞巌寺と同じ系譜の岩窟供養塔群があります。庭園の華やかさとは対照的な、松島の霊場としての一面を感じられる場所です。

4. 竹垣越しの景色で一呼吸置く
庭園のあちこちに設けられた竹垣の切れ目から覗く景色は、額縁で切り取ったような趣があります。歩みを止めて、その一枚を探してみてください。
あわせて回りたい、近くの見どころ



松島島巡り観光船
中央桟橋から出る、松島湾の島々を巡る遊覧船。円通院・瑞巌寺の参拝とあわせて、松島観光の1日コースに組み込みやすい距離です。
近くの人気飲食店
円通院の周辺は瑞巌寺の参道と重なり、松島名物のカキやあなご、笹かまぼこを扱う店が徒歩圏内に揃っています。
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
円通院は庭園そのものが被写体です。苔と紅葉の対比、庭の額縁構図を意識すると印象的な一枚になります。
枯山水は俯瞰気味に全体を白砂と苔、岩の配置そのものが景色をつくる庭です。低い位置から俯瞰気味に撮ると、白砂の模様と苔の広がりが両方画角に収まります。
庭園内には立ち入らず順路から撮影してください
竹垣は額縁として活かす竹垣の切れ目から覗く庭は、額縁のような構図が作れます。竹垣の隙間にレンズを合わせ、奥の紅葉や石塔にピントを合わせてみてください。
竹垣には触れないようにご注意ください
苔の緑は順光でみずみずしく苔は順光で撮ると緑の発色が良くなります。曇りの日や午前中の柔らかい光は、苔の質感をより美しく写してくれます。
雨上がりは特に苔が瑞々しく撮影に向いています
このエリアの宿(料金比較)
松島海岸沿いには海を望む宿が点在し、円通院から徒歩圏内で泊まれるのが魅力です。紅葉ライトアップを楽しみたいなら、松島に前泊するのがおすすめです。

松島・塩竈エリア
円通院を拠点に回るなら※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
境内には石段や苔の斜面があり、拝観には30分ほどかかります。この2点から逆算して選びました。
歩きやすいスニーカー境内には石段や苔の斜面があります。庭園をゆっくり回遊するなら、歩き慣れた滑りにくい靴がおすすめです。
御朱印帳入れ巾着円通院は御朱印も人気。縁結び観音まで足を運ぶなら、御朱印帳を丁寧に持ち歩ける巾着があると安心です。
モバイルバッテリー庭園の撮影でスマホのバッテリー消耗が早まりがちです。紅葉ライトアップまで長時間滞在するなら、予備の充電手段があると安心です。
よくあるご質問(FAQ)
円通院の拝観料はいくらですか。
大人500円、小・中学生300円です。
円通院の拝観時間を教えてください。
4月〜11月は9:00〜16:00、12月〜3月は9:00〜15:30で、年中無休です。
円通院はなぜ「バラの寺」と呼ばれるのですか。
厨子の右扉の内部に日本最古といわれる西洋バラが描かれているとされ、慶長遣欧使節でヨーロッパへ渡った支倉常長が伝えた文化の影響と言われています。境内にはバラ園も整備されています。
瑞巌寺からのアクセスを教えてください。
瑞巌寺のすぐ西隣で、徒歩約1分です。松島海岸駅からは徒歩約5分です。
紅葉のライトアップはいつ行われますか。
例年10月下旬〜11月下旬の期間限定で夜間特別拝観が行われますが、年により日程が変動します。最新情報は円通院公式サイトでご確認ください。
仙台までの航空券も、まとめて比較
仙台空港ゆきの国内線をANA、JAL、Peachなど横断比較。松島までは仙台空港アクセス線で仙台駅へ出て、仙石線に乗り換えるのが基本ルートです。
















