
縄手通り(なわてどおり)
車の音がふっと消える。女鳥羽川のせせらぎと、どこかから漂う甘い匂い。カエルが見守る、松本でいちばん歩くのが楽しい通り。
このページでわかること
- 縄手通りの名前の由来と「カエルの街」になった経緯、編集部5指標による評価
- 行き方・駐車場と、四柱神社や松本城からの歩き方
- 季節ごとの楽しみ方と、例年6月の松本かえるまつり
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 松本市街エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
縄手通りってどんな通り?
松本城の南総堀と女鳥羽川に挟まれた、縄のように細く長い土手。この地形がそのまま名前になりました。明治12年に四柱神社が建てられてからは、その参道として賑わい、露店が並び、人が集まり、松本の下町として育っていきます。ところが女鳥羽川が汚れた時代、清流にしか棲まないカジカガエルは上流へと去り、通りからも活気が消えました。そこで昭和47年、商店街の人たちは「かえる大明神」を祀ります。カエルを呼び戻したい、通りを蘇らせたい、そんな願いを「かえる」という一語に重ねた願掛けでした。それから半世紀。いま縄手通りは365日歩行者天国で、石畳を歩けば果物屋、金物屋、たい焼き屋、パン屋、アイスクリーム店、雑貨屋が肩を寄せ合い、ふと足元や軒先を見ればどこにでもカエルがいます。千歳橋のたもとで刀を構える「ガマ侍」も、この街の名物です。全長わずか数百メートル。けれど、川のせせらぎを聞きながら焼きたてのたい焼きを頬張って歩く時間は、松本城の天守を見上げた記憶と同じくらい、あとから効いてきます。例年6月には全国のカエル好きが集まる松本かえるまつりが開かれ、通り全体がカエル一色に染まります。
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基本情報
| 名称 | 縄手通り(なわてどおり)/通称「ナワテ通り」「カエルの街」 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県松本市大手3丁目3-1 |
| 名前の由来 | 松本城の南総堀と女鳥羽川に挟まれた、縄のように細く長い土手 |
| 料金 | 無料(通りの散策は自由。各店舗の料金は店ごと) |
| 通行 | 365日歩行者天国。各店の営業時間、定休日は店舗ごとに異なります |
| アクセス | JR松本駅お城口から徒歩約15分。タウンスニーカー北コース「大名町」下車徒歩約2分。車は松本ICから約15分 |
| 所要時間の目安 | 通り抜けだけなら15分、食べ歩きと買い物を楽しむなら1〜2時間 |
| 季節の行事 | 例年6月に松本かえるまつり(開催日は年により異なります) |
行き方・駐車場
JR松本駅お城口から、まっすぐ北東へ徒歩約15分。中町通りを抜けて女鳥羽川を渡れば、もう目の前です。市内周遊バス「タウンスニーカー」北コースなら「大名町」下車で徒歩約2分と近く、松本城とセットで歩くのが定番。通り自体は365日歩行者天国なので専用駐車場はなく、車の場合は松本ICから約15分、市街地の周辺有料駐車場を利用して歩くことになります。松本を拠点に上高地や乗鞍まで足を延ばすなら、レンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
レンタカーは早めに予約を
縄手通りそのものは歩きが正解ですが、松本を拠点に上高地の沢渡駐車場や乗鞍高原、白骨温泉まで足を延ばすなら車が要ります。夏休みや連休は台数が早く埋まるので、宿と一緒に押さえるのが安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
女鳥羽川沿いに桜が咲き、松本城の花見帰りに立ち寄る人で賑わいます。歩くのがいちばん気持ちいい季節です。
夏(6〜8月)
例年6月には全国のカエル好きが集う松本かえるまつり。通りがカエル一色に染まります。日中は暑いので、川風の抜ける夕方も狙い目です。
秋(9〜11月)
空気が澄み、上高地や乗鞍の紅葉帰りに寄るのにちょうどいい季節。秋には四柱神社の神道祭が松本平を代表する秋祭として開かれます。
冬(12〜2月)
人が少なく、たい焼きや温かい飲み物がいちばん沁みる時期。路面が凍ることもあるので、滑りにくい靴で歩いてください。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. まずはガマ侍に会いに行く
千歳橋のたもとで刀を構える三匹のカエル。この通りが「カエルの街」であることを、いちばん豪快に教えてくれる名物オブジェです。写真を撮る人が絶えません。

2. 通り中のカエルを探しながら歩く
石像、看板、暖簾、店先の小物。歩いているとカエルが次々に現れます。何匹見つけられるか、子どもと数えながら歩くと通り抜けの15分が一気に長くなります。

3. 女鳥羽川の水辺に降りてみる
通りから石段を数段降りるだけで、視線の高さが変わり、街の音が水音に置き換わります。かつてカジカガエルが鳴いていた川。ベンチに座って一息つく人が多いのも納得です。

4. たい焼きを片手に食べ歩く
果物屋、金物屋、たい焼き屋、パン屋、雑貨屋。個性の違う店が肩を寄せ合っています。歩行者天国なので車を気にせず、焼きたてを持ったまま次の店へ移れるのがこの通りの贅沢です。

5. そのまま四柱神社へ抜ける
縄手通りはもともと四柱神社の参道として発達しました。通りの端から境内へはひと続き。買い物のあとにそのまま「願いごとむすびの神」へお参りする、これが本来の歩き方です。
あわせて回りたい、近くの見どころ

四柱神社
縄手通りが参道として発達するきっかけとなった、明治12年鎮斎の神社。天之御中主神ほか四柱を祀り「願いごとむすびの神」として親しまれています。通りからそのまま境内へ入れます。

中町通り
女鳥羽川を挟んで縄手通りの向かい側。なまこ壁の土蔵造りが続き、民芸やクラフト、カフェが並びます。下町の縄手と、落ち着いた中町。二本の通りの表情の違いが松本の面白さです。

国宝 松本城
現存天守をもつ国宝5城の一つ。縄手通りはもともとこの城の南総堀沿いの土手でした。天守を見上げてから通りへ降りる順路が、松本の街の成り立ちをそのままなぞる歩き方になります。

松本名物 山賊焼
鶏もも一枚をニンニクの効いた醤油だれに漬け、片栗粉をまぶして揚げる中信地方の郷土グルメ。食べ歩きのあとの本気の一皿として、市街の店で味わえます。

国宝 旧開智学校校舎
明治9年竣工の擬洋風建築で、近代学校建築として初の国宝。縄手通りの下町情緒とは対照的な、文明開化のハイカラさを味わえます。松本城の北側、徒歩圏です。
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近くの人気飲食店
縄手通りは食べ歩きの通りですが、腰を据えて食べたいなら、川沿いのそば屋から松本名物の山賊焼まで、徒歩圏に選択肢が揃っています。
女鳥羽そばそば昭和27年創業/女鳥羽川沿い/三重そばが名物📍Googleマップで現在地からのルートを見る縄手通りのすぐそば、女鳥羽川のほとりに構える老舗そば店。海苔、とろろ、抹茶の三段重ねの「三重そば」が看板です。信州へ来た実感がいちばん早く来る一杯かもしれません。
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ふるさとたい焼き・大判焼き昭和21年創業/縄手通り/一丁焼きのたい焼き📍Googleマップで現在地からのルートを見る縄手通りの食べ歩きといえばここ。昭和21年創業、一本の型で一匹ずつ焼く一丁焼きのたい焼きです。薄い皮のふちがぱりっと香ばしく、餡がぎっしり。歩きながら食べるために生まれたような一匹です。
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松本からあげセンター郷土料理・山賊焼松本駅ビルMIDORI 4F/山賊焼定食が看板📍Googleマップで現在地からのルートを見る松本駅ビルMIDORIの4階、山小屋のような店内で松本名物の山賊焼を出す店。縄手通りから駅へ戻る流れでそのまま寄れるので、帰りの電車前の一皿にちょうどいい立地です。
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河昌鳥料理・山賊焼昭和34年創業/浅間温泉の入口/山賊焼き定食📍Googleマップで現在地からのルートを見る松本に山賊焼を広めたとされる昭和34年創業の食堂。もも、むね、手羽から部位を選べます。市街から少し離れますが、名物の本家を訪ねる価値のある一軒です。営業時間が短く売り切れることもあるので早めの来店を。
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※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
縄手通りは細長く、両側に店が迫ります。広く写そうとするより、被写体をひとつ決めて寄ったほうがこの通りらしさが出ます。観光客が写り込みやすいので、人物が入らない構図を狙うなら早朝が確実です。
ガマ侍は下から煽って撮る刀を振り上げた迫力は、しゃがんで青空を背景に入れると一気に増します。順光になる午前中がおすすめです。
カエルは「見つけた瞬間」を切り取る石像、看板、暖簾。引きで通りを撮るより、カエル1匹に寄って背景に通りをぼかすほうが、この街の記憶に近い一枚になります。
川に降りて低い位置から狙う女鳥羽川の水辺に降りると、通りを見上げる構図が作れます。石段と幟を入れると奥行きが出て、街歩き写真らしくなります。
細長い通りは縦構図が効く道幅が狭いので、横で撮ると両端が切れて散らかります。縦にして軒先の連なりを奥まで入れると、縄のように長い土手という由来がそのまま画になります。
このエリアの宿(料金比較)
松本駅から松本城までは徒歩圏。市街に泊まれば、人のいない早朝の縄手通りを独り占めできますし、上高地行きの始発バスにも余裕で間に合います。浅間温泉、美ヶ原温泉まで含めれば、街歩きと湯を両立させる選択肢も豊富です。

松本市街(松本駅・松本城周辺)
街歩きと上高地の拠点に※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
石畳の通りを歩き、食べ歩き、そのまま四柱神社へ。縄手通りの一日に効いてくる小物をまとめました。
歩きやすいスニーカー縄手通りから中町通り、松本城まではすべて徒歩圏。石畳と石段が続くので、履き慣れた一足が結局いちばん遠くまで連れて行ってくれます。
コインケース/小銭入れたい焼き一匹、アイス一つ。食べ歩きの支払いは小額の現金が続きます。小銭がすぐ出せると、片手が塞がっていても列を止めずに済みます。
除菌ウェットティッシュ焼きたてを手で持って歩く通りです。指先を拭けるものが一つあるだけで、次の店の暖簾を気兼ねなくくぐれます。
御朱印帳入れ巾着通りの先はそのまま四柱神社の境内です。参拝の予定があるなら、御朱印帳を鞄の中で傷めない巾着があると安心。松本には旧開智学校など御朱印以外の寄り道も多く、荷物が増えがちです。
折りたたみ傘歩行者天国の通りにアーケードはありません。松本は夏に夕立が来ることもあり、川沿いは逃げ場が少なめ。鞄に一本あると、雨をやり過ごさずに歩き続けられます。
よくあるご質問(FAQ)
縄手通りはなぜカエルの街と呼ばれているのですか。
かつて女鳥羽川にはカジカガエルが棲んでいましたが、川の汚れとともに姿を消し、通りも活気を失いました。そこで昭和47年に「かえる大明神」を祀り、清流とにぎわいを「カエ(かえ)る」という願いを込めた取り組みが始まったことに由来します。
縄手通りに駐車場はありますか。
通り自体は365日歩行者天国のため専用駐車場はありません。車の場合は松本ICから約15分、松本城周辺など市街地の有料駐車場に停めて徒歩でお越しください。
縄手通りの所要時間はどのくらいですか。
通り抜けるだけなら15分ほど。食べ歩きや雑貨店をのぞきながらだと1〜2時間が目安です。隣接する四柱神社の参拝も含めるとさらにゆとりを見てください。
縄手通りのカエルまつりはいつ開催されますか。
松本かえるまつりは例年6月に開催されています。開催日は年によって異なるため、訪問前に主催者や松本市の公式情報で最新の日程をご確認ください。
縄手通りと中町通りはどう違いますか。
女鳥羽川を挟んで向かい合う二本の通りです。縄手通りは下町情緒の商店街でカエルがシンボル、中町通りはなまこ壁の土蔵造りに民芸やクラフトの店が並ぶ落ち着いた通り。徒歩3分ほどなので、両方歩くのがおすすめです。
縄手通りは、上高地・松本 1泊2日モデルコースの2日目、松本城と四柱神社をつなぐ街歩きに組み込むのが黄金ルート。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
信州まつもと空港(松本空港)ゆきの国内線をFDA、JALなど横断比較。便数が限られるので、日程が決まったら早めのチェックが安心です。
















