
龍王峡(りゅうおうきょう)
2200万年前の海底火山が噴いた岩を、鬼怒川が気の遠くなる時間をかけて削った。龍がのたうつような谷が、駅を降りて数分の場所にあります。
このページでわかること
- 龍王峡の成り立ちと見どころ、編集部5指標による評価
- 入場無料で通年歩ける渓谷としての楽しみ方
- 遊歩道の状況を事前に確認しておきたい理由と問い合わせ先
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
- 鬼怒川エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
龍王峡ってどんな渓谷?
鬼怒川温泉と川治温泉のあいだ、国道121号沿いに、突然その裂け目は現れます。龍王峡です。名前の由来は、荒々しい岩肌が龍の姿を思わせることから。約2200万年前の海底火山の噴出物が固まった岩を、鬼怒川が長い時間をかけて削り続け、この深い谷ができました。おもしろいのは、岩の色が場所によって変わること。白っぽい流紋岩の一帯は白龍峡、青みを帯びた安山岩の区間は青龍峡、下流の緑がかった凝灰岩のあたりは紫龍峡と呼ばれます。同じ川を歩いているのに、足元の岩の色がいつのまにか入れ替わっている。それがこの渓谷の不思議さです。何より貴重なのは、これだけの景色が入場無料で、しかも駅を降りてすぐという点。谷を見下ろす展望地点までは舗装された道が続き、そこから先はアップダウンのある山道になります。深い緑の季節も、岩肌と紅葉が競い合う秋も、白と黒に沈む冬も、それぞれに顔が違います。観光地化されすぎていない、素のままの自然が残る場所です。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | 龍王峡(りゅうおうきょう) |
|---|---|
| エリア | 栃木県日光市藤原、鬼怒川温泉と川治温泉のあいだの鬼怒川上流部。番地までの表記は公式で確認できなかったため、当サイトでは記載していません |
| Googleマップ | 地図と口コミを見る › |
| 料金 | 無料(渓谷への立ち入り自由) |
| 時間・定休 | 通年・随時。定休日はありません |
| アクセス | 野岩鉄道 龍王峡駅からすぐ。国道121号沿い |
| 所要時間の目安 | 展望地点までの往復なら30分〜1時間。渓谷沿いを歩くなら半日みておくと安心 |
| 問い合わせ | 日光市藤原観光課 0288-76-4111 |
行き方・駐車場
野岩鉄道会津鬼怒川線の龍王峡駅を降りると、目の前がもう渓谷の入口です。電車だけで来られる渓谷というのは、実はかなり珍しい存在。車の場合は国道121号沿いで、鬼怒川温泉からは北へ10分ほど走った場所にあります。入口から展望地点までは舗装された道が続きますが、その先の渓谷沿いはアップダウンのある山道になり、濡れた岩や木の根で滑りやすい区間もあります。鬼怒川エリアは見どころが国道沿いに点在するので、東武ワールドスクウェアや日光江戸村とまとめて回るならレンタカーの最安値比較もあわせてどうぞ。
レンタカーは早めに予約を
龍王峡は電車でも来られますが、鬼怒川エリアの見どころは国道121号沿いに点在しています。東武ワールドスクウェアや日光江戸村とまとめて回るなら車が便利。紅葉シーズンは需要が高まるので早めの手配が安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(4〜5月)
新緑が岩肌の灰色とぶつかり合う季節。芽吹いたばかりの葉は光を透かし、谷全体が明るく見えます。歩くには一年でいちばん快適な時期です。
夏(6〜8月)
谷底は木陰と水音に包まれ、街より涼しく感じられます。ただし虫は多め。湿った岩は滑るので、足元への注意を忘れずに。
秋(10〜11月)
渓谷が一年でもっとも混み合う季節。白い岩肌と赤や黄の葉のコントラストは、龍王峡がいちばん龍らしく見える時期です。
冬(12〜3月)
葉が落ちて岩の造形がむき出しになり、谷の骨格がよく見えます。人も少なく静か。ただし凍結には十分な注意が必要です。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 展望地点から谷を見下ろす
入口から舗装路を少し歩くだけで、渓谷を一望できる地点にたどり着きます。ここだけなら往復30分ほど。体力に自信がなくても、龍王峡のいちばんの絶景には手が届きます。

2. 橋の上から、真下の流れを覗く
谷に架かる橋は、川の真上に立てる場所。上流と下流で川の表情がまるで違うことに気づきます。足がすくむ高さも、この渓谷の深さの証拠です。

3. 岩の色が変わる瞬間を探す
白龍峡の白い流紋岩、青龍峡の青みがかった安山岩、紫龍峡の緑がかった凝灰岩。歩いているうちに足元の岩の色が入れ替わります。その境目を自分の目で見つけるのが、この谷のいちばんの遊びです。

4. 水音だけの時間をつくる
遊歩道を少し奥へ進むと、人の声が消え、水の音だけが残ります。スマートフォンをしまって数分立ち止まるだけで、ここに来た意味が変わります。

5. 電車で来て、そのまま温泉へ
龍王峡駅から渓谷を歩き、電車で鬼怒川温泉か川治温泉へ。車の運転から解放されるぶん、渓谷の静けさも温泉も深く味わえます。
あわせて回りたい、近くの見どころ

東武ワールドスクウェア
世界の建築を25分の1で再現したミニチュアのテーマパーク。大人2,800円、小人1,400円。渓谷を歩いたあとに、まったく違う世界へ切り替えられます。

日光江戸村(EDO WONDERLAND)
江戸の町並みを丸ごと再現したテーマパーク。大人5,800円、子供3,000円。渓谷とセットで、鬼怒川エリアの一日を組み立てられます。

憾満ヶ淵
大谷川が刻んだもうひとつの渓谷。こちらは並び地蔵が川沿いに続く、信仰の気配が残る谷です。龍王峡とは表情がまるで違う、日光の渓谷の対比が楽しめます。

日光東照宮
徳川家康を祀る世界遺産。拝観料は大人・高校生1,600円、小中学生550円。鬼怒川に泊まって翌日に日光市街へ、という組み方が定番です。

中禅寺湖遊覧船
奥日光の中禅寺湖を巡る遊覧船。運航は例年4月中旬〜11月30日。渓谷とはまた違う、湖の上から山を仰ぐ景色が待っています。
近くの人気飲食店
渓谷を歩いたあとの空腹には、地元のそばと生ゆばを。龍王峡の入口そばから鬼怒川温泉にかけて、実力のある店が点在しています。
めし処 龍王そば・食堂・カフェ無休(10:00〜17:00、季節変動あり)/¥1,000〜¥1,999📍Googleマップで現在地からのルートを見る龍王峡駅から徒歩すぐ、渓谷の入口に建つ食事処。日光の名水で作られた生ゆばを使ったそばが名物です。1968年創業で、2011年に現在の店名になりました。
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旬菜処 いずみそば・湯葉不定休(9:00〜17:00)/¥1,000〜¥1,999/岩魚のからあげとゆば刺しセット📍Googleマップで現在地からのルートを見る東武鬼怒川公園駅の目の前にある家庭的なそば処。生ゆばと川魚を組み合わせたセットが看板で、リピーターの多い一軒です。
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手打 二八そばそば・天丼定休:火曜/¥1,000〜¥1,999/そばの実の芯だけを使った白いそば📍Googleマップで現在地からのルートを見る国道121号沿い、東武ワールドスクウェア近くの手打ちそば店。全席禁煙で駐車場があり、ゆばや舞茸など地元食材を使った品も揃います。
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Cafe Salon de The OKA洋食・カフェ定休:木曜/¥2,000〜¥2,999/大田原牛のハンバーグランチ📍Googleマップで現在地からのルートを見る2004年開業、鬼怒川温泉駅から徒歩約15分のステンドグラスが映える洋館風カフェレストラン。マイセンなどのカップでコーヒーが供されます。
食べログ予約 ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
撮影のコツ
龍王峡は光の入り方が難しい渓谷です。谷が深いぶん明暗差が大きく、何も考えずに撮ると空だけが白く飛んでしまいます。
谷の全景は、午前中の順光で日が高くなる前の時間は、谷の底まで光が届かず陰になりがちです。太陽が谷の上に来る10時から14時ごろが、川の色と岩肌の両方を写せる時間帯になります。
遊歩道の順路と立入表示に従ってご利用ください
流れは、あえてゆっくり撮るスマートフォンのライブフォトやスローシャッター機能を使うと、水が絹のように写ります。岩の質感と対比させると、この渓谷の硬さと柔らかさが一枚に収まります。
川へ降りる際は足元にご注意ください(増水時は近づかない)
橋は、渡らずに撮る橋の上からでは橋自体が写りません。少し離れた展望地点から、橋を画面の中に入れて撮ると、谷の深さとスケールが一目で伝わる一枚になります。
展望地点では他の来訪者の通行を妨げないようご配慮ください
木の枝を額縁にする手前の葉や枝をあえて画面の縁に入れると、奥の滝や川が引き立ちます。渓谷は木が多いぶん、この額縁が自然に作れるのが強みです。
植生を傷つけないようご配慮ください
このエリアの宿(料金比較)
鬼怒川温泉に泊まれば、龍王峡は朝いちばんに歩けます。人の少ない早朝の渓谷は、水音がまるで違って聞こえる。渓谷を歩いて汗をかいたあと、そのまま温泉に沈む一日は、鬼怒川に泊まる人だけのものです。

鬼怒川・川治温泉エリア
渓谷と温泉をセットで楽しむ滞在向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
渓谷内に売店はほとんどありません。濡れた岩、夏場の虫、急な雨。谷を歩く日ならではの備えをまとめました。
滑りにくいトレッキングシューズ渓谷沿いは濡れた岩と木の根が続く山道です。サンダルやヒールでは危険。グリップの効く靴が、この渓谷でいちばん大切な装備です。
虫除けスプレー水辺と樹林が続く谷筋は、初夏から秋にかけて虫が多い場所です。一本あるだけで、立ち止まって景色を眺める余裕が生まれます。
水筒・マイボトル渓谷内に売店はほとんどありません。アップダウンのある山道は思った以上に汗をかくので、飲み物は入口までに用意しておきましょう。
折りたたみ傘山あいの天気は変わりやすく、谷底では空の様子が見えません。急な雨で岩がいっそう滑りやすくなるので、一本持っておくと安心です。
ウェットティッシュ岩場に手をついたり、川の水に触れたりと、谷歩きは意外と手が汚れます。歩き終えてそのまま食事へ向かうなら、あると助かる一品です。
よくあるご質問(FAQ)
龍王峡の入場料はいくらですか。
無料です。渓谷への立ち入りは自由で、通年いつでも歩けます。定休日もありません。
龍王峡へは電車で行けますか。
行けます。野岩鉄道会津鬼怒川線の龍王峡駅を降りると、すぐ目の前が渓谷の入口です。車の場合は国道121号沿い、鬼怒川温泉から北へ10分ほどです。
遊歩道は全部歩けますか。
老朽化した木道の改修にともなう一部通行止めに言及する情報があり、編集部では一次情報での確認ができていません。全線が通行できるとは断定できないため、奥まで歩く予定の方は日光市藤原観光課(0288-76-4111)か現地の掲示で当日の状況をご確認ください。
どのくらい歩きますか。
渓谷を見下ろす展望地点までの往復なら30分から1時間ほどです。その先の渓谷沿いを歩く場合はアップダウンがあり、半日みておくと安心です。
どんな靴で行けばいいですか。
展望地点までは舗装路ですが、その先は濡れた岩や木の根がある山道です。サンダルやヒールは避け、滑りにくいトレッキングシューズなどでお越しください。
龍王峡は、日光・那須のモデルコースで鬼怒川温泉の朝に組み込むのが気持ちのいい順番。全行程の回り方はこちらでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
遠方から日光・鬼怒川へ向かうなら、羽田・成田ゆきの国内線をANA、JAL、スカイマークなど横断比較。空席は日々動くので早めのチェックが安心です。
















