霧に包まれた縄文杉の巨大な幹と原生林TRAVEL HUB
#トレッキング#世界自然遺産#屋久杉#屋久島

縄文杉トレッキング(じょうもんすぎ)

往復10時間。それでも人は、この一本に会いに行く。トロッコ道の先に立つ、島でいちばん大きな命。

鹿児島県熊毛郡屋久島町 荒川登山口から往復約22km標準所要 9〜10時間更新: TRAVEL HUB編集部
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このページでわかること

  • 縄文杉までの距離、標高差、標準所要時間と、1日の行程イメージ
  • 荒川登山口のマイカー規制(3月1日〜11月30日)と登山バスの乗り換え方法
  • 山岳部環境保全協力金と登山バス券の料金、購入場所
  • ヘッドライトや雨具など、屋久島の山で本当に要る装備
  • 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
0.0総合評価5点満点
人気度5.0
感動度5.0
写真映え5.0
原生林の深さ4.5
登山道の整備度4.5

※編集部が現地情報と公開データ(受賞歴、設備、所要アクセス等)をもとに独自評価しています。

縄文杉ってどんなところ?

朝4時、まだ真っ暗な屋久杉自然館前のバス乗り場に、ヘッドライトの光がいくつも集まります。ここから先、縄文杉までは自分の足だけが頼りです。最初の約8kmはひたすらトロッコ道。かつて屋久杉を運び出した線路の上に渡された板を、一定のリズムで踏んでいきます。両側は苔むした杉と照葉樹の森で、沢の音がずっとついてきます。トロッコ道が終わると、そこからが本当の登山道。木の根と岩の段差を登り、ウィルソン株の巨大な空洞をくぐり、大王杉、夫婦杉と名のある巨木を見送りながら、さらに高度を上げていきます。そして最後の木道階段を登りきったとき、展望デッキの正面に、それは立っています。幹は太く、ねじれ、こぶだらけで、決して美しく整った樹形ではありません。むしろ傷だらけです。それでも、数千年ぶんの風と雪と雨をその体で受け止めてきたものだけが持つ静けさがあり、多くの人がここで言葉を失います。荒川登山口から往復約22km、標高差610m、標準所要は9〜10時間。日帰りとしてはまぎれもない本格登山で、体力と装備と、天候への謙虚さが要ります。屋久島は「ひと月に35日雨が降る」と言われる島です。晴れを願いつつ、雨具は必ず持って出発してください。霧の日の縄文杉もまた、忘れがたい姿をしています。

基本情報

縄文杉 基本情報(早見表)
名称縄文杉(じょうもんすぎ)
所在地鹿児島県熊毛郡屋久島町、荒川登山口から山中へ約11km
距離・標高差荒川登山口から往復約22km、標高差610m
標準所要時間9〜10時間(往復、休憩含む)。早朝出発が前提です
協力金世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金=日帰り1,000円、山中泊2,000円(対象は中学生以上、小学生以下は不要)
登山バス屋久杉自然館前〜荒川登山口を約40分で結びます。片道券2,000円(バス代1,000円+協力金1,000円)、往復券3,000円(バス代2,000円+協力金1,000円)。予約、座席指定はできません
マイカー規制毎年3月1日〜11月30日は終日、町道荒川線(荒川三叉路〜荒川登山口)へ一般車両(マイカー、レンタカー、二輪車、自転車を含む)は進入できません
ベストな時期5〜10月が歩きやすい季節。ただし夏は熱中症、秋は日没の早さに注意してください

行き方・駐車場

縄文杉に向かう最大の関門は、実は登山そのものより「行き方」です。毎年3月1日から11月30日までの275日間、縄文杉の玄関口である荒川登山口へ続く町道荒川線は、終日マイカー規制がかかります。マイカー、レンタカーはもちろん、二輪車や自転車も荒川三叉路のゲートから先へは進めません。そのため、屋久杉自然館前の駐車場に車を停め、荒川登山バスに乗り換えるのが基本ルートです。登山バスは屋久杉自然館前と荒川登山口を約40分で結びます。バス券は片道2,000円(バス代1,000円+協力金1,000円)、往復3,000円(バス代2,000円+協力金1,000円)で、予約や座席指定はできないため、前日までに観光協会の各案内所などで事前購入しておくと当日が楽です。早朝便は混雑時に定員オーバーとなり次発便に回ることもあるので、時間には余裕を持ってください。屋久島は島内の移動がほぼ車前提です。レンタカーが未手配ならレンタカーの最安値比較から探せます。

レンタカーは早めに予約を

屋久島は路線バスの本数が限られ、観光の足はほぼレンタカーです。台数そのものが多い島ではないため、7〜8月の登山シーズンは早い時期に埋まります。航空券や高速船を押さえたら、続けて車を確保しておくと安心です。

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季節ごとの楽しみ方

🌸

春(3〜5月)

新緑と沢の水量がいちばん美しい季節。ヤマグルマやシャクナゲが咲き、森全体が明るく見えます。まだ日が短めなので、下山時刻の逆算は慎重に。

☀️

夏(6〜9月)

登山シーズンの本番。日が長く行程に余裕が生まれる一方、湿度が高く汗を大量にかきます。飲料水は多めに、熱中症対策を最優先で。

🍂

秋(10〜11月)

空気が澄み、歩くには最も快適な時期。ただし日没が早まるため、ヘッドライトは必携です。11月30日でマイカー規制期間が終わります。

❄️

冬(12〜2月)

マイカー規制期間外ですが、標高1,300m付近は積雪や凍結があり、軽装では危険です。冬の入山はガイドの同行を強くおすすめします。

編集部おすすめの過ごし方 5選

トロッコ道を歩く早朝の登山道

1. トロッコ道のリズムに身を任せる

最初の約8kmは、かつて屋久杉を運んだ線路の上。急がず、一定のリズムで板を踏み続けるのがバテないコツです。沢の音と鳥の声だけが聞こえます。

ウィルソン株の内部から見上げるハート形の空

2. ウィルソン株の空洞でハートを見上げる

登山道の途中にある巨大な切り株。内部に入って特定の位置から見上げると、天井の切れ目がハート形に見えます。ここは全員が足を止める場所です。

展望デッキから見た縄文杉

3. 展望デッキで、ただ黙って見る

最後の階段を登りきった正面。写真を撮る前に、まず数分間そのまま眺めてみてください。多くの人がここで、なぜ10時間歩いたのかを理解します。

霧が流れる縄文杉と原生林

4. 霧の日を「はずれ」だと思わない

屋久島は雨と霧の島。白い霧が幹の間を流れていく縄文杉は、晴天時とはまったく別の神々しさがあります。天気は選べませんが、味わい方は選べます。

荒川分かれのゲートと通行規制の標識

5. 前日に登山バス券を買っておく

当日購入もできますが、早朝は混み合います。前日までに観光協会の案内所で協力金とバス券をまとめて済ませておくと、朝の集合がぐっと楽になります。

安全に歩くために。縄文杉は往復10時間前後の本格登山です。日が短い時期はヘッドライトが必須で、雨具は折りたたみ傘ではなく上下セパレートの登山用レインウェアを用意してください。綿のシャツやスニーカーは濡れると体温を奪われるため向きません。山中に売店や自動販売機はなく、携帯電話が圏外の区間もあります。体調と天候に少しでも不安があるときは、引き返す判断を優先してください。ガイドの同行は、安全面でも森の理解の面でも大きな助けになります。

あわせて回りたい、近くの見どころ

ウィルソン株の内部から見上げるハート形の空

ウィルソン株

縄文杉へ向かう登山道の途中、標高1,030m地点にある巨大な切り株。内部の空洞から見上げるハート形は、屋久島でいちばん有名な構図かもしれません。

荒川登山口から徒歩約3時間(縄文杉への経由地)
📍Googleマップで現在地からのルートを見る
白谷雲水峡の苔むす森

白谷雲水峡

一面が苔に覆われた原生林。縄文杉ほどの体力を求められず、往復3〜4時間から歩けるため、縄文杉の翌日や、体力に不安がある日の第一候補になります。

宮之浦から車で約30分
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ヤクスギランドの巨木と苔むした森

ヤクスギランド

標高約1,000mの自然休養林。30分ほどの短いコースから選べるので、縄文杉の翌日で足が動かない日でも屋久杉の森を味わえます。

安房から車で約40分
📍Googleマップで現在地からのルートを見る

近くの人気飲食店

荒川登山バスの乗り場となる屋久杉自然館へは、安房エリアからのアクセスが基本です。下山後は空腹と疲労のピーク。安房には、地元の食材を出す店が揃っています。

※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。

ガイドツアーという選択

縄文杉は道標が整った登山道ですが、往復10時間の行程を自力で管理するのは簡単ではありません。ガイドを付けるかどうかは、体力よりも「森をどれだけ読み解きたいか」で決めるのがおすすめです。

  • 🥾
    ガイド付き縄文杉ツアー

    早朝の集合から下山まで、ペース配分と天候判断を任せられるのが最大の価値です。屋久杉と照葉樹の見分け方、苔の名前、森の成り立ちなど、ひとりで歩けば通り過ぎてしまうものを拾い上げてくれます。初めての屋久島なら、費用に見合う体験になります。

    屋久島観光協会や各ガイド事業者で受付(要事前予約)
  • 🚌
    荒川登山バス

    3月1日から11月30日はマイカー規制のため、屋久杉自然館前から登山バスに乗り換えます。片道2,000円、往復3,000円(いずれも協力金1,000円を含む)。予約や座席指定はできないので、前日までの券購入が安心です。

    観光協会の各案内所、屋久杉自然館前バス乗降所で購入可
  • 🌧️
    雨の日の代替プラン

    警報級の荒天ではバスが運休し、入山自体を見送る判断が必要になることもあります。そのときは白谷雲水峡やヤクスギランドの短いコースに切り替えるのが現実的。屋久島の雨は、森をいちばん美しく見せる時間でもあります。

    最新の運行状況は登山バス公式のX(旧Twitter)で確認

このエリアの宿(料金比較)

縄文杉に行く日は、朝4時台には宿を出ることになります。だからこの一泊だけは、景色より立地で選ぶのが正解。屋久杉自然館のバス乗り場に近い安房エリアに泊まれば、暗いうちの移動が最小限で済み、その分だけ長く眠れます。

屋久島の杉林を貫くトロッコ道
🚌 登山バス乗り場が近い🌅 早朝出発でも動きやすい♨️ 下山後の温泉も射程内

安房エリア(屋久杉自然館ゆき登山バス乗り場の周辺)

縄文杉の早朝出発に最適
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11,000円〜
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12,500円〜
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13,200円〜
1泊1室2名(サンプル)
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※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。

あると助かるアイテム

山中に売店も自動販売機もありません。持って上がったものが、その日のすべてです。屋久島の山で本当に効くものだけを5つ選びました。

  • トレッキングシューズ
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    往復22km、木の根と濡れた岩の連続です。スニーカーでは足首を守れず、滑ります。防水性のある登山靴を用意してください。

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  • ヘッドライト
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    出発は夜明け前、下山が日没後にずれ込むこともあります。両手が空くヘッドライト型が必須。予備電池もあわせて。

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  • 水筒・ボトル
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    夏場は汗の量が想像以上。1L以上の容量があると安心です。山中に自動販売機はありません。

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    湿度の高い森ではブヨや蚊が出ます。休憩のたびにひと吹きできると、集中力が保てます。

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    協力金や登山バス券は現金でのやり取りが基本。ザックのすぐ取り出せる場所に小銭をまとめておくと、暗い早朝の乗り場でもたつきません。

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よくあるご質問(FAQ)

縄文杉トレッキングの所要時間はどれくらいですか。

荒川登山口から往復約22km、標高差610mで、標準所要は9〜10時間です。休憩やペースによって前後するため、早朝に出発して日没前に下山する行程が前提になります。

レンタカーで荒川登山口まで行けますか。

毎年3月1日から11月30日は町道荒川線が終日マイカー規制となり、マイカー、レンタカー、二輪車、自転車は荒川三叉路から先へ進めません。屋久杉自然館前に駐車し、荒川登山バス(約40分)に乗り換えてください。

協力金はいくら必要ですか。

世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金として、日帰り入山は1,000円、山中で宿泊する場合は2,000円です。対象は中学生以上で、小学生以下は必要ありません。登山バス券の購入時にあわせて納入できます。

縄文杉トレッキングにガイドは必要ですか。

登山道自体は整備されており個人でも歩けますが、往復10時間の行程管理と天候判断を任せられる点、森の見方を教われる点でガイドの価値は大きいです。初めての屋久島や体力に不安がある方には特におすすめします。

雨の日でも縄文杉には行けますか。

屋久島は雨の多い島で、多少の雨なら通常どおり歩けます。上下セパレートの登山用レインウェアがあれば、霧の流れる森はむしろ格別です。ただし警報級の荒天時は登山バスが運休することもあるため、最新の運行状況を確認してください。

TRAVEL HUB編集部

TRAVEL HUB編集部

TRAVEL HUB編集部では、「自然と涙が溢れる感動体験」をテーマに、実際に訪れた場所の中から、心から感動できるスポットや体験だけを厳選して紹介しています。掲載情報は編集部による現地取材や公式情報をもとに作成しており、定期的に最新の内容に更新。また、宿泊料金については複数の予約サイトを横断比較し、おトクなプランをご案内しています。

縄文杉は、屋久島 2泊3日モデルコースの2日目を丸ごと使って向かうのが基本の組み方です。前日と翌日に何を入れるかで、旅の疲れ方が変わります。全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。

航空券も、まとめて比較

屋久島空港ゆきは鹿児島空港での乗り継ぎが基本。JAL(日本エアコミューター)の便を軸に、鹿児島までの区間をANA、JAL、スカイマーク、ソラシドエアで横断比較できます。夏休みの空席は早く埋まるので早めのチェックが安心です。

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