
ヤクスギランド(屋久杉ランド)
30分でも、3時間でも。標高1,000mの屋久杉の森は、歩ける時間だけ受け止めてくれる。
このページでわかること
- ヤクスギランドが「登山をしない人の屋久杉」と呼ばれる理由
- 森林環境整備推進協力金の金額と、納入する場所
- 30分から選べる5つの散策コースと、体力別の選び方
- バスが1日往復2本しかないという、アクセス上の注意点
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
ヤクスギランドってどんなところ?
屋久島に来たけれど、往復10時間の縄文杉は難しい。子ども連れだったり、日程が半日しかなかったり、単純に足に自信がなかったり。そういう人のために、この森はあります。ヤクスギランドは、安房から車で山を登った標高約1,000m地点に広がる自然休養林です。名前だけ聞くとテーマパークのようですが、中身はまぎれもない屋久島の原生林。入口で協力金を納めて木道を進むと、すぐに空気が変わります。苔に覆われた岩、倒れたまま次の世代を育てている倒木、そして見上げても梢が見えない屋久杉の巨木。縄文杉まで歩かなければ本物に会えない、ということはまったくないのだと、10分でわかります。この森の親切さは、コースが5種類用意されていることです。いちばん短いものは30分ほど。舗装された木道が中心なので、スニーカーでも歩けます。もう少し森の奥へ行きたければ、時間を延ばせばいい。いちばん奥まで行けば、太忠岳へ向かうルートにつながります。山頂に高さ約40mの巨石「天柱石」が屹立する太忠岳は、約7km、所要6〜7時間の健脚向けコースです。同じ入口から、30分の散歩と7時間の登山が両方始まっているというのが、この森の面白いところ。名のある木もあります。「母子杉」は幹の脇に立つ案内板に樹高31.1m、推定樹齢2,600年と記されていて、数字を見てからもう一度見上げると、首の角度が変わります。屋久島の森は、知ってから見ると違って見える森です。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | ヤクスギランド(屋久杉ランド) |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房 太忠嶽国有林内 |
| 協力金 | 森林環境整備推進協力金=高校生以上1人800円、団体20名以上は1人600円 |
| 散策コース | 5つのコースがあり、いちばん短いもので30分ほど。体力と時間に応じて選べます |
| アクセス | 屋久島空港から車で約1時間。バス停「ヤクスギランド」(71番)下車すぐ |
| バスの本数 | ヤクスギランド行きの路線バスは1日往復2本のみ。車での来訪が現実的です |
| 太忠岳コース | 森の奥から太忠岳へ向かうルートは約7km、所要6〜7時間の健脚向け。山頂に高さ約40mの天柱石があります |
| ベストな時間帯 | 午前中は光が斜めに差し、苔と巨木のコントラストが美しく出ます |
行き方・駐車場
屋久島空港から車で約1時間、安房から山道を登っていきます。標高が上がるにつれて気温が下がり、市街地では汗ばむ日でも、着いてみると涼しいということが珍しくありません。羽織るものを一枚積んでおくと快適です。注意しておきたいのは公共交通です。バス停「ヤクスギランド」(71番)は入口のすぐそばにあり便利なのですが、ヤクスギランド行きの路線バスは1日往復2本しかありません。時刻を外すと帰る手段がなくなるため、現実的にはレンタカーかタクシー、ツアーでの来訪になります。入口では森林環境整備推進協力金(高校生以上1人800円、団体20名以上は1人600円)を納めます。同じ協力金で入れる白谷雲水峡とあわせて、屋久島の森を2種類味わうという組み方もおすすめです。島内の移動は車が前提なので、未手配ならレンタカーの最安値比較から探せます。
レンタカーは早めに予約を
ヤクスギランド行きの路線バスは1日往復2本のみ。事実上、車がないと自由に往復できません。屋久島はレンタカーの台数自体が限られる島なので、7〜8月の旅行なら早めの確保が安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
新緑と苔がいちばん鮮やかな季節。沢の水量も豊かで、森全体が明るく見えます。歩くにも快適な時期です。
夏(6〜9月)
標高1,000mのため市街地よりかなり涼しく、夏の避暑として優秀です。木陰が続くので短いコースなら軽装でも歩けます。
秋(10〜11月)
空気が澄み、最も歩きやすい季節。太忠岳まで行くなら日没を逆算して早めに出発してください。
冬(12〜2月)
積雪や凍結の可能性があります。短いコースでも路面が滑るため、足元の装備を確認してから入ってください。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 30分コースで「本物」に会う
往復10時間の縄文杉に行かなくても、屋久杉の巨木には会えます。木道中心の短いコースを10分歩けば、それがわかります。時間がない日の切り札です。

2. 母子杉の案内板を読んでから、見上げる
樹高31.1m、推定樹齢2,600年。数字を知ってからもう一度見上げると、さっきと同じ木がまったく違って見えます。

3. 倒木更新を探す
倒れた木の上に、次の世代が根を下ろしている。屋久島の森が数千年続いてきた仕組みが、この森では目の高さで観察できます。

4. 苔に近寄って、種類の違いを見る
ふかふかのもの、糸のように垂れるもの、岩に貼りつく薄いもの。膝をついて近づくと、緑一色に見えていたものが分解されて見えてきます。

5. 太忠岳へ足を延ばす(健脚向け)
森の奥から太忠岳へ向かうルートは約7km、所要6〜7時間。山頂には高さ約40mの天柱石が立ちます。同じ入口から、まったく違う一日が始まります。
あわせて回りたい、近くの見どころ

白谷雲水峡
同じ森林環境整備推進協力金800円で入れる、宮之浦側の苔むす森。ヤクスギランドが巨木の森なら、こちらは苔の森。両方歩くと屋久島の森の幅がわかります。

縄文杉
荒川登山口から往復約22km、標準9〜10時間の本格登山。ヤクスギランドで屋久杉の入口を知ってから、翌日に本丸へ向かう組み方もあります。

近くの人気飲食店
ヤクスギランドの玄関口は安房。山を下りてすぐの市街地に、地元の食材を出す店が揃っています。
- 🍖
- 🍜
- 🍔屋久島バーガーハンバーガー・ジビエ料理定休:月・水/¥2,000〜¥2,999/ヤクシカのジビエバーガー📍Googleマップで現在地からのルートを見る
屋久島のヤクシカを使ったジビエバーガーが名物。この島でしか食べられない味です。
食べログ予約 › - 🍚鱗屋の朝メシ海鮮・食堂・郷土料理¥1,000〜¥1,999/屋久島の海鮮と郷土料理📍Googleマップで現在地からのルートを見る
朝から営業しているのが強み。ヤクスギランドへ午前中に向かう日の朝食にどうぞ。
食べログ予約 ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
コースの選び方
ヤクスギランドには5つの散策コースがあります。迷ったら「今日どれだけ歩きたいか」ではなく「このあと何をするか」で決めるのがコツです。
- 🚶短いコース(30分ほど)
木道が中心で、スニーカーでも歩けます。屋久杉の巨木と苔むした森の入口を、最短で体験できるコース。空港へ向かう最終日の午前や、縄文杉の翌日で足が動かない日にちょうどいい選択です。
入口で協力金800円(高校生以上)を納入して入場 - 🌲中距離のコース
もう少し奥へ入ると、人の気配が減り、森の密度が上がります。名のある巨木を見て回りたい、写真をじっくり撮りたいという人向け。歩きやすい靴があると安心です。
入口の案内板でコースの分岐と所要時間を確認してから出発 - 🪨太忠岳コース(健脚向け)
森の奥から太忠岳へ。約7km、所要6〜7時間の本格登山で、山頂には高さ約40mの巨石「天柱石」が屹立します。メインルートから外れる穴場ですが、装備と時間の余裕は縄文杉に準じて考えてください。
登山装備が前提。天候と日没時刻を確認してから入山
このエリアの宿(料金比較)
ヤクスギランドへの入口は安房。荒川登山口ゆきの登山バス乗り場もここにあるので、縄文杉とヤクスギランドを両方まわる日程なら、安房に連泊すると移動がいちばん短く収まります。

安房エリア(ヤクスギランドの玄関口)
屋久杉の森をまとめて回る滞在に※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
短いコースなら軽装でも歩けますが、標高1,000mの森は市街地とは気温も天気も別ものです。持っていくと一日が快適になるものを5つ。
歩きやすいスニーカー短いコースは木道が中心なので、履き慣れたスニーカーで十分歩けます。ただし濡れた木道は滑るので、ソールがすり減ったものは避けてください。
最安値料金 2,480円〜(2026/7/15時点・楽天)
虫除けスプレー湿度の高い森ではブヨや蚊が出ます。立ち止まって巨木を見上げる時間が長い森なので、あると集中できます。
最安値料金 498円〜(2026/7/15時点・楽天)
トレッキングシューズ奥のコースや太忠岳へ向かうなら、スニーカーでは不足です。防水で滑りにくい登山靴に履き替えてください。
最安値料金 3,980円〜(2026/7/15時点・楽天)
よくあるご質問(FAQ)
ヤクスギランドの協力金はいくらですか。
森林環境整備推進協力金として、高校生以上1人800円です。20名以上の団体は1人600円になります。入口で納入します。
ヤクスギランドはどれくらいの時間で回れますか。
5つの散策コースがあり、いちばん短いもので30分ほどです。時間と体力に応じて選べるのがこの森の特徴で、奥の太忠岳コースは約7km、所要6〜7時間の健脚向けになります。
ヤクスギランドへバスで行けますか。
バス停「ヤクスギランド」(71番)が入口のすぐそばにありますが、ヤクスギランド行きの路線バスは1日往復2本しかありません。時刻を外すと戻れなくなるため、レンタカーやタクシー、ツアーの利用が現実的です。
縄文杉に行けない場合の代わりになりますか。
なります。標高約1,000mの屋久杉の原生林で、30分ほどの短いコースでも巨木と苔むした森を体験できます。往復10時間の縄文杉が難しい方や、日程が半日しかない方にこそおすすめです。
スニーカーでも歩けますか。
短いコースは木道が中心なので、履き慣れたスニーカーで歩けます。ただし濡れた木道や苔むした岩は滑るため、ソールのしっかりしたものを。奥のコースや太忠岳へ向かう場合は登山靴が必要です。
ヤクスギランドは、屋久島 2泊3日モデルコースで、縄文杉に丸一日を使わない「ゆとり版」の主役として組み込めます。半日ぶんの空きにも入れやすい森なので、全行程の回り方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
屋久島空港ゆきは鹿児島空港での乗り継ぎが基本。JAL(日本エアコミューター)の便を軸に、鹿児島までの区間をANA、JAL、スカイマーク、ソラシドエアで横断比較できます。夏休みの空席は早く埋まるので早めのチェックが安心です。
















