社号標に「益救神社」と刻まれた石の鳥居と、奥へまっすぐ伸びる参道TRAVEL HUB
#日本最南端の式内社#山幸彦#神社#屋久島

益救神社(やくじんじゃ)

港から歩いて5分。船を降りたばかりの旅人が、いちばん最初に足を止める場所。

鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦277日本最南端の式内社更新: TRAVEL HUB編集部
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このページでわかること

  • 益救神社が「日本最南端の式内社」と呼ばれる、その意味
  • 主祭神の天津彦彦火火出見尊(山幸彦)と、延喜式神名帳の記載
  • 創建年代が「不詳」とされていること、そして流布している誤りの正体
  • 宮之浦港から徒歩約5分という、船旅と地続きの立地
  • 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
0.0総合評価5点満点
歴史的価値5.0
アクセス5.0
静けさ5.0
写真映え4.5
滞在時間4.5

※編集部が現地情報と公開データ(受賞歴、設備、所要アクセス等)をもとに独自評価しています。

益救神社ってどんなところ?

高速船を降りて、宮之浦の集落を海と反対の方向へ5分ほど歩きます。商店と民家が並ぶ、生活のにおいがする道です。そこに、ふいに石の鳥居が立っています。社号標にも脇の灯籠にも「益救神社」。参道の横からはフェニックスが伸びていて、ここが南の島だったことを不意に思い出させます。観光地の入口という顔はしていません。今日もこの集落の人が手を合わせていく、その延長線上に旅人が紛れ込む、という距離感です。益救神社は「日本最南端の式内社」とされる神社です。式内社とは、平安時代の延喜式神名帳という国の台帳に名前が載っている神社のこと。その台帳には「大隅国馭謨郡 一座 名神 小 益救神社」と記されています。千年以上前の中央の役所が、はるか南の海に浮かぶこの島の神社の名前を、わざわざ書き留めていた。それが何を意味するのかを、鳥居の前で少しだけ考えてみてほしいのです。海の向こうにあるこの島は、当時の日本にとって世界の縁でした。その縁に、名前を持つ神社があった。主祭神は天津彦彦火火出見尊、あまつひこひこほほでみのみこと。神話で山幸彦と呼ばれる神です。海神の宮を訪ね、失った釣り針を取り戻して帰ってくる、あの物語の主人公が、海に囲まれた島の中心に祀られている。偶然にしてはできすぎている、と感じるかどうかは、参拝する人しだいです。ひとつ、正直に書いておきます。この神社を「屋久島最古」「島の総鎮守」と紹介する記事をよく見かけますが、それらは公式に根拠が示されていません。創建年代も、公式が「不詳」としています。わかっていないことを、わかっていないまま受け取る。それはこの神社に対して、たぶんいちばん誠実な向き合い方です。千年前の台帳に名前だけが残り、始まりは霧の中にある。屋久島という島の性格に、これ以上似合う社もそうありません。

基本情報

益救神社 基本情報(早見表)
名称益救神社(やくじんじゃ)
所在地〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦277
主祭神天津彦彦火火出見尊(あまつひこひこほほでみのみこと)。神話で山幸彦と呼ばれる神です
社格式内社。延喜式神名帳に「大隅国馭謨郡 一座 名神 小 益救神社」と記載されています
特徴公式が掲げるのは「日本最南端の式内社」。「屋久島最古」「島の総鎮守」は公式に根拠がないため、当ページでは採りません
創建公式は「不詳」としています
アクセス宮之浦港から徒歩約5分
確認事項社務所の受付時間、御朱印の授与については公式に案内がありません。参拝前に益救神社公式でご確認ください

行き方・駐車場

宮之浦港に着いたら、海を背にして集落の方へ。商店や民家の並ぶ道を歩いて約5分で鳥居に着きます。高速船やフェリーで島に入る人にとっては、荷物を宿に置く前に寄れてしまう距離です。船の待ち時間が中途半端に空いた日の使い道としても、これ以上ないくらい素直な選択になります。駐車場については公式に案内がないため、車で向かう場合は宮之浦の市街地に停めて歩くつもりでいると確実です。というより、この神社は歩いて着くほうが似合います。集落の生活の中に社があるという構図は、車で乗りつけると見えなくなってしまうからです。島の他のスポットへ回るなら、バスの本数は限られるため島内移動は基本的にレンタカーになります。未手配ならレンタカーの最安値比較から探せます。

レンタカーは早めに予約を

益救神社そのものは宮之浦港から徒歩約5分ですが、屋久島は円形の島で、白谷雲水峡も志戸子も海沿いの温泉も、車がないと一日の組み立てが成立しません。島の車の台数自体が限られるので、夏の観光シーズンは早めの確保が安心です。

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季節ごとの楽しみ方

🌸

春(3〜5月)

新緑の季節。境内の木々が色を変え、参拝の足取りもいちばん軽い時期です。船旅で島に入る人が増え始めるころでもあり、鳥居の前で写真を撮る旅人の姿がぽつぽつ戻ってきます。

☀️

夏(6〜9月)

日差しの強い季節ですが、宮之浦の市街地は港から社まで平坦な道が続きます。昼を避けて、夕方の涼しくなった時間に散歩がてら寄るのがいちばん心地よい過ごし方です。

🍂

秋(10〜11月)

空気が澄み、歩くのがもっとも快適な季節。屋久島の山に登る日の朝、出発前にここで手を合わせてから車を出す、という人もいます。旅程を組みやすい時期でもあります。

❄️

冬(12〜2月)

観光の人が減り、境内が静けさを取り戻す時期。集落の日常の中に社があるという本来の姿が、いちばん素直に見えるのはこの季節かもしれません。参拝の時間もゆっくり取れます。

編集部おすすめの過ごし方 5選

社号標に「益救神社」と刻まれた石の鳥居と、奥へ伸びる参道

1. 船を降りて、まっすぐここへ来る

宿に荷物を置く前でかまいません。港から徒歩約5分。旅の最初の記憶がこの鳥居になると、そのあとの3日間の見え方が少し変わります。

益救神社の拝殿。しめ縄が張られ、両脇に狛犬

2. 「最古」と書かれた記事を、いったん忘れる

屋久島最古も、島の総鎮守も、公式には根拠がありません。創建は不詳。わかっていないことをわかっていないまま受け取ると、この社は急に大きく見え始めます。

益救神社の本殿。屋根に千木と鰹木が見える

3. 山幸彦に、海の話をする

主祭神は天津彦彦火火出見尊。海神の宮を訪ね、釣り針を取り戻して帰ってきた神です。海を渡ってこの島に来た自分と、少しだけ重ねてみてください。

益救神社の手水鉢と「町指定文化財 益救神社手水鉢」の表示

4. 手水鉢の前で、少し立ち止まる

参道脇の手水鉢には、現地の表示によれば「町指定文化財」の指定がついています。素通りされがちな場所ですが、この社で町が守ろうと決めたものが何かが、ここに出ています。

石の鳥居と参道の脇に立つフェニックス

5. 登山の朝、出発前に立ち寄る

縄文杉も、白谷雲水峡も、屋久島の山は天候しだいです。行けるかどうかがわからない朝に、鳥居の前で一礼してから車を出す。そういう使い方をしている人がいます。

観光地ではなく、生きている社です。益救神社は今も宮之浦の人々が日常的に手を合わせる場所です。静かに参拝し、社殿や神職の方、参拝中の方へカメラを向けるときは配慮してください。祭礼や神事が行われている場合は立ち入りや撮影が制限されることがあります。現地の掲示や指示に従ってください。社務所の受付時間、御朱印の授与について公式の案内はありません。目的があって訪れる場合は、事前に益救神社公式で確認するのが確実です。

あわせて回りたい、近くの見どころ

遊歩道を横切って低く伸びるガジュマルの太枝と気根

志戸子ガジュマル公園

宮之浦から海沿いの県道を北へ向かった志戸子集落にある公園。ガジュマルの群生を海沿いの遊歩道から見上げられます。入園無料で開園は8:30〜17:00。島の北部をまわる日の一本目に向いています。

島北部の志戸子集落。宮之浦から海沿いの県道を北へ
📍Googleマップで現在地からのルートを見る
白谷雲水峡の苔むす森、一面の苔と木々

白谷雲水峡

一面が苔に覆われた原生林の渓谷。入口の管理棟で森林環境整備推進協力金800円(高校生以上)を納めて入ります。苔むす森なら往復3〜4時間ほど。宮之浦を拠点にする旅なら、まず外せない一本です。

宮之浦から車で約30分
📍Googleマップで現在地からのルートを見る
太鼓岩から見た宮之浦岳の山並み

太鼓岩

白谷雲水峡の最奥、標高1,050mにある一枚岩の展望台。往復4〜5時間、約5.5km、標高差430m。森の天井を抜けて岩の上に立つと、屋久島の山々が一気に開けます。体力と天候に余裕がある日の一本です。

白谷雲水峡から往復4〜5時間
📍Googleマップで現在地からのルートを見る

近くの人気飲食店

益救神社は宮之浦の市街地の中。島の玄関口だけあって、徒歩圏に店がひととおり揃います。ただし夕方から開く店が中心なので、昼に参拝する日は営業時間を先に確認しておくと空振りしません。

※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。

参拝の楽しみ方

境内は広くありません。5分で見て帰ることもできます。ただ、知っていることが3つ増えるだけで、同じ5分がまったく違う時間になります。

  • ⛩️
    「日本最南端の式内社」を味わう

    式内社とは、平安時代の延喜式神名帳という国の台帳に載っている神社のこと。その最南端が、海を渡った先のこの島にあります。当時の日本にとって世界の縁だった場所に、名前を持つ社があった。鳥居の前でその一点だけ思い出すと、境内の見え方が変わります。

    延喜式神名帳の記載は「大隅国馭謨郡 一座 名神 小 益救神社」
  • 📜
    山幸彦に会いに行く

    主祭神は天津彦彦火火出見尊。海神の宮を訪ね、失った釣り針を取り戻して帰還する、あの山幸彦です。海に囲まれた島の中心に、海を渡って帰ってきた神が祀られている。偶然にしてはできすぎている、と感じるかどうかは参拝する人しだいですが、神話を1本だけ予習してから鳥居をくぐると、この配置はきちんと報われます。

    主祭神=天津彦彦火火出見尊(あまつひこひこほほでみのみこと)
  • ⛴️
    船の待ち時間に組み込む

    宮之浦港から徒歩約5分。高速船やフェリーの出航まで1時間空いた、という日に、荷物を持ったままでも往復できてしまいます。屋久島の旅程は山の天候に振り回されがちで、予定が丸ごと消える日もありますが、この社だけは雨でも組み込めます。行き先を失った半日の、確実な受け皿です。

    宮之浦港から徒歩約5分。雨の日でも組み込める数少ない一手

このエリアの宿(料金比較)

益救神社のある宮之浦は、港も市街地の機能もここに集まる島の玄関口です。到着日と最終日の宿としていちばん扱いやすく、白谷雲水峡の早朝をねらう日の拠点にもなります。

社号標に「益救神社」と刻まれた石の鳥居と、奥へ伸びる参道
⛴️ 宮之浦港が徒歩圏🚶 益救神社まで徒歩約5分🏪 市街地の機能が揃う

宮之浦エリア(島の玄関口)

到着日と最終日に効く拠点
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10,500円〜
1泊1室2名・朝食付(サンプル)
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じゃらん
11,800円〜
1泊1室2名・朝食付(サンプル)
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12,600円〜
1泊1室2名(サンプル)
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※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。

あると助かるアイテム

山に入るわけではないので、大がかりな装備は要りません。港から歩いて参拝し、そのまま宮之浦の街で過ごす。その半日を気持ちよくするための、小さな5つです。

  • 小銭入れ
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    お賽銭を財布の底から探す時間が、参拝でいちばんもったいない。屋久島は現金がものを言う場面がまだ多い島でもあるので、小銭がまとまっているだけで一日が軽くなります。

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  • 御朱印帳入れ巾着
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    御朱印を集めている人へ。ただし益救神社が御朱印を授与しているかは公式に案内がないため、事前に確認を。旅の間、帳面を鞄の中で折らずに運ぶという用途だけでも、じゅうぶん働きます。

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  • スニーカー
    スニーカー

    この社は歩いて着くほうが似合います。港から徒歩約5分、そのまま宮之浦の街を流すなら、履き慣れた一足を。集落の生活の中に社がある構図は、車で乗りつけると見えません。

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    屋久島は雨の多い島です。山に入る日の雨具とは別に、市街地を歩くための一本があると、参拝と街歩きが天気に潰されずに済みます。

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  • モバイルバッテリー
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    船の時刻、宿の場所、翌日の天候。島に着いた直後は、いちばん地図とスマホを使う時間帯です。港から社へ歩くその5分のあいだにも、電池は減っていきます。

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よくあるご質問(FAQ)

益救神社は屋久島最古の神社ですか。

「屋久島最古」「島の総鎮守」といった紹介を見かけますが、これらは公式に根拠が示されていません。創建年代についても、公式は「不詳」としています。公式が掲げているのは「日本最南端の式内社」であるという点です。

益救神社の読み方を教えてください。

「やくじんじゃ」と読みます。平安時代の延喜式神名帳には「大隅国馭謨郡 一座 名神 小 益救神社」として記載されています。

益救神社の主祭神はどなたですか。

天津彦彦火火出見尊(あまつひこひこほほでみのみこと)です。神話で山幸彦と呼ばれる神で、海神の宮を訪ねて失った釣り針を取り戻す物語で知られています。

宮之浦港から益救神社までどう行きますか。

徒歩約5分です。海を背にして宮之浦の集落側へ歩いていくと着きます。高速船やフェリーの待ち時間にも往復できる距離です。

御朱印はいただけますか。

御朱印の授与や社務所の受付時間について、公式に案内がありません。当ページでは確認できない情報を掲載しない方針のため、御朱印を目的に訪れる場合は事前に益救神社公式でご確認ください。

TRAVEL HUB編集部

TRAVEL HUB編集部

TRAVEL HUB編集部では、「自然と涙が溢れる感動体験」をテーマに、実際に訪れた場所の中から、心から感動できるスポットや体験だけを厳選して紹介しています。掲載情報は編集部による現地取材や公式情報をもとに作成しており、定期的に最新の内容に更新。また、宿泊料金については複数の予約サイトを横断比較し、おトクなプランをご案内しています。

益救神社は、屋久島 2泊3日モデルコースのいちばん最初、船を降りた直後の30分に置くのがよく効きます。天候に左右されず、荷物を持ったままでも寄れて、そのあとの3日間の見え方を変えてくれる。全行程の組み方はモデルコースでどうぞ。

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屋久島空港ゆきは鹿児島空港での乗り継ぎが基本。JAL(日本エアコミューター)の便を軸に、鹿児島までの区間をANA、JAL、スカイマーク、ソラシドエアで横断比較できます。夏休みの空席は早く埋まるので早めのチェックが安心です。

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