
奥武島(おうじま)
橋を渡ってすぐ、揚げたての天ぷらが1個から待っています。衣がふっくら厚い、沖縄の天ぷらの聖地。
このページでわかること
- 沖縄の天ぷらが「本土の天ぷら」と別物である理由と、編集部5指標による評価
- 中本鮮魚てんぷら店と大城てんぷら店、2大店舗の営業時間と定休日の違い
- 橋を渡って車で行ける、という気軽さと駐車のコツ
- 天ぷら以外の顔(ハーリー、猫、干潮時の海岸)
- 南城市エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
奥武島ってどんな場所?
短い橋を渡ると、そこはもう島です。奥武島は南城市玉城の沖に浮かぶ周囲2kmに満たない小さな島で、本島とは奥武橋でつながっています。フェリーも予約も要りません。車でそのまま渡れて、渡った瞬間に天ぷらの匂いがします。ここで食べるべきものは、はっきりしています。沖縄天ぷらです。本土の天ぷらを想像していると、まず驚きます。衣が厚く、ふっくらしていて、揚げパンとフリッターの中間のような食感。しかも下味がついているので、天つゆも塩もいりません。そのまま手で食べます。しかも1個から買えます。もずく、いか、あーさ(あおさ)、白身魚。気になった具材を1つずつ選んでいけるので、複数人ならなおさら楽しい。島には天ぷら店が複数あり、なかでも中本鮮魚てんぷら店と大城てんぷら店の2軒が有名です。この2軒は定休日が違うので、そこだけ先に確認しておくと失敗しません。中本は木曜、大城は月曜が休みです。ただ、奥武島は天ぷらだけの島ではありません。旧暦5月4日には島を挙げてのハーリー(爬竜船競漕)が行われ、島中の人が港に集まります。島内には観音堂や龍宮神といった拝所があり、干潮になると西側の海岸には黒い岩がごつごつと現れて、リーフの向こうまで歩けそうな錯覚を起こします。そして猫が多い。堤防や店先で寝ています。天ぷらを片手に、そのへんに腰かけて海を見ている20分。沖縄の旅で意外といちばん記憶に残るのは、こういう時間だったりします。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | 奥武島(おうじま) |
|---|---|
| 所在地 | 沖縄県南城市玉城字奥武 |
| 渡り方 | 奥武橋で本島と陸続き。車でそのまま渡れます(通行無料、フェリー不要) |
| 島の規模 | 周囲2kmに満たない小さな島。徒歩でも一周できます |
| 中本鮮魚てんぷら店 | 南城市玉城字奥武9/098-948-3583/10:30〜18:00/定休:木曜(木曜が祝日の場合は前日の水曜) |
| 大城てんぷら店 | 南城市玉城奥武193/098-963-9618/11:00〜17:45/定休:月曜(南城市観光協会の掲載情報。出典により記載差があるため訪問前に要確認) |
| 天ぷらの購入 | 1個から購入できます。価格は店舗と具材により異なり、公式サイトでは公表されていないため本ページでは金額を記載していません(現地の表示をご確認ください)。現金払いの店が中心です |
| 年中行事 | 旧暦5月4日に奥武島海神祭(ハーリー/爬竜船競漕)。当日は島内が非常に混雑します |
| アクセス | 那覇空港から車で約40〜45分(那覇空港自動車道 南風原南IC経由) |
| 所要時間の目安 | 1時間〜1時間30分(天ぷらの購入と島内の散策を含む) |
行き方・駐車場
那覇空港から車で約40〜45分。那覇空港自動車道の南風原南ICから国道331号を南下します。奥武島の最大の魅力は、離島なのに橋で車のまま渡れることです。フェリーの時刻表を気にする必要も、予約も要りません。おきなわワールド(玉泉洞)から10分、斎場御嶽から20分ほどなので、南部を回る日の昼食枠にすっと差し込めます。橋は短く、渡るとすぐに集落と港です。注意したいのは駐車で、島の道はとても狭く、生活道路がそのまま観光動線になっています。天ぷら店の周辺には駐車スペースがありますが台数は限られ、週末や連休は満車になりがち。路上に停めると地元の方の車が通れなくなるので、少し離れた場所に停めて歩くのが正解です。島自体が周囲2kmに満たないので、どこに停めても徒歩圏内です。もうひとつ、ハーリー(旧暦5月4日)の日は島内が極端に混雑します。この日を狙うなら早朝到着、避けたいなら日付の確認を。レンタカーが未手配ならレンタカーの最安値比較からどうぞ。
レンタカーは早めに予約を
奥武島は橋で渡れる島ですが、路線バスの本数は多くありません。南部の観光と組み合わせるならレンタカーがほぼ前提です。夏休みと連休は台数が足りず数週間前に売り切れることも珍しくありません。航空券を取ったら、まずレンタカーを押さえるのが鉄則です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
天ぷら片手に堤防を歩くのがいちばん心地よい季節です。旧暦5月4日のハーリーは新暦だと5月下旬〜6月頃にあたることが多く、島が一年でもっとも熱くなる日。狙うなら早朝着を。
夏(6〜9月)
海の色がいちばん濃く、橋の上からの眺めが絶好調。ただし日陰の少ない島で、揚げ物を食べながらの散策は体力を使います。飲み物を持ち、日差しを避けながら回るのがコツです。
秋(10〜11月)
暑さが引いて散策が快適になり、混雑も落ち着きます。台風接近時は橋を渡る前に天候の確認を。荒天時は店が臨時休業することもあります。
冬(12〜2月)
揚げたての天ぷらがいちばんおいしい季節かもしれません。海風は冷たいので羽織りを1枚。観光客が少なく、島の日常の空気をそのまま味わえます。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 揚げたてを、その場で立ったまま食べる
沖縄の天ぷらは衣に下味がついているので、天つゆも塩も要りません。袋を受け取ったら数歩で立ち止まって、熱いうちにかじる。持ち帰ると別物になります。ここでの正解は「歩かずに食べる」です。

2. あえて橋を歩いて渡ってみる
車で数秒の橋ですが、歩くと両側の海の色の違いに気づきます。港側は穏やかで、外海側は少し荒い。この島が漁師の島であることが、橋の上でいちばんよく分かります。

3. 干潮の時間を狙って西側の海岸へ
潮が引くと黒い岩が一面に現れ、沖のリーフまで見通せます。潮位表を見て干潮の前後に合わせると、数時間前とはまったく違う島の顔が見られます。岩は滑るので足元に注意を。

4. 本島側の高台から島の全体を眺める
渡る前に、少し高い場所から島を見下ろしてみてください。周囲2kmに満たない島に、集落と港と漁船が詰まっているのが分かります。この密度が、天ぷらの新鮮さの理由でもあります。

5. おきなわワールドとセットで半日コースに
車で10分。涼しい鍾乳洞を890m歩いたあとに、揚げたての天ぷらで塩気を補給する。この順番が体に効きます。南部を回る日の鉄板の組み合わせです。
あわせて回りたい、近くの見どころ

那覇市第一牧志公設市場
同じ「食べる場所」でも、こちらは県民の台所。奥武島が漁師町の素朴さなら、市場は沖縄の食材が一堂に会する賑わいです。2つ回ると沖縄の食の幅が見えます。那覇市第一牧志公設市場で詳しく紹介しています。

おきなわワールド(玉泉洞)
890mの鍾乳洞と琉球王国城下町の複合パーク。涼しい地下を歩いたあとに奥武島で天ぷら、という流れが南部の定番です。おきなわワールド(玉泉洞)もどうぞ。

垣花樋川
名水百選に選ばれた湧水。石畳を100m下った先に、真夏でも冷たい水が湧いています。天ぷらのあとの散歩には少しハードですが、その分静かです。垣花樋川で詳しく紹介しています。

斎場御嶽
琉球王国最高の聖地で世界遺産の構成資産。奥武島から東へ20分ほど。南部を1日で回るなら、聖地と天ぷらの島は自然につながります。斎場御嶽もどうぞ。
近くの人気飲食店
奥武島は「近くの飲食店」を探す島ではなく、島そのものが飲食店です。天ぷらの2大店舗は定休日が違うので、そこだけ先に押さえておきましょう。
中本鮮魚てんぷら店沖縄天ぷら・鮮魚10:30〜18:00/定休:木曜(祝日の場合は前日の水曜)/南城市玉城字奥武9/098-948-3583📍Googleマップで現在地からのルートを見る奥武島の天ぷらといえばまずこの店。もずく、いか、あーさ(あおさ)、白身魚などが具材ごとに揚げられ、1個から買えます。行列ができることもありますが回転は速め。名前のとおり鮮魚店が母体なので、ネタの鮮度がそのまま衣の中に入っています。
食べログ予約 ›
大城てんぷら店沖縄天ぷら11:00〜17:45/定休:月曜/南城市玉城奥武193/098-963-9618📍Googleマップで現在地からのルートを見る島のもう一方の雄。注文用紙に食べたい分だけ数を書いて渡す方式で、揚げたてが袋で出てきます。中本が木曜休みなのに対しこちらは月曜休みなので、片方が閉まっていてももう片方が開いていることが多い。定休日は出典により記載が分かれるため、訪問前に電話でご確認ください。
食べログ予約 ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
島の楽しみ方
天ぷらを買うだけなら15分で終わります。せっかく橋を渡ったなら、あと45分だけ島に居てみてください。
干潮に合わせて島を歩く周囲2km未満なので、ゆっくり歩いても一周1時間かかりません。潮が引くと西側の海岸に黒い岩が一面に現れ、まったく違う風景になります。港では猫が寝ていて、堤防では釣り人が糸を垂れている。観光地ではなく、島の日常を歩く時間です。
見学無料/島内の道は狭く生活道路です。ゴミは必ず持ち帰り、漁業の作業の妨げにならないよう配慮を
奥武島海神祭(ハーリー)旧暦5月4日、島を挙げての爬竜船競漕が行われます。漁師町の一年でいちばん熱い日で、島中の人が港に集まります。当日は島内が極端に混雑するため、狙って行くなら早朝着、避けたいなら旧暦の日付を先に確認してください。
旧暦5月4日開催(新暦では年により5月下旬〜6月頃)/開催内容と時間は南城市の観光情報でご確認ください
このエリアの宿(料金比較)
南城市は那覇から車で40分ほど。天ぷらは揚げたてがすべてなので、島の近くに泊まって開店直後を狙う、という贅沢な選択もあります。太平洋から昇る朝日も南部ならではです。

南城市・南部エリア
島グルメと聖地めぐりの拠点向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
揚げたてを手で持って食べ、日陰の少ない島を歩きます。この島で効くのは「油を拭くもの」と「小銭」です。
ウェットティッシュ沖縄の天ぷらは箸も皿も使わず、袋から直接手でつかんで食べます。当然、指は油まみれ。手洗い場を探して島をうろつくことになる前に、1パック鞄に入れておいてください。この島でいちばん出番の多い装備です。
最安値料金 298円〜(2026/6/27時点・楽天)
小銭入れ天ぷらは1個単位で買え、現金払いの店が中心です。具材を1つずつ選んで少額を何度も支払う場面が多く、カードやスマホ決済の感覚で来ると戸惑います。小銭をさっと出せる用意があると、行列でも慌てません。
最安値料金 880円〜(2026/6/27時点・楽天)
日焼け止め島には日陰がほとんどありません。堤防や港で天ぷらを食べて、干潮の海岸まで歩く。1時間ちょっとの滞在でも、遮るもののない海辺の日差しはしっかり効いてきます。
最安値料金 529円〜(2026/6/27時点・楽天)
保冷バッグ中本鮮魚てんぷら店は名前のとおり鮮魚も扱っています。もずくや海産物を買って帰りたくなったとき、車のトランクに保冷バッグが1つあるかどうかで選択肢が変わります。夏場は特に。
最安値料金 980円〜(2026/6/27時点・楽天)
サングラス干潮時の海岸は白い砂と黒い岩、そして水面の反射で目が痛くなるほど明るくなります。橋の上から海の色を眺めるときも、偏光レンズがあると水の中まで見えます。
最安値料金 980円〜(2026/6/27時点・楽天)
よくあるご質問(FAQ)
奥武島へはフェリーで渡るのですか。
いいえ、奥武橋で本島と陸続きになっているため、車でそのまま渡れます。通行は無料で、フェリーの時刻表を気にする必要も予約も要りません。那覇空港からは車で約40〜45分です。
奥武島の天ぷら店の定休日はいつですか。
2大店舗で定休日が異なります。中本鮮魚てんぷら店は木曜(木曜が祝日の場合は前日の水曜)、大城てんぷら店は月曜が定休です。片方が休みでももう片方が開いていることが多いのですが、定休日は出典により記載が分かれ変更されることもあるため、訪問前に電話でのご確認をおすすめします。
沖縄の天ぷらは本土の天ぷらと何が違うのですか。
衣が厚くふっくらしていて、揚げパンやフリッターに近い食感です。そして衣自体に下味がついているため、天つゆも塩も使わずそのまま食べます。1個から買えるので気になった具材を1つずつ選べ、皿も箸も使わず袋から手でつかんで食べるのが島の作法です。おかずというより、おやつや軽食の位置づけに近い食べ物です。
奥武島に駐車場はありますか。
天ぷら店の周辺に駐車スペースはありますが台数は限られ、週末や連休は満車になりがちです。島内の道は非常に狭く生活道路がそのまま観光動線になっているため、路上駐車は地元の方の通行を妨げます。少し離れた場所に停めて歩くのが正解で、島は周囲2km未満なのでどこからでも徒歩圏内です。
奥武島は天ぷら以外に何がありますか。
旧暦5月4日には島を挙げての海神祭(ハーリー/爬竜船競漕)が行われ、島中の人が港に集まります(当日は島内が極端に混雑します)。島内には観音堂や龍宮神といった拝所があり、干潮時には西側の海岸に黒い岩が一面に現れて景色が一変します。周囲2km未満なので徒歩で一周でき、堤防や港で猫が寝ている素朴な漁師町の空気そのものが見どころです。
奥武島は、沖縄本島 3泊4日モデルコースの初日、南部を回る行程の昼食枠に組み込むのが定番です。おきなわワールドから10分、斎場御嶽から20分でつながる順番はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
那覇空港ゆきの国内線をANA、JAL、スカイマーク、ソラシドエア、ピーチなど横断比較。空席は日々動くので早めのチェックが安心です。
















