
尾之間温泉(おのあいだおんせん)
扉を開けた瞬間に、硫黄が鼻へ届く。観光地の温泉ではなく、集落の人が今日も入りに来る湯。
このページでわかること
- 尾之間温泉が「単純硫黄泉、源泉約49℃」と言われる、その湯の正体
- 月曜だけ営業時間が違う理由と、間違えやすい定休日の勘違い
- 大人300円・小人150円のほかにある、町民や区民向けの料金区分
- 宮之浦港からバスで約60分という、島の反対側からの距離感
- 編集部おすすめの過ごし方5選と、あわせて回りたい近くの見どころ
尾之間温泉ってどんなところ?
入口の引き戸を開けると、匂いが先に来ます。硫黄です。まだ服も脱いでいないのに、ここがどういう湯なのか、鼻がもう答えを出している。尾之間温泉は、屋久島の南側、尾之間の集落にある共同浴場です。泉質は単純硫黄泉、源泉の温度は約49℃。数字だけ見ると「熱そうだ」で終わりますが、実際に足を入れると、その49℃という数字が体感としてどれだけ具体的なものか、すぐに分かります。ここが観光施設とは違うのは、湯船の周りにいる人たちです。夕方になると、その日の仕事を終えた集落の人が次々に入ってきます。誰も写真を撮らないし、誰も特別なことをしない。ただ入って、少し話して、帰っていく。旅行者がその輪に混ぜてもらう、というのが正確な表現かもしれません。だから作法は、旅先のマナーというより、他人の家に上がるときの気持ちに近くなります。かけ湯をして、湯船を汚さず、大きな声を出さない。それだけです。料金は大人300円、小人150円。ほかに70歳以上の町民が200円、尾之間区民と小島区民は無料という区分があり、この料金表そのものが、ここが誰のための湯なのかを静かに語っています。開湯については、約350年前と言い伝えられています。断定できる記録として提示されているわけではありませんが、それだけ長く、この集落が同じ湯に浸かり続けてきたということです。営業は7時から21時。ただし月曜だけは12時から21時で、午前中が休みになります。ここを「月曜定休」と読み違えて、月曜の午後に来られたはずの人が予定から外してしまうのは、いちばんもったいない勘違いです。屋久島の南で、山を歩いた足を熱い硫黄の湯に沈める。旅程の中で、この1時間は驚くほど効きます。
フォトギャラリー




基本情報
| 名称 | 尾之間温泉(おのあいだおんせん) |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間 |
| 泉質 | 単純硫黄泉。源泉の温度は約49℃ |
| 営業時間 | 7時から21時。月曜のみ12時から21時(月曜は午前中が休みで、終日休みではありません) |
| 料金 | 大人300円、小人150円。ほかに70歳以上の町民200円、尾之間区民と小島区民は無料の区分があります |
| アクセス | 宮之浦港からバスで約60分 |
| 歴史 | 約350年前の開湯と言い伝えられています |
| 設備 | 駐車場やロッカー等の設備については公式の案内が見当たりません。訪問前に屋久島町の公式情報でご確認ください |
行き方・駐車場
尾之間は屋久島の南側の集落です。宮之浦港からはバスで約60分かかります。屋久島は円形の島で、港のある宮之浦と尾之間は島の反対側どうしにあたるため、「同じ屋久島だから近い」という感覚では動けません。バスの本数は限られるので、島内の移動は基本的にレンタカーになります。駐車場やロッカー等の設備については公式の案内が見当たらないため、車で向かう場合は屋久島町の公式情報で事前に確認しておくと確実です。営業は7時から21時、月曜だけ12時からで、午前中が休みになる点だけ押さえておけば、予定は組みやすい温泉です。未手配ならレンタカーの最安値比較から探せます。
レンタカーは早めに予約を
尾之間は屋久島の南側。宮之浦港からバスで約60分かかる位置にあり、路線バスの本数も限られます。千尋の滝やトローキの滝といった南部の見どころとまとめて回るなら、車があるかどうかで一日の密度がまったく変わります。屋久島は車の台数自体が限られる島なので、早めの確保が安心です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
歩くのに気持ちのいい季節。南部の滝や集落を回ったあと、夕方に硫黄の湯へ沈むという組み立てがきれいにはまります。湯上がりの風がまだ涼しい時期です。
夏(6〜9月)
外は暑くても、源泉約49℃の湯は容赦がありません。だからこそ湯上がりの体の軽さが際立ちます。水分を持って行き、無理をせず短めに区切って入るのが正解です。
秋(10〜11月)
空気が澄み、湯上がりがいちばん快適な季節。日が短くなるので、南部の見どころを回ってから入るなら、21時までの営業時間から逆算して動いてください。
冬(12〜2月)
外気が冷えるぶん、硫黄泉の熱さがまっすぐ効きます。島の冬は雨も多く、体が冷えた日ほど、この湯のありがたさが分かる季節です。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 夕方に行って、集落の輪に混ぜてもらう
写真の土間に脱ぎ捨てられたサンダルが、この温泉の性格を全部説明しています。夕方は仕事を終えた地元の人が入りに来る時間帯。観光地ではなく生活の場にお邪魔している、その感覚を持って静かに入ると、湯そのものより記憶に残ります。

2. 月曜の午後をあえて狙う
月曜は12時から21時の営業で、午前中だけが休み。「月曜定休」と勘違いして避ける人がいるぶん、月曜の午後は狙い目になり得ます。営業時間だけは事前に確認を。

3. 貼り紙のきまりに、目を通してから入る
写真の東屋の下には、禁煙札と注意書きが並んでいます。ここは観光施設ではなく、集落の共同浴場です。掲示された決まりに目を通してから入る。旅行者にできる敬意の示し方は、まずそこからです。

4. 南部の滝を回ったあとの締めに置く
トローキの滝も千尋の滝も、この温泉と同じ島の南側にあります。滝を見て、汗をかいて、最後に硫黄の湯へ。一日の順番として、これ以上ないくらい理にかなっています。

5. 硫黄の匂いを、記念に連れて帰る
単純硫黄泉の匂いは、湯上がりの肌にしばらく残ります。宿に戻ってからも、その日の温泉を思い出せる。屋久島の旅で、最も安く手に入るお土産かもしれません。
あわせて回りたい、近くの見どころ

湯泊温泉
同じ島の南側にあるもう一つの温泉。こちらはアルカリ性単純温泉で源泉38.4℃、岩に囲まれた円形の湯船に24時間入れて300円です。尾之間の硫黄泉49℃とは泉質も温度もまったく違うので、2つ入り比べると屋久島の湯の幅が分かります。

トローキの滝
海へ直接流れ落ちる珍しい滝。落差は5m程度と小さいのですが、滝が海に落ちるという一点だけで見る価値があります。展望台へはぽん・たん館から徒歩5分。滝自体には駐車場もトイレもないので、ぽん・たん館を起点にしてください。

千尋の滝
落差約60mの滝ですが、本当の見どころは滝の隣にそびえる巨大な花崗岩の一枚岩です。駐車場とトイレがありますが、台数の公式表記に幅があり、繁忙期は満車に注意してください。尾之間温泉と同じ島の南側です。
近くの人気飲食店
尾之間の集落には、食堂もパン屋も、温泉のすぐ近くの店もあります。屋久島は円形の島で、宮之浦と尾之間は車で1時間近く離れているので、南部で動く日はこのあたりで食事を済ませるのが素直です。営業時間は事前に確認しておくと確実です。
- 🍚お食事処 味徳食堂尾之間334-3/尾之間の集落の食堂📍Googleマップで現在地からのルートを見る
温泉と同じ尾之間の集落にある食堂。南部を回る日の昼にも、湯上がりの一食にも当てられる距離感です。
食べログ予約 › - 🍶朋日本料理尾之間1497-1/完全予約制📍Googleマップで現在地からのルートを見る
完全予約制の日本料理店です。思い立って寄れる店ではないので、尾之間で夜を組むなら、旅程を決めた段階で予約を入れておいてください。
食べログ予約 › - ☕サロン 湯の峯尾之間エリア尾之間1293/尾之間温泉のすぐ近く📍Googleマップで現在地からのルートを見る
尾之間温泉のすぐ近くという立地。湯上がりに歩いてそのまま寄れる、いちばん近い一軒です。
食べログ予約 › - 🥐パン ド シュクレパン尾之間672-1/尾之間のパン屋📍Googleマップで現在地からのルートを見る
尾之間のパン屋。朝いちばんの温泉に入る日や、南部の滝へ向かう日の行動食を、集落の中で調達できます。
食べログ予約 ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
湯の楽しみ方
源泉約49℃の単純硫黄泉です。設備でもてなす温泉ではなく、湯そのものと、そこにある時間で成立している場所なので、入り方を少しだけ考えると満足度が変わります。
- ♨️短く区切って、何度も入る
源泉は約49℃。慣れない人が一気に長く浸かるのは無理があります。かけ湯を丁寧にしてから短く入り、湯船の縁で休み、また入る。この繰り返しのほうが、単純硫黄泉の効き方をゆっくり感じられます。熱いのを我慢することに意味はありません。
無理は禁物。体調に不安がある日は入浴を見送る判断を - 🕕営業時間から逆算して組む
営業は7時から21時、月曜のみ12時から21時です。朝いちばんに入って南部を回り始めるのも、一日歩いたあと21時までに滑り込むのもできます。ただし月曜午前だけは開いていないので、月曜に南部を回る日は昼以降に置いてください。
月曜は12時から21時。午前中のみ休みで、終日休みではありません - 💴小銭を用意していく
大人300円、小人150円という価格帯の共同浴場です。70歳以上の町民200円、尾之間区民と小島区民無料といった区分もあります。細かい金額をすぐ出せるようにしておくと、受付でも、自分の気持ちの上でもスムーズです。
料金区分の詳細は屋久島町の公式情報で確認できます
このエリアの宿(料金比較)
尾之間は屋久島の南側の拠点になる集落です。温泉があり、食堂もパン屋もあり、千尋の滝やトローキの滝といった南部の見どころにも近い。宮之浦港から約60分かかる位置なので、南部を回る日はこちらに泊まったほうが、朝の1時間が確実に浮きます。

尾之間エリア(尾之間温泉のある集落)
南部の滝めぐりと温泉をまとめる滞在に※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
設備は最小限の共同浴場です。温泉に必要なものは、原則として自分で持っていく前提で用意しておくと、当日あわてません。
温泉タオル共同浴場なので、タオルは持参が基本と考えておくのが安全です。源泉約49℃の湯なので、かけ湯や湯上がりで使う機会も多くなります。
最安値料金 780円〜(2026/7/15時点・楽天)
小銭入れ大人300円、小人150円という料金です。細かい金額をすぐ出せるようにしておくと受付がスムーズ。屋久島の南部は現金が要る場面が多く、持っておいて損はありません。
最安値料金 780円〜(2026/7/15時点・楽天)
バスタオル硫黄泉の湯上がりはしっかり汗が引くまで時間がかかります。体を拭いてすぐ服を着るより、一枚余裕があるほうが快適です。宿の分とは別に用意を。
最安値料金 1,280円〜(2026/7/15時点・楽天)
水筒・ボトル源泉約49℃の湯に入ると、想像以上に水分が抜けます。入浴の前後に飲めるものを手元に置いておくこと。南部は自動販売機を当てにしにくい場面もあります。
最安値料金 1,480円〜(2026/7/15時点・楽天)
ウェットティッシュ南部の滝を回ってから温泉へ、という一日は手も足も汚れます。脱衣所に上がる前にひと拭きできると、自分も、次に入る集落の人も気持ちよく使えます。
最安値料金 398円〜(2026/7/15時点・楽天)
よくあるご質問(FAQ)
尾之間温泉は月曜が定休日ですか。
いいえ、月曜も営業しています。通常は7時から21時、月曜のみ12時から21時です。つまり月曜は午前中が休みなだけで、終日休みではありません。「月曜定休」と書かれた情報が流れていますが誤りです。
尾之間温泉の料金はいくらですか。
大人300円、小人150円です。このほかに70歳以上の町民は200円、尾之間区民と小島区民は無料という区分があります。詳細は屋久島町の公式情報でご確認ください。
尾之間温泉の泉質と温度を教えてください。
単純硫黄泉で、源泉の温度は約49℃です。慣れていないとかなり熱く感じるので、かけ湯を丁寧にしてから、短く区切って入るのが安心です。
宮之浦港から尾之間温泉までどれくらいかかりますか。
バスで約60分です。屋久島は円形の島で、宮之浦と尾之間は島の反対側にあたります。バスの本数は限られるため、島内の移動は基本的にレンタカーになります。
尾之間温泉はいつからある温泉ですか。
約350年前の開湯と言い伝えられています。断定できる記録として示されているわけではありませんが、それだけ長く集落に使われてきた湯だということです。
尾之間温泉は、屋久島 2泊3日モデルコースのうち、南部を回る日の締めくくりに置くのがいちばん効きます。千尋の滝、トローキの滝を見てから硫黄の湯へ。全行程の組み方はモデルコースでどうぞ。
航空券も、まとめて比較
屋久島空港ゆきは鹿児島空港での乗り継ぎが基本。JAL(日本エアコミューター)の便を軸に、鹿児島までの区間をANA、JAL、スカイマーク、ソラシドエアで横断比較できます。夏休みの空席は早く埋まるので早めのチェックが安心です。
















