
慶佐次川のヒルギ林(東村ふれあいヒルギ公園)
海水と淡水が混じる場所にだけ、この森は育ちます。沖縄本島でいちばん大きなマングローブ林を、無料の遊歩道から、あるいはカヌーの上から。
このページでわかること
- 慶佐次川のヒルギ林が沖縄本島最大のマングローブ林である理由と、3種のヒルギの見分け方
- 入園無料、遊歩道の散策も無料(往復670m、所要15分〜)というしくみ
- 2026年4月1日から駐車場が有料化され、乗用車500円になったこと
- カヌーツアーは周辺の民間ショップが開催し、公園事務所で予約手配できること
- 名護・本部・国頭エリアの宿の料金比較(楽天、じゃらん、Booking.com)
慶佐次川のヒルギ林ってどんな場所?
マングローブは、木の名前ではありません。海水と淡水が混じり合う河口の汽水域に育つ植物の総称です。塩分のある水に根を張れる植物はごくわずかで、だからこの森は、条件がそろった場所にしか生まれません。慶佐次川の河口に広がるヒルギ林は、沖縄本島で最大のマングローブ林です。国の天然記念物に指定され、やんばる国立公園の一部でもあります。ここで見られるのは3種類のヒルギです。オヒルギは根が板のように曲がって地上に出る膝根が特徴で、赤い萼が目を引きます。メヒルギは根が板状に張り出し、ヤエヤマヒルギはタコの足のような支柱根を四方に伸ばします。干潮のとき、その無数の根が干潟にむき出しになる光景は、森というより生き物の集まりに見えてきます。歩き方はふたつあります。ひとつは東村ふれあいヒルギ公園の遊歩道。入園も遊歩道の散策も無料で、往復670m、15分ほどから楽しめます。日の出から日没まで利用できるので、時間を選びません。もうひとつがカヌーです。川の上からマングローブに入っていくと、根の間をシオマネキやトントンミー(ミナミトビハゼ)が動き回っているのが目の高さで見えます。ツアーは周辺の民間ショップが開催していて、公園事務所で予約の手配もしてくれます。ひとつだけ変わったことがあります。2026年4月1日から、駐車場が有料になりました。これまでのつもりで来ると戸惑うので、先に知っておいてください。
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基本情報
| 名称 | 慶佐次川のヒルギ林(東村ふれあいヒルギ公園)/国指定天然記念物「慶佐次湾のヒルギ林」 |
|---|---|
| 所在地 | 沖縄県国頭郡東村慶佐次54-1 |
| 入園料 | 無料。遊歩道の散策も無料 |
| 駐車場 | 2026年4月1日から有料化。二輪車200円、乗用車500円、バス・マイクロバス・中大型車(11人乗り以上)2,000円(いずれも1回/1日/1台あたり)。券売機による事前精算。普通車31台、大型バス3台。東村民は無料(事業利用を除く) |
| 遊歩道 | 日の出から日没まで利用可。往復670m、所要15分〜。高潮警報や暴風警報の発令時は利用禁止 |
| カヌーツアー | 周辺の民間ツアーショップが開催。公園事務所で窓口、電話、メールによる予約手配可。所要1時間30分〜、料金4,500円〜(ショップやコースにより異なる)。出発時刻は満潮時刻に合わせて設定されるため日によって異なります |
| 休園日 | 年中無休(公園管理事務所は年末年始12月30日〜1月3日休み) |
| 公園管理事務所 | 営業時間9:00〜17:00 |
| 電話 | 0980-51-2433 |
行き方・駐車場
名護市街から車で約40分、那覇市内からは高速道路を使って約2時間。東村の慶佐次川の河口にあります。2026年4月1日から駐車場が有料になりました。乗用車500円、二輪車200円、バスなど11人乗り以上は2,000円で、いずれも1回1日1台あたり。券売機による事前精算なので、先に精算を済ませてから駐車してください。東村民は無料です(事業利用を除く)。普通車は31台分、大型バスは3台分しかなく、バスでの来園は事前連絡が求められています。遊歩道は日の出から日没まで無料で歩けます。ただし木製の遊歩道はできてから年数が経ち、とげが刺さりやすくなっているため、小さなお子様連れは足元にご注意を。高潮警報や暴風警報が出ているときは利用できません。レンタカーが未手配ならレンタカーの最安値比較からどうぞ。車で約1時間の大石林山とあわせると、やんばるを深く回れます。
レンタカーは早めに予約を
東村は沖縄本島の北東部。慶佐次へ向かう路線バスの本数は多くなく、カヌーツアーの出発時刻は満潮に合わせて日々変わります。時間を読むためにもレンタカーが前提です。夏休みと連休は台数が足りず数週間前に売り切れることも珍しくありません。航空券を取ったら、まずレンタカーを押さえるのが鉄則です。














季節ごとの楽しみ方
春(3〜5月)
オヒルギの赤い萼がいちばん目立つ季節。気温も水温もほどよく、カヌーデビューに向いています。
夏(6〜9月)
マングローブの緑が最も濃い時期。日差しを遮るものが少ないので、帽子と日焼け止めは必須です。カヌーは水面からの照り返しもあります。
秋(10〜11月)
暑さがゆるみ、カヌーがいちばん快適になる季節。台風接近時は遊歩道もカヌー発着場も利用休止になるため、事前に公式で確認を。
冬(12〜2月)
干潟に渡り鳥が飛来する季節。人が少なく、遊歩道から静かに生き物を観察できます。風があると体感温度が下がるので上着を。
編集部おすすめの過ごし方 5選

1. 1. 干潮に合わせて根を見に行く
干潮のとき、ヤエヤマヒルギのタコ足のような支柱根が干潟一面にむき出しになります。森というより生き物の群れに見えてくる、この時間帯がいちばんの見どころです。

2. 2. 無料の遊歩道を往復670m歩く
入園も遊歩道も無料。往復670m、15分ほどで一周できます。日の出から日没まで利用できるので、朝いちばんの静かな時間を狙うのもありです。

3. 3. カヌーで川の上からマングローブに入る
根の間をシオマネキやトントンミーが動き回るのが、目の高さで見えます。所要1時間30分〜、料金4,500円〜。出発時刻は満潮に合わせて日々変わるので、予約時に必ず確認を。

4. 4. 3種のヒルギを見分ける
オヒルギは膝のように曲がった根、メヒルギは板状の根、ヤエヤマヒルギはタコ足の支柱根。見分け方を知ってから歩くと、同じ緑がまったく違って見えます。

5. 5. 展望台から林全体を俯瞰する
遊歩道の途中にある展望台に上がると、マングローブ林が慶佐次川に沿ってどこまで続いているかがひと目でわかります。沖縄本島最大という言葉が実感に変わる場所です。
あわせて回りたい、近くの見どころ


大石林山(ASMUI Spiritual Hikes)
2億年前の石灰岩が林立する世界最北の熱帯カルスト。やんばるを深掘りするなら外せません。大石林山もどうぞ。

沖縄美ら海水族館
ジンベエザメが泳ぐ「黒潮の海」で知られる看板施設。東村から本部半島へ抜ける日に。沖縄美ら海水族館で詳しく紹介しています。

古宇利島・古宇利大橋
海の上を走る絶景の橋で渡る「恋の島」。ハートロックと遠浅の古宇利ビーチがあります。古宇利島・ハートロックもどうぞ。
近くの人気飲食店
東村は飲食店の数が多いエリアではありません。慶佐次の集落のなかと、車で15分ほどの範囲に、地元の人が通う店があります。
Kitchen Kaina弁当・サンドイッチ沖縄県国頭郡東村字慶佐次712-1📍Googleマップで現在地からのルートを見るヒルギ公園と同じ慶佐次にある弁当とサンドイッチの店。カヌーツアーの前後にさっと食べたい、持ち帰って干潟を眺めながら食べたい、というときに頼りになります。東村で慶佐次の集落内にある貴重な一軒です。営業時間と定休日は変動することがあるため、訪問前にご確認ください。
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ヒロ コーヒーファームコーヒースタンド沖縄県国頭郡東村高江85-25📍Googleマップで現在地からのルートを見る東村は日本では数少ないコーヒーの産地です。ここは自家農園でコーヒーを育てているファーム。やんばるの森に囲まれて飲む一杯は、マングローブを歩いたあとの体にしみます。営業時間と定休日は変動することがあるため、訪問前にご確認ください。
食べログ予約 ›
※営業時間、定休日は季節により変動することがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。
マングローブカヌー体験
慶佐次川のマングローブは、歩いて眺めるのと、水の上から入っていくのとでまったく違う体験になります。カヌーツアーは周辺の民間ショップが開催していて、公園事務所が予約の窓口になってくれます。
マングローブカヌーツアーガイドと一緒にカヌーでマングローブの中へ入っていきます。所要1時間30分〜、料金4,500円〜(ショップやコースの種類により異なります)。慶佐次川のツアーは東村ふれあいヒルギ公園の周辺の民間ツアーショップが開催しており、公園事務所の窓口、電話、メールで予約手配を受け付けています。
出発時刻は満潮時刻に合わせて設定されるため日によって異なります/公園事務所 0980-51-2433。高潮警報や暴風警報の発令時は利用禁止
遊歩道の散策(無料)カヌーに乗らなくても、マングローブは十分に楽しめます。遊歩道の散策は無料で、往復670m、所要15分から。日の出から日没まで利用できます。木製の遊歩道はとげが刺さりやすくなっているため、小さなお子様は特にご注意ください。
無料/日の出〜日没。高潮警報や暴風警報の発令時は利用禁止
このエリアの宿(料金比較)
東村は那覇から車で約2時間。カヌーの出発時刻は満潮に合わせて変わるため、早朝の回に当たることもあります。名護や本部に泊まっておくと、時間の読みが楽になります。

名護・本部・国頭エリア
やんばる自然体験の拠点向き※上記は表示イメージのサンプル価格です。実際の料金・プラン・空室状況は各予約サイトの最新情報をご確認ください。
あると助かるアイテム
カヌーに乗るなら濡れる前提、遊歩道だけでも干潟の照り返しと蚊への備えが要ります。日陰が少ないのがこの場所の特徴です。
マリンシューズカヌーの乗り降りで足元は確実に濡れます。サンダルだと脱げやすく、素足だと危険です。濡れてもいい靴がいちばん役に立ちます。
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防水スマホケースカヌーの上でスマホを構える場面が必ず来ます。水しぶきも、うっかりの落下もある環境なので、これがあるかないかで撮れる写真が変わります。
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虫よけスプレーマングローブの汽水域は蚊が多い環境です。遊歩道で立ち止まってシオマネキを探している時間が、いちばん刺されやすい時間です。
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日焼け止め干潟と水面の照り返しが強く、日陰がほとんどありません。カヌーの上は逃げ場がないので、乗る前に塗っておいてください。
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保冷ボトルカヌーは1時間30分以上、遊歩道も日陰が少なめ。周囲に自販機を頼れる場所が多くないので、冷たい水を持っていくのが正解です。
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よくあるご質問(FAQ)
慶佐次川のヒルギ林の入園料はいくらですか。
入園料は無料です。遊歩道の散策も無料で、日の出から日没まで利用できます。ただし2026年4月1日から駐車場が有料化されました。1回1日1台あたり、二輪車200円、乗用車500円、バス・マイクロバス・中大型車(11人乗り以上)2,000円で、券売機による事前精算です。東村民は無料です(事業利用を除く)。
カヌーツアーの料金と所要時間を教えてください。
所要1時間30分〜、料金4,500円〜が目安です。ツアーショップやコースの種類によって異なります。慶佐次川のカヌーツアーは東村ふれあいヒルギ公園の周辺の民間ツアーショップが開催しており、公園事務所(0980-51-2433)の窓口、電話、メールで予約の手配を受け付けています。
カヌーツアーは何時から始まりますか。
出発時刻は満潮時刻に合わせて設定されるため、日によって異なります。早朝の回になる日もあれば午後の日もあるため、予約時に必ず当日の出発時刻を確認してください。高潮警報や暴風警報の発令時など、参加者の安全が確保できないときは利用禁止となります。
遊歩道はどのくらいの長さですか。
往復670mで、所要時間は15分からです。日の出から日没まで利用できます。ただし木製の遊歩道はできてから数年が経ち、とげが刺さりやすくなっています。特に小さなお子様をお連れの際はご注意ください。高潮警報や暴風警報の発令時は利用禁止です。
自分のカヌーやドローンを持ち込めますか。
手続きをすれば持ち込めます。公園事務所を訪れて利用者同意書に署名し、許可の印をもらってからご利用ください。同意書に署名し許可の印を携帯できない場合は持ち込みできません。カヌー、SUP、ドローンのいずれも同じ手続きが必要です。
慶佐次川のヒルギ林は、沖縄本島 3泊4日モデルコースのやんばる深掘り版に組み込むスポットです。車で1時間の辺戸岬、大石林山とつなげる順番はモデルコースでどうぞ。
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那覇空港ゆきの国内線をANA、JAL、スカイマーク、ソラシドエア、ピーチなど横断比較。空席は日々動くので早めのチェックが安心です。
















